1. Media116
  2. 仕事
  3. 転職
  4. 【障がい者就転職】入社前に教えて欲しかったのはどんなこと? 684人に聞きました!

【障がい者就転職】入社前に教えて欲しかったのはどんなこと? 684人に聞きました!

この記事を共有

障がい者採用で、就職転職前に知りたかったことに関するイメージ画像

ライター:Media116編集部

障がい者総合研究所が行った「就職・転職時の情報に関するアンケート調査」によると、障がい者が就職・転職する上で重視することのトップ3は、1位「障がいへの理解・配慮」、2位「仕事内容」、3位「給与」というもの。ここで注目したいのが2位の「仕事内容」。入社後の仕事について、入社前にどれくらいの情報がもらえているものなのか? 調べてみました。

残念ながら、入社前に十分な情報が得られない人多数

まずは「求人票の内容だけで必要な情報が得られたか」という質問に対しての調査結果がこちら。

「求人票の内容だけで必要な情報が得られたか」というアンケート結果

「まあまあ得られた」「しっかり得られた」という声を合わせても43%。残りの過半数が、求人票だけでは十分な情報が「得られなかった」と回答しています。確かに、求人票だけでは仕事の内容がよくわからなかったり、給与・休日・残業の有無などの諸条件があいまいで、なんだかモヤっとしてしまうのがよくある話。障がい者と健常者を問わず、求人票だけではなかなか判断しづらいというのがホンネでしょう。

一方、「入社前までに必要な情報を得られたか」という質問に対しては、このような結果に。

「入社前までに必要な情報を得られたか」というアンケート結果

ぱっと見では先のグラフと変わらないように見えますが、微妙に違います。「しっかり得られた」「まあまあ得られた」という回答は微増して50%。残りの50%は依然、入社前に得られた情報が十分だったとは思っていない人が多く、仕事内容についての理解が不十分なまま入社に至っているようです


障がい者就転職で入社前に知りたかったことのイメージ画像

入社前の情報量は入社後の満足度に影響する!

ここで見ていただきたいのが「会社への満足度との関係」というアンケートの結果。入社前に情報が得られたと感じている人ほど、会社への満足度が高いという結果に

「会社への満足度との関係」というアンケート結果

情報が「しっかり得られた」人の満足度が85%なのに対し、「ほとんど得られなかった」人の満足度はわずか25%と、大きな差が生じています。

ちなみに、入社前までに自身の障害や必要な配慮を「自分から伝えられた」と回答した人ほど、入社後の満足度が高いという結果が出ています。

ここで大切になってくるのは、採用する側とされる側、両者がお互いの情報を事前にできるだけ詳しく伝え合う必要があるということ。いかにお互いを理解出来ているかが、入社後の満足度、働く人と仕事とのマッチング、早期退職の回避につながっていくと考えられます。

ここまでが入社前のお話。それでは実際に入社した後で感じる「入社前にもっと知りたかったこと」とは、一体どんなことなのでしょうか?

入社後の「もっと知りたかった」No.1は「仕事内容」

「入社前にもっと知りたかったこと」のアンケートの結果では一目瞭然、入社後に感じる「入社前にもっと知りたかったこと」は、「仕事内容」が断トツなのです。

「入社前にもっと知りたかったこと」というアンケート結果

ここで、回答者のフリーアンサーをいくつかご紹介。

「一般事務」ということしか分からず、実際にはどんな内容か知りたかった(40代・女性、身体障がい)

業務内容が事前に分からず、入社後のアンケートで赴任先が決まった(30代・男性、精神障がい)

仕事内容の説明が曖昧でした。案の定、毎日決まった仕事が無く、指示も無いので困っています(50代・女性、身体障がい)

業務内容の具体性。例えばパソコンでも「入力レベル」の表現は具体的にどのレベルなのか?軽作業はどの程度が軽作業なのか?(50代・男性、身体障がい)

ここで気になるのは、どうしてこのようなことになってしまうのか?ということ。
でもこれには、障がい者を雇用する会社側にも、一筋縄ではいかない事情があるようです。

知りたいことがあるなら、まずは自分から伝える!

障がい者雇用の場合、募集段階で仕事内容や配属先が明確なケースは少なく、応募してきた人の障がいや必要な配慮、適性を見極めながら選考過程で決まっていくことが少なくありません。

なぜなら、会社側はできるだけ仕事内容について伝えたいという思いはあるものの、

「どれだけ仕事を任せて良いか分からない」

「入社後のパフォーマンスが見えない」

「配属先は決まっているが、任せる業務は入社後に現場と相談して決めたい」

というホンネがあるのです。

とはいえ、

●配属先の部署がどのような役割を担っているのか

●そこにはどのような業務があるのか

●求めているパフォーマンスのレベルはどの程度か

といった情報は、入社前にできるだけ明らかにしておきたいところです。

これから就職・転職を考えている人は、ぜひ選考段階で自身の障がいや必要な配慮についてをできるだけ伝えつつ、会社にも積極的に質問してみるように心がけてみてください。応募者本人について会社側の理解が深まれば、会社側は入社後その会社で働いてもらうイメージが具体化できことにつながります。

知りたいことがあれば、まず自分から情報を伝える。
それが、入社後の満足度アップのための近道と言えそうです。


▼「障がい者総合研究所」によるアンケートの詳細はコチラ
「就職・転職時の情報に関するアンケート調査」
www.gp-sri.jp/report/detail010.html

この記事を共有

アバター画像

ライター Media116編集部

障がいのある方のためのライフスタイルメディアMedia116の編集部。障がいのある方の日常に関わるさまざまなジャンルの情報を分かりやすく発信していきます。

ブログ
公式HP
https://www.media116.jp/

このライターの記事一覧を見る

おすすめ記事

Media116とは?

アットジーピー

障害別専門支援の就労移行支援サービスアットジーピージョブトレ。障害に特化したトレーニングだから働き続ける力が身につく。職場定着率91パーセント。見学・個別相談会開催中!詳しくはこちら。

MENU
閉じる
ページの先頭へ戻る