【車いす・杖・聴覚障がい】「その不安、解決します!」バリアフリーで国内旅行・海外旅行に飛び出そう!
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ライター:Media116編集部
みなさんこんにちは!Media116編集部です。
「あー旅行に行きたい!!」・・・でも、旅行といえばバリアフリーが気になるもの。公共交通機関の乗り降りや観光地の段差、車いす用トイレの有無・・・不安が大きくて旅行を控えてしまっていた方、これまで旅行で苦労してきた方に朗報です!今日はそんな方の背中を一押ししてくれる、大手旅行会社のバリアフリー旅行専門デスクを紹介します。今回は所長の薄井さんにインタビューさせて頂きました!
「だれもが、いつでも、自由に」バリアフリーに旅ができるように
「H.I.S.ユニバーサルツーリズムデスク」をご存知でしょうか?
様々な障がい者や高齢者のバリアフリー旅行に特化した旅行会社です。
H.I.S.ユニバーサルツーリズムデスク
バリアフリー旅行のための専門デスクというのは旅行の際に出会う様々なバリア(交通機関やホテルの手配・・・など)に配慮した旅行プランの提案からチケットの手配までサポートしてくれるデスクなんです。
車いす・杖ユーザー、聴覚障がい者を対象にしたサービスや団体旅行、個人向けオーダーメイド旅行など色々なサービスがある中で、今回は「バリアフリーたびのわ」と「しゅわ旅なかま」というサービスのご紹介をしたいと思います。
車いす・杖、聴覚障がい・・・障がい別のサポート体制
「バリアフリーたびのわ」は車いすユーザーや杖が必要な方を対象にした添乗員付き団体旅行です。
添乗員の方はただ案内をしてくれるだけではなく、自分では乗り越えるのが難しい段差や、坂を上る際など、様々な場所でサポートをしてくれます。
添乗員の方は福祉経験のある方が多く、介助の資格をお持ちの方もいらっしゃいます。
誰でも添乗員になれるわけでなく、技術面・内面のサポート両方の厳しい研修を修了した方のみ添乗員になることができ、正しくは「専任添乗員」と呼ばれています。
安心してしっかりとしたサポートが受けられるのが魅力ですね。
「しゅわ旅なかま」は手話のできる添乗員の方がご案内から観光地の説明まで手話で案内してくれるので、初めての方でも参加しやすい添乗員付き団体旅行です。
聴覚障がいの方がカウンターでご相談される際にも手話ができるスタッフの方が対応されるので、障がいへの配慮やご希望条件、ご要望をしっかりと聞いてくれます。
薄井さんは「一般のツアーでは説明が聞き取れず詳細な情報を得ることを諦めている方もいらっしゃいますが、せっかく観光に行かれるのであれば、その土地の情報もしっかり得られたほうが嬉しいですよね。そのために手話があったほうが楽しい旅になると思います。」とおっしゃっていました。
「障がいがあっても楽しい旅行をしたい」わらをもすがる想い
「どのような思いで相談にこられるお客様が多いのでしょうか?」と伺うと、薄井さんは
「来店される方は皆様障がいがあることで何かしら旅行することに対して不安感を感じていらっしゃいます。それを解決できる一つの方法として弊社にご期待感を持たれていらっしゃる方や、わらをもすがる思いでこられる方もいらっしゃいます。
障がいを理由に自由に旅行が難しかったり、壁ができてしまうことがあると思います。私達はご要望や障がい状況、誰とどんな旅をしたいのかなど詳しくヒアリングさせて頂いた上で最適な旅をご提供します。少しでも私たちに頼って頂くことで不安要素を解決して諦めていた旅をしてほしいと思いながら仕事をしています。」とお答えになっていました。
真摯に時間をかけてヒアリングをして、お客様のことを一番に考え、ひとりひとりに合った最適なプランを提供してくれることは大きな安心感を与えてくれます。
「どうしても二人であの景色を見たい」障がいのある高齢者夫婦の願い
薄井さんとお話ししている中で、こんなエピソードを聞きました。
以前、奥様が健常者で、旦那様が車いすの60代後半のご夫婦が訪れたそうです。奥様がずっとスイスに旅をしたいという憧れがありましたが、夫婦で個人旅行をすると坂道や階段など、奥様一人では介助の負担が大きいと諦めていたそうです。
しかし、「バリアフリーたびのわ」を知り、その中のツアーでアルプスへ行くことに決められたそうです。旅行中は添乗員の方が急な坂や石畳などは奥様に代わり旦那様の介助をしてくれ、二人は安心して観光できたそうです。お二人が行きたかった人気スポットは段差や坂道が多かったのですが、添乗員の方は「是非この景色を見てほしい」という思いでお二人のサポートをしたとのこと。
そして念願であったご夫婦での楽しい海外旅行が叶ったのでした。
「諦めていたけれど、自分でも来ることができた」そして、「夫婦揃って同じ景色を見ることができた」という思いで感動がいっぱいになったそうです。
「壁があるからこそひとしおの感動もあるんです。」そう薄井さんは仰っていました。
今がアツイ!おすすめバリアフリー旅行スポット2選
薄井さんに今季のイチオシ旅行スポットを伺いました!
