どこが変わった?横断歩道の視覚障がい者向け新型スイッチを試してきた。
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ライター:Media116編集部
先日、各ニュースメディアで「2月22日より、警視庁が東京都の一部の横断歩道に対し、視覚障がい者向けの新型スイッチの設置を開始した」とのニュースが流れました。なんでも2020年に向け2200箇所に設置する予定との事です。
「新型の横断歩道のスイッチって今までのスイッチと何が違うの?」という訳で早速、実際に体験してきました。
ニュースサイトを調べていると、設置場所は高田馬場にあるとのこと。何で高田馬場?という疑問に思いましたが、設置されている交差点名「点字図書館前」を見て、すぐ納得。
※下記は点字図書館の写真です。
なるほど、確かにここなら視覚障がいの方に利用されますね。
高田馬場は自宅からも行きやすい、と早速翌朝行ってきました。
見つけました、新型
交差点名が分かっていたので、見つけるのは簡単でした。
確かに見た目から、これまでの普通の押しボタンとは一味違う。
「スイッチが2つある」
「日本語と英語、両方を表記したパネル」
「視覚障がいの方にスイッチの存在に気づいてもらうため、ピピピと常に電子音がなってる」
などなど、観察しながら写真をパシャパシャとっていると、後ろから来たおじさんから
「あーコレ昨日のニュースで出てたよな」と声をかけられ、「で、押したの?」との質問が。
「あ、スミマセン押しますっ!」とスイッチに触れた瞬間すぐ反応。スイッチを押し込むのに力が必要、という今までの押しスイッチの課題は解決されています。
そして、日本語で
「青信号になるまでしばらくお待ち下さい」
との音声ガイダンス、あとから英語の音声も流れはじめます。
そして、待つこと約10秒ほどで、信号は青に。
今度は「青になりました」というナレーション。
赤になる前には「赤になります。」というナレーション。
これまでのボタンは電子音だけでしたので今どんな状況か分かりづらいところがありましたが、その課題も改善されてます。さらには英語でもナレーションがあるので外国の方でも分かります。
これまでのボタンと比較すると?
その後、これまでのスイッチとの比較がしたくて探し歩いていたら、スグ見つかりました。
さすが、点字図書館周辺の横断歩道にはさまざまなタイプのスイッチがありました。
下記は、これまでの視覚障がい者向けのスイッチと、夜間用の黄色いスイッチが併設されている場所。
まず黄色い夜間用のスイッチ。こちらはそもそも視覚障がいの方向けではなく、夜間用のスイッチなので一切の音がでないので視覚障がいのある方はスイッチにすら気づけません。
では、これまでの視覚障がい者向けのスイッチは、というと常に電子音はなっていて視覚障がいの方でもスイッチの存在に気がつくかもしれませんが、さすがに外国の方は厳しいかもしれません。
東京都で新型スイッチを2020年までに普及させたい理由も分かります。
後から知ったのですが、障がい者向けの電子音やマークなども、国際標準化されつつあり、日本が提案した規格も採用されているとのことでした。
2020年は、さまざまなバリアフリーを普及させていくまたとない機会、こうしたスイッチも東京都だけでなく全国に普及することを期待します。
さいごに
土地柄なのか、信号待ちしてた視覚障がいの方に対し、近所のおじさん、おばさんが気軽に「青になったよ」と声をかけ、「ありがとう」とやり取りするシーンを何度も見かけました。
やはりバリアフリーは、インフラも大事、人との人との支えあいも大事、と改めて思いつつ高田馬場を後にしました。
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ライター Media116編集部
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