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「画面の拡大」や「白黒反転」だけじゃない。Windows障がい者サポート機能を使いこなす!

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ライター:Media116編集部

仕事からプライベートまで、今やパソコンは日常生活の中で切っても切れない存在ですよね。しかし今お使いのそのパソコン。障がいのある皆さん完璧に使いこなしていますか?
説明書を読むが面倒くさい、サポート機能の使い方がよくわからないという方も多いではないでしょうか。でも、Windowsには、すぐに使えてとても便利な機能が標準機能としてついているのです。意外と知られていない便利なサポートをご紹介します!

サポート機能が標準装備されているワケ

障がいのある方がパソコンを使ってお仕事をする際、何か特別な「キーボード」や「ソフト」の用意が必要である。機器やソフトは価格が高く、導入するにもハードルが高いと思っている人もいるかと思います。もちろん障がいの状況や業務内容によっては、支援機器が必要となるケースも生じますし、導入することでより作業効率が上がるということもあります。

でも実は、メジャーなOS(=基本となるソフトウェア)って、様々な障がいのある人が使える前提で作られていることってご存知ですか。理由は主要なOSメーカーがアメリカ製のものが多いということに秘められています。

なぜかというと、アメリカの法律では「障がいのある方が利用できないIT機器、電子情報技術の購入、開発、保守管理を、連邦政府機関がおこなうことを禁じている」んです。そのためWindowsなどアメリカ製のOSは障がいのある方も利用しやすい一定の基準をクリアすることを意識して作られているようです。このような所にも、障がい者への理解について諸外国がいかに進んでいるか、改めて考えさせられますよね。

それでは具体的にどのような便利な機能があるのか、Windowsを例にして見ていきましょう。

Windowsのサポート機能の使い方

まず詳しい機能の説明の前に、Windowsでどのように標準のサポート機能を使うのか設定方法についてご紹介します。
なおWindows 7 では、Windows Vista で採用された「コンピュータの簡単操作センター」が搭載されています。「コンピュータの簡単操作センター」では、「拡大鏡」や「固定キー」「スクリーン キーボード」「マウスの設定」などがここで一括設定することができます。

【設定方法】
1.スタートメニューから[コントロール パネル]を開き、[コンピュータの簡単操作]をクリック

2.「コンピュータの簡単操作」ウィンドウが開いたら[コンピュータの簡単操作センター]をクリック

3. [コンピュータの簡単操作センター]のウインドウが開いたら、必要なサポート機能を選択しOK
※設定の際は「よく使われる機能一覧」や「推奨案からの選択」、「障がい、各用途別一覧」から選択することができますので、ご自身のより使いやすい方法で設定してみて下さいね。


便利なサポート機能

視覚障がい者向けに用意されている、画面を拡大する「拡大鏡機能」や標準の配色ではまぶしいと感じる方に向けた「ハイコントラスト機能」などはご存知の方も多いと思います。
それでは、「固定キー機能」「スクリーンキーボード機能」についてはどうでしょう。この言葉だけでどんな機能なのかイメージできますか。
実際に、写真を見ながらご説明します。

固定キー機能を使ってみよう

この機能は言葉の通り、キーボードのキーを固定することができるようになる機能です。

例えば、上肢に障がいがあり、両手でキーボードを打つことが難しい方にとって、ログイン時の「ctrl」キー、「alt」キー、「delete」キーを同時に押す作業。両手を同時に使わなければいかず、思うように操作ができなかったり、負担に感じる方もいるのではないでしょうか。

そんな時、この固定キー機能が便利です。この機能は、複数のキーを同時に押す操作を1つずつ順番に押す操作に変えることができる機能です。3つのキーを順番に1つずつ押せば、キー固定(記憶)され、ログインも簡単になります。同様に、「ctrl」キー+「C」で簡単にコピーができるショートカット機能なども1本の指で簡単に操作ができるようになりますよね。

次にスクリーンキーボード機能もご紹介

先ほどの固定キー機能はあくまでも指でキーボードを操作する必要があります。それではキーボード操作ができない人は、どうするのか。そう思った方に是非使って頂きたいのが、次にご紹介するスクリーンキーボード機能です。この機能は標準装備されているキーボードを全く使うことなく、文字入力が出来る機能なのです。

実際の写真を見てください。このようにスクリーン上に表示されるキーボードを使用します。
標準装備されているキーボードは使用せずに、マウスやタッチパッド(=指でなぞることでマウスポインタの操作をする装置)で文字入力が可能となります。このような機能が標準装備されているって、非常に嬉しいですよね。

その他にも、スクリーンの文字やアイコンを大きくして見やすくする「アイコン拡大機能」や、マウスの代わりにテンキーを使用してマウスポインタを移動することができる「マウスキー機能」、通知音を画面の点滅でお知らせしてくれる「視覚的通知機能」、スクリーン情報、キー入力情報などを読み上げでお知らせしてくれる「音声読み上げ機能」など、ここでは全てご紹介できないくらいの様々サポート機能があります。

いかがでしたでしょうか。ここでご紹介した標準機能はほんの一部です。
現在、様々なソフトや支援機器が多数発売されていますが、お使いのパソコンを一度確認してみると、意外と知らなかった便利な機能があるかもしれません。でもこれらの機能、知っているといないでは大きく違いますよね。業務の効率化だけではなく、日常の負担軽減にも是非活用いただきたい機能です。

◆参考 Microsoftアクセシビリティホーム
www.microsoft.com/ja-jp/enable/default.aspx



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ライター Media116編集部

障がいのある方のためのライフスタイルメディアMedia116の編集部。障がいのある方の日常に関わるさまざまなジャンルの情報を分かりやすく発信していきます。

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