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おもしろい!を増やせばつらさは減る!面白がるのススメ

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ライター:生きづらさ解消家だいだい

精神疾患になって感じた「楽しんではいけない」思い込み

「精神疾患になると人生はおしまい」
「一生病に悩まされる日々を過ごす」

そんなイメージを持っている人も多いだろう。精神疾患になると素晴らしい人生を送ることができなくなると。確かに精神疾患になると今までのような生活を送ることは難しくなる。意欲がなくなったり、疲れやすかったり、できていたことができなくなって「生きる」ことが困難になる。症状に苦しむだけでなく、周りから理解されず余計なストレスや戸惑いも覚える。確かに心を病むと自分の思い描いた人生を送ることはできないかもしれない。

しかし、統合失調症になって15年間、病気と向き合ってきたわたしが思うことが一つある。それは「精神疾患だから必ず不幸な人生を送る」とは限らないということだ。

人生の良し悪しは何も病気のあるなしだけで左右されない。病気だから不幸な人生になるというのはちょっと結論を急ぎすぎだと思う。

ただ、精神疾患を患っている人に「人生を楽しめばいい」「元気に活動しろ」「趣味を持て」「病気なんて気にするな」と語りかけるのは間違いである。そんなアドバイスは精神疾患患者にとって害でしかない。

なぜなら、「それができたら、苦しまない!」からだ。精神疾患患者にとって「元気に活動して趣味を楽しみ人生を充実させ、病気であることを忘れる」ことができないから地獄のような苦しみと尽きない悩みに押しつぶされそうになっているのだ。

だから、わたしは決してそんなアドバイスを伝えたいわけじゃない。人生を楽しむなんて最初からハードルが高すぎる。

そこでわたしが伝えたいのは「楽しむ」のではなく「面白がる」こと。充実した人生を歩むためには苦しむ時間を減らして楽しい時間を増やすことが大切だ。でも「楽しい」を増やすのは難しい。精神疾患の症状によっては意欲が低下していたり、集中力や注意力、記憶力などの働きが悪くなっている場合もある。その状態でいきなり「楽しい」ことを探し、堪能するのは現実的ではない。

だから、最初は「楽しそう」なことを探せるように少しトレーニングを積むのがオススメだ。そのトレーニングとしてまず意識してほしいのが「面白がる」こと。

面白がるとは

「面白がる」とは目の前にあるコトやモノを観察し、そこに少しでも楽しさ・不思議さ・ネタ・学びを見つけようとする姿勢だ。

たとえば、
● 失敗した → 「最悪だ」で終わるのでなく「これは話のネタになるかも」と見る
● 退屈な作業 → 「ゲームみたいに早く終わらせられるか試そう」と見る
● 嫌な出来事 → 「この状況、ちょっと変な映画みたいだな」と一歩引いて見る
という感じ。
つまり、「面白がる」とは、現実を変える力というより、現実の見方を変える力。
もっと短く言うと、面白がる=しんどい毎日の中に、自分で“面白さ”を見つけること。
どんな嫌な出来事でも、見方を少し変えるだけで“面白さ”の入り口になることがある。
以下、わたしの実例をもとに「面白がる」方法を紹介していきたい。

エピソード①:自分以外を面白がる(例:アリを観察する)

わたしは新卒で入った会社を心身の調子を崩したことで辞めた。その後、何もできない日々が続いて非常に苦しい状況だった。家にいてもやることがなく、とはいえ仕事を探す気力もない。わたしにできることは近所の公園に行ってブランコに座りぼーっとしていることぐらい。
「自分なんて社会に必要とされていない」
「このまま消えてしまいたい」
そんなことが頭の中で繰り返し浮かび上がる。だんだん頭が痛くなり、涙が出そうだった。
そんなとき、わたしの足元を黒い何かがウロウロしていた。

アリの写真

それは一匹の黒いアリだった。
足元をウロウロするアリをみているとなんだか自分に似ていると感じた。人生がうまく行かなくて悩み迷う自分とその一匹のアリが重なっているように思った。
しばらく、アリを観察しているとそのアリは地面に落ちていたパンくずを見つけ拾い上げてワッセ!ワッセ!と運んでいった。その姿に非常に力強さを感じて少し感動してしまった。
あんな小さなアリでも自分のなすべき事を見つけて生きているのかと。そう思うと少し面白かった。
「自分もアリに負けていられない」そう思って元気も出てきた。
アリはただ本能のままに動いているだけだ。そこに意味を見出すことができるのは人間の強みだろう。何か楽しむのにお金も手間もいらない。
自分の捉え方次第でなんでも楽しむことができるのだ。ただ観察して「面白がる」時間が、疲れた脳を休ませる立派なリハビリにもなる。
わたしから伝えたいのは、ただ観察するだけで“面白さ”は生まれることだ。

エピソード②:自分自身を面白がる(例:布団から出られないとき)


わたしは時々、朝起きても布団の中から出られないことがある。
身体が重くて動けない。
布団の中から出るとまたきつい現実が待っていると感じて身体が硬直する。
「出たくない、出たくない・・・でも、出ないと」とにかく恐怖との戦いなのだ。
そんな状態が長引くと本当に精神がどうにかなってしまう。この状況を打ち破るためにわたしがよく行うことがある。
それは布団から出られない自分を外から眺めてみるとどう見えるか想像することだ。
布団から頑として出られない自分を自分以外の人から観察したら何に見えるか?もしかしたら手足と頭を引っ込めたカメに見えるかもしれない。

カメの写真

あるいはファンタジーな世界に出てくる封印されたドラゴンとか。
なんでもいいのでつらい状況の自分を別の何かに置き換えてみる。
自分が丸まったカメだと思えば「今は外敵から身を守るためにじっと我慢しているだけだ」とか自分は山に封印されたドラゴンで「今このタイミングで布団から出たら世の中に害を与える可能性がある、しばらく様子をみている」など普通なら思いつかないような妄想をすることができる。
意外と苦しんでいる自分を客観的に観察すると面白い部分が見えてきたりする。面白い部分が見つかったらそこを深掘りしてどんどん妄想を膨らませていく。それだけでつらい苦しい時間もちょっと楽しい時間に変わったりもする。
つらさの中に少しでも“見方のズレ”をつくれると、少し生きやすくなる。

自分だけの「面白センサー」を磨こう

精神疾患を患ったり、気持ちが落ち込んだりすると日々の生活の中に楽しみを見出すことができず、つらい苦しいことに意識が向きがちになる。つらい苦しいことにばかり意識を向けていると「自分ってなんで生きているのか」「この先の人生に希望が持てない」など絶望的なことを延々と考えてさらに調子が悪くなったりしがちだ。

そういうときはまず物事を観察して「面白がる」ことから始めてみよう。何か面白いことが見つかればそこから自分にとって「楽しい」「心地よい」「関心が持てる」ことへと発展させることができる。
まずは自分だけの「面白センサー」を磨いて楽しみの種を探してみましょう!あなたの見つけた小さな“おもしろい”が、つらい毎日を少しずつ軽くするはずだ。

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ライター 生きづらさ解消家だいだい

1995年生。中学3年で統合失調症を発症。5年前同じ病を患った姉の自死を経て、今は生きづらさ解消家としてSNSやnoteで活動中。当事者ならではの視点を用いた文章が得意。2025年6月『生きづらさを解消する方法を100通り試してみた。』出版。最近は生きづらさを解消できるボードゲームを開発中。書籍・各種SNSの詳細はこちら https://lit.link/daidainakanaka 公式X:https://x.com/daidai0725da

ブログ
https://note.com/nakanaka_japan
公式HP
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