「ひょっとして自分って発達障害かも」と気づいたあなたに向けて――就職活動に当たって必要なことを考えてみた

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ライター:発達障がいの方向けサービス LinkBe(リンクビー)

皆さん、こんにちは。発達障害の方専門の就労移行支援「LinkBe」の藤木です。さて、症状の軽重にもよりますが、一般的に発達障害のある人というのは、日常生活を送るぶんにはさしたる不自由を感じない例が多いものです。したがって、自分が発達障害であることになかなか気づけないという傾向があります。しかし、そんな方々の多くが否応なく「自分って発達障害かも」と気づかされてしまう局面があります。それが就職活動をしているとき、また実際に就労をはじめたときです。今回は、そんなときのために、発達障害のある人が就職活動にあたって注意すべき点をまとめてみました。

発達障害のある人も健常者も能力に凸凹があるのは同じ

一口に発達障害といっても、その現れ方は人によってさまざま。しかし、おしなべて言えることは、発達障害のある人は「これは得意」と思える分野と「これが不得手」と思える分野に落差があること。つまり、能力に凸凹があることです。

しかし、そう聞くと多くの方はこう思われるかもしれません。「能力に凸凹があるのは健常者だって同じじゃないの?」。そう、健常者であろうと発達障害のある方であろうと、モノゴトに得手不得手があることに変わりはありません。

たとえば仕事に限って言っても、外回りの営業が得意だけど経理などのルーティンワーク的な事務職は苦手という人もいれば、逆に経理などのルールに沿った業務は得意だけど営業職のような商品を人に勧める仕事は苦手という人もいます。では、発達障害のある人と健常者の「違い」とは何でしょう?

なかなか仕事が捗らない新卒の女の子のイメージ

発達障害のある人は能力の凸凹が大きい

前項で述べたとおり、誰にでも得手不得手や能力の凸凹はあります。しかし、発達障害のある人の場合、健常者に比べてその凸凹の落差が大きいということは言えるでしょう。

その凸凹の大きさゆえに、就職活動や就労の現場で多くの「困りごと」を抱えてしまうのが発達障害のある人です。もちろん、健常者の場合であっても大小さまざまな「困りごと」を抱えている例は少なくありません。

しかし、発達障害のある人の場合、健常者に比べて相対的に「困りごと」の深刻度、つまり「困っている感」がより大きいということは言えます。この「困っている感」の大きさゆえに、多くの発達障害のある方が「ああ、自分は発達障害なのだ」と“気づかされる”のです。

気づいているイメージ

大切なのは「困っている感」を元に自分の適性にあった仕事をみつけること

ここで考えてみてください。あなたはどのような仕事に携わるとき、もっとも大きな「困っている感」を覚えますか? 大切なのは仕事の上での「困りごと」を“仕分ける”ことです。「困っていないこと」「困ってはいるがなんとかやっていけること」「困っていること」――仕事の内容との照応において、この3つにモノゴトを仕分けてみましょう。

たとえば、これから就職活動を行う方の場合だと、就労移行支援事業所などでさまざまな仕事を体験し、その体験の“振り返り”を行うという方法をお勧めします。自分が「この仕事は困らずにできる」「この仕事は困りごとを伴うがなんとかやっていける」「この仕事は困りごとだらけだ」――こんな風にモノゴトを“仕分け”していき、自己理解を深めるのです。そこから自分に適正のある仕事を見つけていくことが、就職活動のスタートに当たっては必要です。

ビジネス初心者のイメージ

ポイントは自らの特性に自己対処できるかどうか

さらに、もう少し掘り下げてみましょう。仕事の上で、あるいはもっと広く社会生活を行う中で、あなたが強く「困った感」を覚えることが、あなたの特性です。その特性に自己対処できているかどうか――ここを見定めることも大切です。

たとえば、聴覚情報処理が苦手な人の場合、「メモを取る」「相手の話を正しく理解できているかどうかを確認する」などのカタチで自己対処できているかどうか――ここをきちんと把握しておけば、就職に際して応募する会社や職種が自ずと整理されてきます。

出来上がった原稿を手配するオペレーターイメージ

体験とその振り返りの中から“自分を知る”ことの重要性

ここまで書いてきたことを煎じ詰めれば、詰まるところ、もっとも重要なのは自己分析ということになります。そして、自己分析の材料になるのは、過去の体験です。

たとえばアルバイト体験やサークル活動、あるいはボランティア活動など、過去に体験したモノゴトを振り返ってみてください。そうすれば特性を含めた自分のパーソナリティが見えてくるはずです。

もっとも良くないのは失敗を恐れて体験することを避けてしまうことです。たとえそれが失敗だったとしても、ぜんぜんかまわないのです。過去の成功体験や失敗体験は、確実に自分を知るための一里塚になります。そして、自分を知れば、自ずと自分に適正の高い仕事を見つけることも可能になります。チャレンジ精神の重要性――最後にそれを強調しておきたいと思います。

チャレンジしようとしているイメージ

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発達障がいの方向けの就職支援サービス。発達障がいがある方一人ひとりの強みや特性を活かした就労をサポートしてきた経験を活かし、発達障がいに関する情報を発信していきます。

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