耳が聞こえない今村彩子監督による日本縦断ロードムービー「Start Line(スタートライン)」、9月3日公開!
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ライター:Media116編集部
「耳、聞こえません。コミュニケーション、苦手です。そんな私の沖縄→北海道57日間の自転車旅。」
予告編の出だしからおもしろい。「架け橋 きこえなかった3.11」(2013)の今村彩子監督の最新作は、自分自身。
-生まれつき耳が聞こえず、健聴者とのコミュニケーションに壁を感じてきたという監督が、「このままではいけない。次に進むためにも、コミュニケーションの映画を撮ろう」と一念発起し、自転車で日本縦断というドキュメンタリーの撮影を決行、沖縄→北海道・57日間・3,824kmの旅の中での出会い中で何が変わるのか?どんな答えを見つけるのか?-
映画予告編: YOUTUBE 今村彩子 「Start Line」予告編(東京劇場用)より
この映画、個人的に非常に楽しみにしている作品。この日本縦断の旅は今村監督と伴走・カメラ撮影の哲さん(←厳しそうな人)の2人旅なんですが、2人の間には旅のルールがいくつかあって、
「私と伴走者のルール」
1 自転車がパンクしたら、自力で解決する。
2 道に迷っても教えない。
3 旅で出会った人との会話を通訳しない。
監督が耳が聞こえない、そしてこのルール。「何か起きそうな予感」がプンプンする。というか予告ですでに監督が哲さんに「だって聞こえるじゃない!」とブチ切れている(笑)。
この旅の間に出会った人はなんと300人!今までコミュニケーションに壁を感じてきた監督にとって、時には心温まることもあれば、時には劇薬になる出来事もあったのではないか、と想像ができます。
「何もできないって、あなたが思い込んでるだけでしょう!」
「コミュニケーションを、あなた自身が切っている!」
哲さんの厳しい言葉に叱咤激励されながら、ぶつかり合い、健常者とうまくコミュニケーションできない自分に苛立ち、ある聴覚障がい者との奇跡的な出会いもあり・・・。
「障害者を描く映画は健常者のための「感動ポルノ」として消費される」一部のメディアでそんな議論も見かけますが、本作はまさに聴覚障がいのリアルがダイレクトに感じられそうな作品、期待せずにはいられません。そして、期待するもう一つの理由は、公式サイトの物語紹介ページの締めの一文が刺さったから。
「ニッポン中のためらう人に観てほしい、一篇の勇気のおすそわけです。」
―― 今いる場所から一歩踏み出す勇気、ぜひおすそ分けしてほしい。
Start Line(スタートライン)公式ページ
そんな映画スタートラインでは、映画のチラシ配布・ポスター掲示・チケット販売をしてくれる応援団を募集しているとのこと。劇場用パンフレットが贈呈されるらしいです。“聞こえない人”と“聞こえる人”のコミュニケーションをリアルに描いた本作を応援したい!そんな方は、是非一度チェックしてみては?
※詳細は、公式ページの情報をご確認ください。
Start Line(スタートライン)公式ページ-「Start Line(スタートライン)」 応援団
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