SNSが私をうつにする!精神衛生をクリーンに保つための5つの方法とは?
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ライター:Media116編集部
みなさんこんにちは!Media116編集部です。Facebook、TwitterなどのSNSを利用している人はかなり多いかと思います。今回はSNSによってうつ症状を発症したり、大きく精神的ダメージを受けてしまわないための方法をご紹介していきたいと思います!
他人との「比較」が私をうつにする!
ヒューストン大学のMai-Ly steers氏が“The Journal of Social and Clinical Psychology”にて明らかにした「Seeing Everyone else’s Highlight Reels: How Facebook Usage is Linked to Depressive Symptoms(フェイスブックで他人のハイライトを見ることとうつ症状の関係(意訳))」という研究によると、フェイスブックを長時間使用することはうつ状態になる危険と密接な関係があるそうです。
簡単に内容を説明すると、フェイスブック自体がその人をうつ状態にするのではなく、フェイスブックの使用時間が長くなり他人のリア充アピールをたくさん見てしまうことで他人と自分を比較してうつ状態を引き起こすということです。社会的になんらかの形で他人と自分を比較する行為は幸福を低下させることにつながる可能性があるという主旨の内容もSteers氏は話しています。
引用元:UH Study Links Facebook Use to Depressive Symptoms
「他人は他人、自分は自分」とわかっていても、タイムラインが流れてくる限り他人のリア充アピールやマウンティングコメントも見ざる聞かざるとはいきませんよね。「じゃあSNSをやめればいい」というのも、SNS上でしか繋がっていない人がいたり、友人でもSNSしか連絡手段を知らない人もいたり、更にはタイムラインを追いかけていないと話についていけなくなったり・・・SNSは今や人間関係に深く入り込んでいるのでやめるにやめられない、という方もいらっしゃるかと思います。
では、SNSでうつ状態にならないために、そして精神的なダメージを軽減するためにはどうしたらよいのでしょうか。様々ある中で今回はこの5つの方法を提案したいと思います。
① SNSを見る時間を最小限に決める
Steers氏が述べていたように「投稿を見る時間が長い=他人との比較する時間が増える」という理論があるのであれば、まずSNSを見る時間を最小限に抑えるのもひとつの手段です。例えば「コメントを返しきったら閉じる」「タイムラインを朝夕1回ずつ流し見したら見るのをやめる」など、自分の中でのルールを決めると良いでしょう。だらだらとSNSで時間を潰してしまいがちですが、それが意外にも危険だということをお忘れなく。
② 見たくない投稿を非表示にする
リア充アピールがうざい人や、キラキラしすぎていて自分にはまぶしすぎる人、意識高すぎ系な人・・・自分には合わないと思う人の投稿を思い切って非表示にしてしまいましょう。見ると精神的にダメージを受けてしまうものならば見なければいいのです。
精神障がいのある方は特に、自分の気分を沈めたり揺さぶったりする物事を自分からシャットダウンする防衛方法を持っておくことをオススメします。やり方はSNSごとに違いますが、フェイスブックでは非表示にしたい人の投稿の右上にある矢印をクリックするとメニューが出てくるので、「フィード購読をやめる」を選択するだけ。カンタンに圧のある投稿からおさらばし、ある程度快適にSNSを利用できるというわけです。
相手が表示される機会を減らす
③ フェイスブックで投稿したい時には見せたい人を選ぶ
「友達」が気の置けない親友ばかりである、というのであれば話は別ですが、多くの方は「積極的に繋がろうと思わない人」とも繋がらざるを得ない状況にあったりしますよね。その「友達」は必ずしもあなたに対し常に好意的であるとは限りません。あなたが投稿するたびにマウンティングコメントをつけてくる人もいれば、投稿自体を見られたくない人もいるでしょう。こちらはそんな人達から自分を守りつつ相手には知らせないようにするという方法です。
精神障がいのある方の場合、メンタルの落ち込みが生活にも影響してしまう可能性もあるので、なるべくその要因となることから自分を守りましょう。
こちらもやり方はカンタン。投稿を見られたくない相手のプロフィールページに飛び、「友達」ボタンをクリックして現れるメニューから「他のリストに追加」を選択します。「制限」というボタンを選択すると、チェックが入りこれで完成。繋がりたい相手とだけ繋がれることで精神衛生をクリーンに保てますね。
あなたが投稿したコンテンツやタグ付けされた投稿が特定の人に表示されないようする
④ 「友達」「フォロワー」数をいちいち気にしない
オックスフォード大学の人類学者ロビン・ダンバー博士によると、人間が友人関係を維持できるのは平均して150人と結論付けています。博士はフェイスブックで150人前後の友だちを持つ人を対象にSNS上の人間関係とリアルの人間関係の反応を比較しました。SNSにネガティブな書き込みをしたらどれくらいの人が手を差し伸べるのか?・・・するとどうでしょう。投稿に対して共感の反応を見せたのが平均して14人程度、実際に何かしてあげようとアクションを起こす人はわずか4.1人という結果が。
この結果からわかるのはどれほどSNS上の「友達」が多くとも、実際に困った時に手を差し伸べてくれる人はごくごく少数に限られているということです。そう思うと「ああ、この人もあの人も友達の数が多いのに自分ときたら・・・」と落ち込む必要もないでしょう。だって、いくらSNS上で繋がっていても相手に興味がない人がほとんどなのですから。
「How Many Friends Does One Person Need?Dunbar’s Number and Other Evolutionary Quirks 著Robin Dunbar」
⑤ どうしても見すぎてしまうならうつ予防に運動を
仕事や生活上こまめなSNSチェックがどうしても必要な人や、見ない勇気をまだ持てない人はまず自分のメンタルを守ることから始めましょう。うつ症状の改善や予防のひとつには運動が良いとされています。運動によって脳内のセロトニンという物質が増えると、気分の軽快や安定、さらに集中力も高まります。また、モルヒネの6倍以上の恍惚感を与えてくれる異名「脳内麻薬」というエンドルフィンも分泌され幸福感を得ることができます。SNSに費やす時間の半分を運動にあてられたら精神的にも身体的にも健康ですよね。
今回は5つの方法をご紹介しましたが、機会があればまた他にもご紹介していきたいと思います。精神衛生をクリーンに保ちながらSNSを上手に使って交流ができるといいですね。
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障がいのある方のためのライフスタイルメディアMedia116の編集部。障がいのある方の日常に関わるさまざまなジャンルの情報を分かりやすく発信していきます。
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