【第一弾】片麻痺があっても楽しめる!片手で始められる創作系の趣味
この記事を共有
ライター:Media116編集部
みなさんこんにちは!Media116編集部です。最近片麻痺の症状を持つことになった、ある方が「片手でできる楽しい趣味がなかなかなくて暇を持て余してしまう・・・」とポツリとつぶやかれました。その一言から、では片手でできる趣味を探そう!と今回Media116編集部が立ち上がりました。今回は片手で楽しめる「創作系」の趣味をご紹介したいと思います。すでに楽しんでいる趣味があるよ、という方も良かったら見ていってくださいね。今回は片手で楽しめる趣味のご紹介ですが、まずお伝えしたいのが今回の趣旨は「趣味を始めることが目的ではない」ということです。いくつかご紹介しますが、どの趣味もあくまで「人生を豊かにする手段」で、趣味を通じてみなさんの生活が少しでもハッピーになればと思っています。ストレス解消から、新しい人とのつながりを作ること、諦めていたことが少しでもできるようになる可能性を感じるということまで想像して頂けたら嬉しいです。
① 俳句・短歌・川柳をたしなむ
普段の想いや出来事を俳句や短歌にして外に出すことで気分が少しスッキリするかもしれません。ネットで検索すると様々なところで常にコンクールがあったりするので、気軽に応募してみてはいかがでしょうか?表彰者には賞金などもあり、も生まれたりします。
例えばこんなところ・・・
「登竜門」
日本最大級のコンテスト情報サイトです。俳句・短歌・川柳の他、アートやアイデアまで広く募集しています。障がい上手書き提出が難しい方は、web上で応募できる案件もありますので、見つけてみてくださいね。
② 小説を書く
小説というと「面倒くさそう」「そんな長い文章書けない!」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。一口に小説と言っても、小説の中には様々な分類があります。まず手を付けやすい「短編小説」からはじめてはどうでしょうか?「短編小説」の中には2つのタイプがあります。
「ショートショート」
小説の中でも特に短い作品のこと。だいたいの長さは、300字から800字程度だそうです。長さに規定はありませんが、一般的には原稿用紙20枚に満たない作品を指します。(参考:「カクヨム」)
「掌編小説」
「短い短編小説」であるショートショートよりも短い小説。明確な字数上の規定はありませんが、コンテストなどでは300字、400字、500字、600字、800字など応募規定に字数制限が科されていることが多いです。
(参考:wikipedia)
内容はなんでもいいのです。興味のあること、書いてみたかったこと、表現したいと思うこと・・・とにかく小説を書いている時間を日々のうっ憤やストレスを忘れ自由に、楽しい気持ちで過ごすことができれば良いのです。
③ ちぎり絵・イラスト
ちぎり絵
家にいることが多いという方にはお部屋を明るくするものがあると気分も晴れるかと思います。そんな時に簡単にできる趣味は「ちぎり絵」です。ちぎり絵のキットは「ちぎり絵 キット」で検索するだけで通販で簡単に購入することができます。安いもので500円程度の始めやすいものから、1万円を超えるものまで様々です。まずは試しやすいものから手を付けてみるのもいいかもしれませんね。完成したものをお部屋に飾れば、きっと華やかな気分になれるでしょう。
イラスト
家にある筆記用具と画材を利用して簡単に始められるのがイラストの中でいう「アナログ」な方法です。絵を描くことに慣れていない方は、最初は模写をして練習するのも良いでしょう。それか、自由に自分の書きたいものを表現してみたり、楽しければなんでもいいのです。もし書き方を知りたい、上達したいということであれば今やインターネットで山ほど書き方についてのアドバイス記事や動画が載っているので検索してみてくださいね。
例えばこんなサイトもあったりします・・・「画力ゼロから始めるイラスト漫画生活」
また、イラストと言えばひと世代前では「ペンと紙で描くもの」という認識でしたが、最近では電子機器とお絵描きソフトなどを利用して描く「デジタル」な方法が流行ってきています。
必要な道具や手順など、こちらのHPが参考になりそうです。
「イラスト・漫画描きナビ」
さらに時代の流れとともにtwitterやpixiv、tiktok、instagramなどなど自身で描いたイラストなどをお披露目できる様々なSNSが登場してきました。少し自信が持てるようになったら、そういった場にアップしてみて、SNS上で交流を楽しむこともまたひとつの趣味になるかもしれません。利き手ではない方は少し難しいかもしれませんが、訓練も兼ねて挑戦してみてはいかがでしょうか?
