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「てんかんの私を変えるきっかけとなった、あの言葉」 ~全米チャンピオンになった片脚のレスラー アンソニー・ロブレス氏の名言~

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「てんかんの私を変えるきっかけとなった、あの言葉」 

ライター:わに

こんにちは、てんかんという障がいを持ちながらゼネラルパートナーズでキャリアアドバイザーを勤めている”わに(仮称)”です。皆様は全米チャンピオンとなった片脚のレスリング選手をご存じでしょうか?あまりに有名になったため、もしかしたらご存知の方もいらっしゃるかもしれません。当時の私は、その時に残した彼の名言に心を打たれ、今の仕事に就くことを決めました。その言葉とは・・・。


アンソニー・ロブレス氏は生まれつき右脚がないというハンデがありました。

彼は高校に進んでから健常者の中でレスリングを始め、数々の選手権で賞を取り、2011年3月アメリカのレスリング全米学生(NCAA)選手権でディフェンディングチャンピオンを倒し、優勝したのです。

さらにその功績が認められ、その年のスポーツ界の優秀選手を表彰する「ESPY賞」で、最も活躍した「最優秀障がい者男性アスリート賞」と、不屈の努力をたたえる「ジミーV賞」をダブル受賞したのです。

以下が授賞式での彼のスピーチです。

===

「この世に生を受けた人間は脚が1本であれ2本であれ
困難に立ち向かわなければならない

どう生まれたかではなくどれだけ価値のある者になれるか

逞しくあれ可能性を高めよ
その為に痛みが伴おうとも私は不満をこぼす事はないだろう

私の魂は屈する事はない
どんな敵に立ち向かおうとも恐れることはない

私は自分の可能性を知っているから」


===

レスリングという危険を伴うスポーツで、ハンデを背負いながら健常者と闘うことはどれほどの勇気がいったでしょうか。彼にも苦悩や恐怖があったと思います。全米チャンピオンに輝くまでには血の滲むような練習の日々が続いたのだと思います。

このスピーチを聞いた瞬間、「私は障がい者だから、てんかんだから」そう言って何からも逃げていた自分が一気に恥ずかしくなりました


そして動き出しました。私は、私の可能性を知りたいと。

障がいがなんだと言わせるくらい、価値を発揮できる人間になりたいと思いゼネラルパートナーズのキャリアアドバイザーとして働き始めました。

入社と同時に私は人生で5つの叶えたいことを書き出しました。


障がい者が全力で働き、全力で遊び、人生を楽しく過ごせること。障がい者が人と人との関わりの中で生きられるようになること。障がい者が社会に貢献し、認められるようになること。障がい者が障がいを恥じず、負い目を感じない社会をつくること。障がい者が人を幸せにし、自分も幸せになること。


私は人生の中でいくつ叶えられるでしょうか。
皆が皆、アンソニー氏のような快挙を成し遂げる必要はないと思うのです。

一人一人が彼の言葉によって勇気づけられ、一歩前に踏み出せれば、より「生きやすい」世の中になるのではないでしょうか。

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ライター わに

17歳の時に側頭葉てんかんを発症、精神障害者手帳2級の障がい者。 酸いも甘いも経験してきた熟れ時アラサー女子。 「全力で働き全力で遊ぶ」がモットー。 誰彼構わず噛みつき周囲をヒヤつかせるため「わに」。 過激な記事を投稿しようとし編集長に止められるのが日課。

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