結成から15年、手話パフォーマンス・サークル「は~とふる・はんど」
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ライター:Media116編集部
みなさま、こんにちは。昨今、手話でパフォーマンスする団体も徐々に目にするようになってきており、Media116でも取材させて頂いたりしています。今回、ご紹介する手話パフォーマンス・サークル「は~とふる・はんど」は、2002年に結成されたいわば老舗の手話団体。毎年1回開催される石井ふく子さん監修の公演は三越劇場で開催されるほどです。
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「は~とふる・はんど」は、聴覚障がい者と健常者の垣根を外し、心のバリアフリーを目指して活動している手話の劇団です。活動の幅も広く、「手話」を主体にダンスや歌、芝居など、さまざまなパフォーマンスを展開、手話ダンスユニット「花井紫 with は~とふる・はんど」として歌手デビュー!といったユニークな活動もしています。
主宰の山辺ユリコさんは元々は歌手で、1985年には全日本有線大賞新人賞を受賞しました。
が、同年に石井ふく子プロデューサーと出会い女優(芸名:花井紫)に転向、舞台やテレビで活躍するようになりました。
そして1998年、山辺さんは手話と出会います。ろう者が話す手話のとりこになり、手話による振り付けやダンスなど手話のパフォーマンスにどんどん引き込まれていきます。その後「手話をもっと普及させたい」という想いが結実し、2002年「は~とふる・はんど」を結成します。
同団体では、健常者と聴覚障がい者をはじめとする様々な障がい者が一緒にメンバーとして参加しパフォーマンスを繰り広げてゆきます。その「は~とふる・はんど」で、山辺さんがこだわり続けているもの、
それは、障がいに興味関心がある人が鑑賞しにくる公演ではなく、メンバーをプロの表現者として育て、1つの「商業公演」として成立させること。
山辺ユリコさん、石井ふく子さん達が「熱意と信念」を持って稽古を積み重ねており、毎年の公演も今年で16回目。2月25日~26日の2日間にかけて日本橋三越で開催されます。
公演名は『ありがとう またね・・・』
主宰の山辺ユリコさんや藤田朋子さんなど多数の出演者がいる中で、視覚と聴覚に障がいがある盲ろう者の桜井ようこさんが主役の一人を演じることも注目です。そして盲導犬のスカイ君も初出演。本当にバラエティーに富んだキャストで、どんな展開になるのか楽しみです。
そしてキャスティングだけでなく、「手話と字幕」付になっているのも「は~とふる・はんど」の舞台公演の特徴。
関東近郊の方は、週末足を運んでみては?
2017年2月25日・26日開催『ありがとう またね・・・』
http://www.heartfull-hand.com/kouen_oshirase/index.html
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