■おすすめスポット1 最新型車椅子で行く福島の三春の滝桜バス旅行
国内では、2018年4月7日(土)・9日(月)出発の「【福島/2日間】WHILL Model C モニターツアー 大迫力の三春の滝桜と桃源郷を巡る 春爛漫の福島 2日間」というバス旅行が企画されています。
詳細はこちら
東北を代表する名桜、三春の滝桜は圧巻だそうです。花見山公園は「福島の桃源郷」と呼ばれていて非常にフォトジェニックなスポットでもあります。
この企画の見どころは桜だけではありません。抜群のデザイン性を誇る車椅子製造メーカー「WHILL株式会社」とコラボレーションし、最新モデル「WHLL Model C」を実際にツアーで乗って頂き観光することができるのです!
通常試乗会などでは短い距離の走行しかできなかったりと、実際に日常で使用するイメージをあまり持ちづらいことがあります。
しかし今回は、ツアーの中に取り入れることによってより実践的で、かつ日常に近い環境で使用することができるチャンスなのです!
※こちらのホームページで実際の車椅子のデザインや性能を確認できます。
WHILL公式ホームページ
少しだけ補足すると、WHILL株式会社の製品は「グッドデザイン賞2017」「グッドデザイン大賞2015(内閣総理大臣賞)」「日経優秀製品・サービス賞 2014(最優秀賞)」などなど・・・デザインもさることながら性能の素晴らしさにも定評があるものです。
是非この機会に「WHILL」の最新型車椅子で観光を満喫されてみてはいかがでしょうか?
■おすすめスポット2 「しゅわ旅なかま」で行く贅沢イギリス旅行7日間
海外のおすすめスポットでは、2018年5月5日(土)出発の「【しゅわ旅なかまイギリス】憧れのマナーハウスと湖水地方を巡りながら、保存列車や運河を進むナローボートにも乗船する、贅沢な英国周遊紀行7日間」があります。
詳細はこちら
イギリスが誇る景勝地・湖水地方から始まり、憧れのマナーハウス宿泊、イギリスの運河を流れるナローボート乗船や保存鉄道、更には有名映画のロケ地クライストチャーチやブレナム宮殿のアフタヌーンティも含めた贅沢な内容になっています。
手話が出来る専任の添乗員が同行するので、旅に不安を感じている方や、観光地での詳しい案内をしっかり と聞きたい方におすすめのプランです!
障がいを理由に旅行を諦めてしまっている方へ…薄井さんが伝えたいこととは
取材の最後に薄井さんはこうおっしゃっていました。
「障がいがあることによって旅行に対して不安要素を持たれることもあると思います。
まずは私達の取り組みを知って頂いたら、電話でもメールでも結構です。相談だけでもしてみようか、というその一歩を踏み出すことがきっと大事なのだと思います。
ご不安も、障がいについても、どんな旅行にしたいかも、じっくりお話を伺って私達が解決できるようにします。
最初から希望の旅行地に行くことが難しい場合は近場から一緒にスタートしたり、体調が不安であれば看護師の同行も可能です。大勢の仲間との団体旅行も、あなたのためだけの最高の旅行プランをオーダーメイドで考えることもできます。
一歩踏み出すこと、そこからがスタートです。」
もし障がいを理由に旅行をためらっている方がいらしたら、この機会をきっかけに「はじめの一歩」を踏み出してみてはいかがでしょうか?
H.I.S.ユニバーサルツーリズム専門デスク公式ホームページ
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ライター Media116編集部
障がいのある方のためのライフスタイルメディアMedia116の編集部。障がいのある方の日常に関わるさまざまなジャンルの情報を分かりやすく発信していきます。
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