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手話通訳の人と一緒に手話ヨガを体験してみた!

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手話通訳の人と一緒に手話ヨガを体験してみた!

ライター:Media116編集部

夏に向けて何か運動したい!けど最近寝ても疲れが取れないし、慢性的な肩こりも悩み・・・という私。単にダイエット目的だけでなく、リフレッシュ効果も高いスポーツってないかな~と幾つか検索してみると、思いがけず手話ヨガを発見!

「どうやって指示を出すんだろう」「聴覚障がいの方しか参加出来ないのかな」等と沢山の疑問が、、、早速予約を取って、手話通訳に同行してもらい体験してきた。


スタジオを訪問

今回、予約したのは下記のヨガスタジオ

手話ヨガ

手話ヨガのスタジオ写真


ここを選んだ理由は「女性限定」、「女性講師」、「少人数制」と様々は理由があるものの、一番の決め手は「講師の方が自身のご家族に障がいのある方がおり、障がいのある方とそのご家族のQOLを向上(※1)したいという想いで始めた」ということをホームページで知り、是非話を聞いてみたいと思ったのが大きかった。

※1:QOL(Quality of Life)向上とは、「生活の質」「生命の質」と訳され、人間らしく、自分らしく満足して生活することに着目し、その質を高めること

スタジオは渋谷区内にあり、ホームページ上では講師の方の顔名前も特に公表されていなかった。どんな方なのだろうと期待を膨らまし、訪問すると笑顔が素敵で、スタイル抜群な代表が出迎えてくれた。

手話ヨガならではの工夫が盛り沢山!

実際にレッスンが始まると、手話ヨガだということをすっかり忘れて(特に口頭で指示を受けている私としては何ら不自由もなく、レッスンに没頭できたというのが本音です)日ごろの運動不足解消が出来た。

手話ヨガの様子


レッスンに没頭できたことは事実だが、振り返ってみると手話ヨガならではの工夫が盛り沢山だったことに気がついた。

1)指示出しは生徒の真上や真横に移動
過去に私が幾つか受けたヨガレッスンは、講師が一番前におり、基本ヨガマットから動かないスタイルが多い。一方、手話ヨガの場合そうはいかない。生徒が横になってしまうと、前にいる代表を見ることが出来なくなり(顔を上げないといけなくなる)、指示を受けられなくなる。

結果、手話を見ることがメインとなりレッスンに集中できない。その為、寝転がっている生徒の頭上や真横に代表が移動するのだ。

横になったままでも生徒が手話を見ることが出来るため、指示が正確に理解出来る。もちろん、ご想像の通り先生が動く量はとても多くなるので、代表は想像以上にあっちこっちへ動く動く・・・

手話ヨガの様子



2)目を閉じる際は本人のタイミングで。皆一緒ではない
多くのヨガレッスンでは途中目を閉じて呼吸を整えたり精神統一をはかる機会も多い。しかし手話の場合、一度目を閉じてしまうと何か合図があるまで目を開けるタイミングがわからず、講師が1人1人に合図をしなければいけなくなる。

そこで実践されていたのが、目を閉じるタイミングで予め、次に目を開けるタイミングを指示していたのだった。例に挙げると「目を閉じて、深く深呼吸を10回したら、再度目を開けてください」というような具合だ。

このような指示が事前にあれば、生徒としては目を開けるタイミングは各自で、深呼吸が終了したらで良いし、代表としても全ての生徒の目が開けば深呼吸が終了したと理解が出来、次のアクションに移ることが出来る。

手話ヨガの様子


代表にレッスン終了後に話を聞いてみると、最初は目を開けるタイミングを「うちわで扇いで風を送る」、「床を叩いて振動をあたえる」、「身体を触る」等、様々な取り組みをしたようだが、先生自身が生徒1人1人に合図を送ることは時間がかかって大変なことに加え、生徒側もタイミングがわからずソワソワしてしまうことがあったようだ。そこでこの方法に辿りついたとのこと。

3)流れよりも、個々と都度コミュニケーションを取る
健聴者ヨガの場合、全体の流れが大切にされる傾向があるためか、一度レッスンが始まるとあまり途中で、講師と生徒の双方でコミュニケーションを取るようなことはない。しかし手話ヨガの場合は個々からの質問を受けて都度回答をしたり、個別にコミュニケーションを取ったりと、レッスンが途中で止まることも多いようだ。

しかしそれは、聴覚障がいの方が耳が不自由な分、全ての情報を視覚から捉えることが多いということもあり、1回1回のコミュニケーションを大切にし理解を深めているようだ。

手話ヨガの様子

障がいを理由にレッスンを断られた生徒さんも

代表との話の中で、生徒さんの1人が聴覚障がいを理由にグループレッスンへの参加を断られた話を聞いた。障がいを理由にそのようなことをするのはもちろんしてはいけないことだし、そのようなことがまだ日常的にある社会をとても悲しく思った。

一方でこれが事実だとも言える。そういう社会である以上は、障がいのある方が安心して、楽しく身体を動かすには、今回のような障がい者のためのレッスンも必要不可欠と言えるかもしれない。

代表は、聴覚障がいの方だけでなく、精神障がい者や知的障がい者、具体的には発達障がいの方やダウン症の方にも幅広くヨガレッスンをされているため、興味のある方は是非コンタクトを取ってみて欲しい。

今回体験をしてみて、身体のゆがみや肩こりといった身体面だけでなく、本来の目的である精神面(リラックス効果)も改善できて、とても満足して帰宅することが出来た。

その翌日、見事筋肉痛になったのはここだけの話ですが・・・


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ライター Media116編集部

障がいのある方のためのライフスタイルメディアMedia116の編集部。障がいのある方の日常に関わるさまざまなジャンルの情報を分かりやすく発信していきます。

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