④ 写真撮影
「写真」といってもあなどるなかれです。すでにInstagramを利用されている方もいらっしゃるかと思いますが、写真一枚で世界と繋がって新しい世界が見えてくることがあります。Likeをしあったり、コメントで交流を楽しんだり、たかが写真されど写真。その一枚が世界中と繋がるツールだったりします。
写真撮影の良さの中には、いつでも手軽に始められて何度でも興味のある被写体を撮影できるというポイントがあります。しかし「写真に凝る」というと、「一眼レフを買ったり、色々と機材にお金がかかりそう・・・」と思われるかもしれません。
しかし、実は身近なスマートフォンでも十分に楽しめたりします。スマートフォンであれば、軽いし薄いので持ちやすく、片手でも始めやすいかもしれません。両手では支えづらい、麻痺している方の腕に震えがあるという方などはセルカ棒を使うのも手ですよね。さらに最近のスマートフォンは画質や性能も良くなってきているのに加え、アプリで簡単に加工をしたりそれをタッチひとつでSNSに共有したりできる利点がありますね。
アナログに手元で楽しみたい場合には、最近では撮ってその場ですぐ写真を見られるインスタントカメラの「チェキ」が、味わいがあると再ブレークしていたりもしますね。
「富士フイルムインスタントカメラ」
逆にスマホで撮った写真を専用の機械でプリントアウトして、インスタントカメラで撮ったかのような写真にすることができる「プリントス」というものが品薄状態になるほどの人気が出ていたり。
「タカラトミープリントス」
これらであればそれほど値段は高くない(メーカー小売希望価格3700円) ですし、比較的軽いので片手でも支えやすく手が出しやすいかと思います。
© TOMY
アルバムにしたりSNSで繋がったり、楽しみ方はそれぞれです。自分に合った楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか?
⑤ 盆栽・フラワーアレンジメント
盆栽
「盆栽=おじいさんの趣味」と思われていませんか?近年盆栽は老若男女問わず世界中で楽しまれています。最近では手軽にできる「ミニ盆栽」や苔を楽しむ「苔栽培キット」なども注目を集めています。ミニ盆栽の栽培セットは安いもので500円程度から楽しめたりと盆栽の世界に踏み込みやすさがありますね。
「ミニ盆栽はわかったけど、苔ってどうやって楽しむの?」というあなたへ「苔テラリウム」はいかがでしょうか?「苔テラリウム」はガラス容器の中に苔や多肉植物、シダ、小ぶりな観葉植物などを自由に組み合わせて観賞用に栽培するものです。中には貝殻や人形などの小さな置物を入れて楽しんだりと、自分だけの「苔ワールド」を作ることができます。
(一方の手でビンを押さえながら、もう一方の手でピンセットを上手く使う練習は必要かもしれません。震えのある方や押さえるのが難しい方は身近なモノを使って固定すると良いと思います。)
「キナリノ 手のひらサイズの小さな森。身近なもので作れる【苔テラリウム】はじめてみませんか?」
「kokelog. 100均グッズでOK!おしゃれな苔テラリウムの作り方♪」
「表現」はストレス解消のひとつの手段だと言います。小さなビンの中に「自分の世界」を表現してみることでストレスを発散したり、作業に集中することで嫌なことや不安を忘れられたり。そんな風に盆栽という趣味を使ってみてもいいかもしれませんね。
フラワーアレンジメント
今回ご紹介するのは皆さんが想像するような一般的なフラワーアレンジメントではありません。皆さんは「ハーバリウム」をご存知でしょうか?ハーバリウムは、保存された植物標本の集積を指す言葉ですが、実はそんな堅苦しいものではありません。いま人気なのは、オイルに入った瓶のハーバリウムです。ガラスのビンにお好きな花を詰めて、ハーバリウムオイルを入れるだけで完成。ビンを固定できていれば片手でも比較的ラクに作れるDIYです。
作り方はこちらを参考にどうぞ。
「はなどんやMagazineハーバリウムの作り方~花と光を楽しむ」
簡単でずっと楽しめるフラワーアレンジメントができます。
手作りのハーバリウムをこれから親しくなりたい方やお世話になっている方へプレゼントすれば、仲良くなるきっかけになるかもしれません。人間関係を広げていくひとつのツールにもなり得ますよね。
ここまでご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?この記事を読んで頂きあなたの毎日が少しでも楽しくなれば嬉しいです!
この記事を共有
ライター Media116編集部
障がいのある方のためのライフスタイルメディアMedia116の編集部。障がいのある方の日常に関わるさまざまなジャンルの情報を分かりやすく発信していきます。
- ブログ
- 公式HP
- https://www.media116.jp/
- あなたは何を思うでしょうか?演劇公演「Ping Chong’s ドキュメンタリー・シアターUndesirable Elements『生きづらさを抱える人たちの物語』が開催決定!
- 自分の意思で障がい者として生きるということ
おすすめ記事
-
2024年11月26日
学生起業家による障がい者アートを発信 ~株式会社SigPArt 古川友稀さん~
-
2024年11月12日
障がいママの子育て
-
2024年10月11日
年越しスリランカ旅byチョイノリ
-
2024年8月30日
一つじゃない 第22回
-
2024年8月9日
年越しスリランカ旅byチョイノリ
-
2024年7月24日
一つじゃない 第21回
-
2024年7月19日
脳性まひのある私が、重度訪問介護の利用で一人暮らしをして、はじめてコンビニに行った話
-
2024年7月4日
一つじゃない 第20回
-
2024年6月25日
インドの食文化と日常生活
-
2024年6月4日
山梨県から届いた嬉しいニュース!「難病者の働く」が世の働き方を変える
-
2024年5月10日
インド旅の1日紹介
-
2024年3月22日
「見えない障害」を伝えるために、当事者の声を冊子にする言語聴覚士・多田紀子さん
-
2024年2月16日
趣味も美容も仕事も「やりたいことを犠牲にしない」。当事者に聞いたセルフ透析のメリットとは
-
2024年2月9日
フィンランド大使館主催の映画『ブラインドマン』上映記念レセプションに参加しました