好きな人ができた♡お相手に発達障がいについてカミングアウトする?
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ライター:Media116編集部
こんにちは!Media116編集部です。みなさんは好きな人ができた時、彼氏彼女ができた時、障がいのカミングアウトはしますか?今回、「障がい者総合研究所」が92名の方にリサーチした「発達障がい者の障がいカミングアウトに関する調査(親・恋人・親友・知人編)」から興味深い結果がわかりました!発達障がいの方、そうでない方も参考にしてみてくださいね。
恋人に発達障がいがあるとこをカミングアウトしている人は90%
多くの方がご自身の障がいについてカミングアウトしているのですね。10%の方は「今後も伝える予定がない」との回答でした。さて、その理由とは?
発達障がいをカミングアウトできない理由は?
一番は「理解してもらえるのだろうか?」という不安が大きいという結果が出ました。次に多いのはパートナーとの関係の悪化や心配をかけてしまうのではないかという「パートナーとの関係の変化」を考えた回答でした。
発達障がいをカミングアウトした後、本当に障がいを「理解」してくれる?
「発達障がいであることを伝えた後、相手の関わりはどちらに近いですか?」という問いに対し、「障がいを理解してくれていると感じる」が68%、「障がいを理解してくれていないと感じる」が32%でした。
障がいの理解について、こんな声がありました。
《障がいを理解してくれていると感じる》
■興味がある分野を異常に掘り下げる特性があるが、物知りなところが魅力と言われる(40代/男性)
■苦手なことをよく協力してくれるから(20代/女性)
■障がいの特性を把握しようとし、その状態を改善する手助けをしてくれている(20代/女性)
■ありのままを以前と変わらず受け入れてくれている(40代/男性)
■発達障がいに関する書籍などで情報を集めて、実際に配慮してくれている(20代/男性)
特性を受け入れた上で変わらずに接してくれたり、苦手をカバーしてくれたりという方が多いようです。また、理解するために知識をつける努力をされるパートナーの方もいらっしゃるようです。
《障がいを理解してくれていないと感じる》
■できない部分について「努力が足りない」だの、どれだけ説明しても、健常者と同じような行動を求められるから(40代/男性)
■障がいは自分で克服するものだと言い切られた。私は、周囲の協力も必要だと感じているので、温度差があるように思える(30代/男性)
■発達障がいの特性を何度伝えても、配慮が無い言動や行動が多いように感じる(50代/女性)
■それまで個性的な人物として見られていたものが、障がい者と分かった途端、接し方が素っ気なくなったり、連絡しても返信が来なくなるなど、親しいと思っていた人々が静かに離れていくのが目に見えて分かりました。アスペルガーや発達障がいという単語が一人歩きし、ネガティブなイメージで語られることが多い中、健常者との間に相容れない壁があることを実感しました(30代/男性)
障がいをカミングアウトしたにも関わらず、パートナーの障がいへの理解が浅いために障がい特性への配慮がないと感じてしまう方も多いようです。また、あからさまに距離を置かれてしまう経験をされた方もいらっしゃるのですね。
カミングアウト後のパートナーとの関係については、下記のような調査結果が出ています。
「良くなった」「伝える前と変わらない」というポジティブな反応を合計すると95%にのぼりました。
まとめ
障がいをカミングアウトすることは非常に勇気のいることだと思います。調査ではほとんどの方がカミングアウトしたことによりポジティブまたは変わらない関係をパートナーと築くことができているようでした。しかし、やはり一部には障がいに対する理解が浅いために傷つく結果となってしまった方もいらっしゃいました。まずは「障がいについて知ってもらう」ことが関係性を保つ上でとても重要なポイントかもしれません。
今回の調査結果の全文はこちらでご覧いただけます。
障がい者総合研究所では、「すべての人に活躍の機会」がある社会を目指し、障がい者の声を集め発信する活動を行っています。
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