ヘルプマークと互角?「救急QR」が人命を救う!
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ライター:Media116編集部
皆さんこんにちは、Media116編集部です!ヘルプマークを利用されているという方、ヘルプマークの使い勝手には満足されていますでしょうか?もし、もっと小型でもっと緊急時に必要な医療情報を沢山ストックしておける「キーホルダー」があったら…あなたは欲しいですか?
ヘルプマークに十分な情報を記載できる?
「ヘルプマーク」とは義足や人工関節を使用している方、内部障がいや難病の方、または妊娠初期の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう東京都が作成したマークです。
ヘルプマークの裏側にはメモを書ける場所があり、自分の障がい・病状や緊急時の対処法、緊急連絡先などを自由に書くことができます。
しかし手のひらサイズのメモの中に必要な情報全てを盛り込むことは難しいですよね。そんな時に活躍するのが「QRコード」。これからご紹介する「救急QR」という携帯型QRコードの中にはこのような項目の表示が可能なのです!
① メッセージ「緊急時は宜しくお願いいたします。」など
② 写真
③ 氏名(漢字)
④ 氏名(カナ)
⑤ 愛称(普段呼ばれ慣れているニックネームなど)
⑥ 生年月日
⑦ 性別
⑧ 血液型(A、B、O、ABとRh+/-)
⑨ 住所
⑩ 連絡先1名前、続柄、電話番号、メールアドレス(QRが読み取られると日時と場所の地図を表示するリンクが記載されたEメールが自動的に送信されます。)
⑪ 連絡先2名前、続柄、電話番号、メールアドレス(QRが読み取られると日時と場所の地図を表示するリンクが記載されたEメールが自動的に送信されます。)
⑫ 主治医1病院名、医師名、電話番号
⑬ 主治医2病院名、医師名、電話番号
⑭ 備考「私には〇〇病の持病があります。薬は〇〇を服用しています。」など
自由にメッセージが入れられます。
このような膨大な情報をQRコードが記録していて、緊急時に読み込むことでこの情報が相手に伝わるのです。そのシステムが本日ご紹介する「救急QR」です。
「救急QR」ってどんなスグレモノ?
緊急時に助けてくれた方がQRコードを読み取ると救命情報を表示するとともに、登録された連絡先(最大2件)へQRが読み込まれた日時と場所を知らせるメールを自動送信します。
本体サイズは幅3×長8(鎖を含む)×厚み0.8cm、本体重量は12gと小型で軽量。キーホルダーとして身に着けることができます。
QRコードが読み込まれると氏名、住所、連絡先、主治医、メッセージなどの緊急時に必要な医療情報などが表示されます。イメージはこちらの画像の通り。
自分のQRコードはインターネットから制限なくダウンロードできるため、シールなどにして複数の物に貼ることもできます。
また、驚きなのは利用料について。利用期間はユーザー登録から10年間。そしてなんと月額など追加料金は発生しません!そして毎年買い換える必要もありません。とても経済的ですね!
通販サイトでは1000円以下で販売しているところもあります。
Amazonのページはこちら。
お手頃価格で、手軽に緊急時に必要な情報を持ち運べるのは大変便利ですよね。
それぞれの用途で使い分ける
ヘルプマークはそれを身に着けることで周囲の方に配慮してもらえるようにという役割もあります。一方「救急QR」は緊急時に明確な医療情報を提供するという役割があります。「救急QR」を身に着けていてもヘルプマークのように周囲に気づいてもらうことはできません。キープしておける情報量は「救急QR」の方が圧倒的に多いのですが、一概にどちらのほうが良いかは言えず、用途に応じて使い分ける必要があります。
しかしながら「救急QR」は画期的な商品でもあります。課題は助けが必要な人がいたらまずは「QRコードを読み取る」という作業が必要ですが、まだ「救急QR」の使い方が多くの方には浸透していないことです。上手に使うことができれば、この小さなQRコードが人命を救うことができるかもしれません。この素敵なシステムをもっと多くの人が知り、誰もが助けが必要な方に手を差し伸べられるような社会になることを願っています。
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ライター Media116編集部
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