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【SNSコメント募集】障がい部位を隠すべきなのか?あなたはどう感じますか

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ライター:Media116編集部

ある日、Media116編集部に一通のメールが届きました。それは上肢(両手)に障がいのある女性からでした。彼女は編集部宛てに質問を投げかけます。しかし、それは安易に答えられるようなものではありませんでした。今回はMedia116初となる、SNSでのコメント募集をしたいと思います。彼女の問いに、是非ともあなたの答えを伝えてください。

結論が出せない問い

「私の障がいは上肢不自由、健常者とは手指の見た目の違う障がいです。私のような障がいのある人の場合、手指の欠損部を隠すために装飾義手をしている人もいます。私は包帯・手袋・装飾義手などをせず、手を隠さずに生活して働いてきました。しかし障がいのない人達にとっては、手を隠して働いてほしいものなのでしょうか?」

ある日Media116編集部宛てに送られてきた女性からのメール。正直、彼女の質問にイエスともノーとも回答はできませんでした。彼女がどういった経緯でこのようなメールを編集部宛てに送られてきたのか、まずそれが知りたくて電話をかけたのでした。

メッセージ

はじめに、彼女は自分の障がいについて語りました。
「絞扼輪症候群」という先天性の障がいだといいます。右手指が4本、左手指が5本あり、それぞれ合指・欠損等がある障がいです。」

右手の指で動くのは4本中で親指1本のみです。(爪があるのも親指だけです。)事務職としての経験があり、PC入力などは両手(右手指の親指、左手指の親指・人差指・小指)の計4本で行っているといいます。

彼女は自分の右手を「カエルのような手」と表現しました。産まれた時の彼女の右手はつぼみのような塊だったそうで、その右手に指を形成するために今まで何度も手術を受け4本の指が形成されました。お腹から皮膚移植した皮膚が茶色く変色し、それが「パッチワーク」のようにも見えると彼女は言います。そのような状況から、周囲から心無い言葉をかけられることも少なくはありませんでした。

「障がい部位を隠した方が良いのか?」彼女がそう悩んだことには理由がありました。それは、障がいがあることが見てわかるために偏見や差別、一部の健常者が思う「障がい者像」を押し付けられてきた経験があったからです。

生まれた姿で生きることが「厚かましい」

「生きづらさを感じます。」

彼女はそう言いました。
身だしなみの観点から爪が伸びていないか、汚れていないか確認し常に清潔に保っているといいます。しかし、身だしなみの範囲を超えて「他者から不快に思われないように気をつけなくてはいけない」という過度なプレッシャーのようなものも感じているのだそうです。

「何を根拠に“不快に思われている”と感じられているのですか?」そう伺うと、
「見た目を理由に表に出る仕事を免除されたり、飲食の時避けられたりしていました。飲み会にいかないように指示されたこともあります。」
障がいに対して職場での理解がないことで離職を余儀なくされたこともあったと言います。

「自分の生まれた姿で生きているのが厚かましいんじゃないか?」とさえ考えることがあるそうです。

たたずむ女性

彼女と同じ障がいのある方の中には、勤務先の求めに応じて装飾義肢を使用している方も数多くいるそうですが、その大きな理由は無意味な「攻撃」を避けるためでした。

障がい者だと見た目でわかることで、自分が勝手に作り上げた「障がい者像」を押し付ける人も多々いるのだと言います。「障がい者らしく謙虚にしろ」「周囲に感謝をしろ」…。
自分が作った「障がい者像」とのギャップがあることを許せない人が一部にはいるのです。

「私を含め、先天性四肢障がいのある当事者の多くは支援を必要としない人達です。私自身、周囲が健常者の中で自立して生きてきたことを過大評価する人もいる半面、障がい者らしくないと言って、攻撃をする人もいました。そのため、相手に攻撃をされないために自分がどう見られるかをたえず気にして生きてきました。

彼女に届けてください、皆さんの想いを

「どれが健常者から望まれている対応なのかわからない」彼女はそう言います。
職場からの指示で装飾義手や手袋を付ける人も多い中、障がいを隠していない自分がおかしいのか?彼女は特に就職をしてからこのことを疑問に感じ始めました。

そして皆さんに問いたいと言います。
「仕事のために障がい部位を隠すべきか、否か。」
彼女の問いに対し、皆さんがどうお考えになるかSNSで反応を頂きたいのです。

■Twitter公式
■Facebook公式

彼女の経験を、そして彼女の経験から考えることを、皆さんはどうお感じになられますか?感じ方・考え方は千差万別。「仕事のために障がい部位を隠すべきか、否か。」その問いに結論はないでしょう。しかし彼女は今日も、皆さんの反応を心待ちにしています。ひとこと、ふたことでも結構です。是非コメントをお寄せください。

SNS

「希望を持って、抱え込まないで」

電話の最後に、彼女はこう言いました。
「他者がどう思うかは、自分の思いだけでは何ともならない問題だと思っています。でも私はこの経験があったから、“見えるもので判断しない“という精神を持つことができました。表面的な部分にまどわされないようになったんです。そしてこれまで受けた差別を、差別し返そうなんて思っていません。社会を変えたいとは思ってないし、変わるものだとも思っていません。ただ、希望だけは見失っていません。」

「もし今、障がいが原因で困難を抱えている人がいるなら、いまの場所だけがすべてではないと伝えたいです。そこから逃げるのも、他で生きるのも含めて考えてほしいです。障がいがあっても“お互い様“。障がいでの困難をひとりで抱え込まないで欲しいです。どうか明日に希望を持って。」

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ライター Media116編集部

障がいのある方のためのライフスタイルメディアMedia116の編集部。障がいのある方の日常に関わるさまざまなジャンルの情報を分かりやすく発信していきます。

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