そんなアッサリ!?タイの驚き優先席事情!
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ライター:わに
みなさんこんにちは、ゼネラルパートナーズでライターをしている障がい当事者のわにです。私事ですが先日、微笑みの国タイに旅行に行ってきました。今回はその時に驚いたタイの優先席事情を書いてみたいと思います!
タイの電車で優先される対象は?
タイの首都、バンコクを走る「BTS」(バンコクスカイトレイン)という電車に乗った時のお話。「プシュー」という音とともに扉が開き、電車内に乗り込みました。BTSでは通話・飲食は禁止。そのためか電車内はとてもきれいでした。
席に座ろうとしたら、座席にはこんな絵が。
真ん中には少女、右上にはお年を召した男性、右下には松葉杖を持った男性、左下には妊婦さん。そして左上にはタイの僧侶と思われる絵が。妊婦さん、お年寄り、松葉杖の男性までは日本とほぼ同じなのですが、僧侶と少女は日本の優先席の対象と違います。
敬虔な仏教徒の多いタイでは僧侶は敬うべき存在のため、電車内でも「優先」される対象なのです。そしてもうひとつ日本と違うのは少女の絵が描いてあったこと。子供も電車内では「優先」されるべき対象とされているようです。
「当たり前」のように席を譲り譲られる
今回の旅で頻繁に電車を利用しましたが、数回席を譲る場面に遭遇しました。混雑の中やっと席に座れた女性。しかし次の駅で足を少し引きずるような歩き方の男性が乗ってくると、「秒」で立ち上がり、一言かけることもなく席を譲ったのです。そして譲られる側もさも「当たり前」のように席に座る。日本の電車しか知らなかった私には衝撃でした。
他にも、子供連れが乗ってきた際に無言でサッと席を譲る男性と「当たり前」のように席に座る子供、目の前の席が空いても女性を優先して自分は立ったままの紳士など、様々な人がそれぞれの「当たり前」を与え、「当たり前」に受け取っている光景を見てきました。
ヘルプマークをつけた人が優先席の前に立っていても寝たふりをキメこむおじさん。我関せずのおばさん。スマホに夢中のJK。「俺疲れてるから」と言わんばかりのサラリーマン。
…「当たり前」の優しさをどこに忘れてきたんだニッポン人!!
と、日本の方角に向けて叫びそうになりました。。。
日本の現状と見習いたい理想
しかし日本では「初老の女性に席を譲ったら、まだそんな年じゃない!と言われはしないか?」「断られたら恥ずかしい」…などと、リスクを想像してしまい席を譲ることを躊躇してしまう人が多いのかもしれません。逆に席を譲られることが多くないので、譲られた側は過度に感謝する傾向も無きにしも非ず。しかしタイ人は必要な人に席を譲ることは「当たり前」そして「当然」のこととして大げさなアクションもなくやりとりが成立しているのだと感じました。
国が違うとここまで違うのか…とある意味カルチャーショックを受けたのでした。彼らにとっては「当たり前」の行動が外国人の私には大きな驚きだったのです。
タイの人はなぜ「当たり前」のように席を譲ることができるのか?
日本人はなぜ椅子取りゲームのように席を死守するのか?
心のゆとり?教育?文化の違い?…いずれにしても微笑みの国タイの「当たり前」から見習うべき点は大きいと感じたのでした。
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ライター わに
17歳の時に側頭葉てんかんを発症、精神障害者手帳2級の障がい者。 酸いも甘いも経験してきた熟れ時アラサー女子。 「全力で働き全力で遊ぶ」がモットー。 誰彼構わず噛みつき周囲をヒヤつかせるため「わに」。 過激な記事を投稿しようとし編集長に止められるのが日課。
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