私らしく育児をする工夫 ~障がいママができることを増やすチャレンジ~
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ライター:AYAKA
皆さんこんにちは。障がいママのAYAKAです。
今回は私が日々の育児で工夫していることをお伝えします。「できない」と思われがちなことも、少しの工夫で「できる」に変えられる―そんな発見の日々を綴っていきます。
新生児の衣服との出会い
新生児の肌着は、一部スナップボタンタイプの肌着がありますが、まだまだ紐を結ぶタイプの肌着が主流です。右手が不自由な私にとって、紐を結ぶ動作は幼い頃から苦戦してきた課題でした。特に新生児の着替えでは、短い紐を扱い、優しく、素早く結ばなければならないという新たな挑戦が待っていました。
私なりに見つけた着替えの工夫をご紹介します:
・左手で右手に紐を持たせてから結び目を作る
・脳性まひ特有の緊張に備え、少し多めに時間を確保
・赤ちゃんの様子を見ながら、焦らずゆっくりと
・着替えの順番を決めて、動作を最小限に
チャイルドシートとの向き合い方
私が物を選ぶ時の基準は少し特別です。デザインや価格の前に、「自分ひとりで使えるか」を最優先します。例えば、服のボタンは必ず縦向きタイプを選びます。横向きのボタンホールはボタンをねじる動作が必要で、手に麻痺のある私には難しいためです。
チャイルドシート選びでも同じ考えで臨みました。売り場で夫と1時間半かけて探しましたが、正直に言うと、片手で扱いやすいものは見つかりませんでした。でも、考えてみれば当然です。チャイルドシートは赤ちゃんの安全が第一。ならば「私が工夫するしかない」と決心しました。
実践している工夫:
・お出かけ前に10分の余裕を持つ
・動作を細かく分解して、効率的な手順を確立
・天気の良い日は外で練習して自信をつける
工夫してチャイルドシートに座らせています
娘の髪型へのこだわり
娘の成長とともに髪も伸び、ママがヘアアレンジをする時間が増えてきました。自分の髪さえ簡単な結び方しかできない私ですが、「右手が不自由でも、娘の髪を可愛くしてあげたい!」という思いが強くありました。
特に苦労したのは、ゴムに髪を通す動作です。通常は両手を交互に使いますが、私は左手だけで通すコツを見つけました。これが「私らしい結び方」です。最近は左手だけで三つ編みができないか挑戦中。毎日の積み重ねが、新しい可能性を広げてくれています。
嬉しかったのは、娘が「ママ上手、ありがとう」と言ってくれること。この言葉が次への励みになっています。
これが「私らしい結び方」
おわりに ―障がいママとしての気づき―
正直に話すと、子どもの成長に自分が着いていけるか不安になることもあります。できないことに悔しさを感じる日もあります。でも、「ママはこれはできないけど、こうならできるよ」と伝えることも大切だと気づきました。
工夫次第でできることはたくさんある―それを日々、娘と一緒に発見しています。この記事が同じような立場の方々の参考になれば幸いです。
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ライター AYAKA
1995年生まれの29歳 仮死状態で生まれ、脳性まひとなり、右半身不自由な障がい者。 今現在は一児の母親となり、子育てに奮闘中!”障がいがあってもママになって当たり前” 「障がいママサークルkokowa」の代表でもある。
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