「ここはあんたみたいなのが座るところじゃないんだよ!」と怒鳴られたので、優先席の対象が誰なのかJR東日本に問い合わせてみたところ・・・

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「ここはあんたみたいなのが座るところじゃないんだよ!」と怒鳴られたので、優先席の対象が誰なのかJR東日本に問い合わせてみたところ・・・

ライター:わに

みなさんこんにちは。ゼネラルパートナーズでキャリアアドバイザーをしている「わに」です。てんかんという障がいがあります。さて、少し前からJR東日本の優先席に貼ってあるステッカーの内容が変わって、以前なかった項目が追加されているのをご存知でしょうか?私はそのステッカーを見たとき、自分自身のある体験を思い出し「本当に対象者は記載してある方々だけでいいの?」と疑問を覚えました。そして、実際にJR東日本に問い合わせてみたところ・・・。

ちょっとだけ進んだ、障がい者への理解

現在、JR東日本の電車の優先席には、下記の方が対象になると記載してあります。

〇お年寄りの方
〇からだの不自由な方
〇内部障がいのあるの方
〇乳幼児をお連れの方
〇妊娠している方

優先席のステッカー写真

以前と違うのは「内部障がいのある方」という表記が追加されたことです。この表記がなされるまでは、内部障がいに理解がなく座りづらい状況にあったと思います。ですので、これは同じ障がい者としてとても嬉しく思いました!

しかし・・・一方で、「内部障がい」とだけ限定して表記して本当によいものなのか?私は疑問に思いました。

ホントに受けた電車での差別

私は電車で優先席が空いていたら迷わず座ります。私はてんかんなので、いつなんどき倒れる発作が起こるか予測できないからです。ある日、電車が混んでいたので私は2本見送って優先席が空いている電車に乗り、席に座りました。すると次の駅で乗ってきた初老の女性が私を見るなり

「どけ!ここはあんたみたいなのが座るところじゃないんだよ!年上に譲れ!」

と怒鳴るではありませんか。私が見る限り女性は初老ではあるものの、背筋はしゃんとして非常に健康そうで、杖一つついていませんでした。(見た目にはわからずとももしかしたら彼女は重い病気を患っていたかもしれません。)しかし、あまりの言い草に私は答えてしまったのです。

「私は障がい者です。てんかんという障がいで、万が一倒れてしまわないか不安なので2本乗り過ごして、今この席に座っています。」

そうすると女性は

「じゃあ障害者手帳をみせなさいよ!」

と怒鳴りました。どうぞ、と手帳を提示するとこんな捨て台詞を吐きました。

「障がい者だったら障がい者らしく謙虚にしろ!!!」

車内イメージ写真

「・・・」

JR東日本はこの事実をどう思っている?優先席の対象が誰なのか問い合わせたところ・・・

こんな経験をしていたので、「そもそも優先席の対象は誰なのか」頭の片隅でモヤモヤしていました。そして改めて優先席ステッカーの表記が変わったのを見たとたん、過去の出来事とともに、この疑問が再びムクムクと頭の中に持ち上がってきました。

「内部障がいの方以外にもこの席を必要としている障がい者もいるのではないか?」と。「からだの不自由な方」という表記が身体障がい者を含んでいるのかもしれないが、どうしても「松葉杖をついたアイコン=怪我をした人のイメージ」なので、伝わらない可能性があるのでは、、、?

そして、思わずJR東日本に問い合わせてみたところ、その回答は・・・

「ご体調を不安に思われている方であれば、誰でもお座り頂いて結構です。」

それならば、ステッカーに分かりやすくストレートに「ご体調を不安に思われている全ての方が座っていい」という内容の表記をした方がいいのでは?と。そして、例として「お年寄り」「子供連れ」などを記載すればよいのではないか、と。

限定的な表現の場合、外見で体調不安が分からなければ「なぜ譲らないんだ」「なぜあの人は座っているんだ」など、イライラが蔓延している満員電車では逆に争いの火種になりかねません。

見かけで判断せず、ゆとりと思いやりのある社会へ

満員電車に乗ると動悸がして息苦しくなる症状の方、不眠症で朝立っていることがやっとな方、薬の副作用で傾眠のある方・・・・もっと優先席を必要としている方々が大勢います。

「周囲を思いやりながら、譲りあう。」
「必要な人は堂々と座る。見かけで判断しない。」

そんなことが自然にできるような社会になると、もっと心が温かくなるのではないでしょうか。

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わに

ライター わに

17歳の時に側頭葉てんかんを発症。現在株式会社ゼネラルパートナーズにてキャリアアドバイザーとして障がい者の方の転職支援に携わる。

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