「日本語字幕」「音声ガイド」「手話」…映像にあわせスマホに表示できるUDCastがスゴイ!
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ライター:Media116編集部
本日の「映画.com ニュース」において、陸前高田市の横田小学校、中学校の児童と生徒が、アカデミー賞タイ代表の映画「すれ違いのダイアリーズ」のバリアフリー音声ガイドの声優に挑戦したことがニュースになっていました。
本プロジェクトは、配給会社ムヴィオラが企画し、陸前高田市教育委員会とNPO法人陸前高田市支援連絡協議会Aid TAKATAの協力で実現したプロジェクトとのことで、字幕に慣れていない小中学生や視覚障害者向けにバリアフリー音声ガイドを市の児童と生徒に挑戦してもらおうというもの。
映画自体も実話を元にしたハートフルなタイNo1感動作ということで期待が膨らみますが、このプロジェクトに導入された新しい上映方式「UDcast」がまたスゴイ!
UDcast
人間の耳には聞こえない「音声透かし」と呼ばれる音を4秒ごとに映画の音声に付け、その「音声透かし」の音を専用アプリ「UDCast」で拾うことで、各ユーザーが「日本語字幕」「外国語字幕」「音声ガイド」「手話」など、各々が欲しい情報をスマートフォンに表示させることができるのです。映像の音声を利用するため、Wi-Fiなどの無線技術を使うことなく利用できることも魅力です。
UDCast - Android アプリをダウンロード
UDCast - iphoneアプリをダウンロード
映画だけでなくDVD、放送番組、Web動画、展示施設やイベント会場など、さまざまな映像をスマホやタブレットPCなどの専用アプリを使ってバリアフリー化させることが可能。つまり「ワンソース」(ひとつの映像)で「マルチユース」(多言語の字幕、音声ガイド、手話など.)を実現することが可能なサービスなのです。
現在、バリアフリー対応になっていない映像に対しても対応可能で、複数同時の組み合わせも問題ないとのこと(多言語字幕+音声ガイド+手話映像など)。聴覚障がい者・視覚障がい者はもちろん、高齢者や、2020年に向けて増加する外国人など、映像に対して発生するさまざまな課題・ニーズに対して対応が可能となるため、本サービスの今後に期待したいところです。
なお 「すれ違いのダイアリーズ」は、5月14日から全国順次公開とのことですが、被災地3県の小中学校に映画を無料貸し出しするために、音声ガイド付きブルーレイやDVDを制作するための予算をクラウドファンディングで集めている最中とのこと。応援したい!という方はぜひ下記をチェックして見てください。
CAMPFIRE 「陸前高田の子供たちがタイ映画の声優に挑戦、未来形バリアフリー上映を全国に!」
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