「聞いてたハナシと違う!」「入社後に変わってしまった」アンケートで紐とく障がい者のホンネ
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ライター:Media116編集部
現在就業中の方、ご自身の職場のイメージはいかがですか?入社前の印象に比べ、現在は良い印象をお持ちです?それとも・・・。
自分の会社に対する印象が悪ければ、長く勤めるモチベーションにもつながらなかったりするものです。しかし、当事者の方々に聞くと、どうやら入社後に会社の印象が悪くなった。。。と思っている人が多い様子。
障がい者総合研究所のアンケートにおいて、『現職または前職の「社風・職場の雰囲気」について、入社前と入社後で印象は変わりましたか?』という質問をした結果、、、
「良くなった」という回答が13%に対し、「悪くなった」という回答はなんと46%。精神保健福祉手帳所持者にいたっては、過半数の54%が「悪くなった」と回答しています。「良くなった」より圧倒的に「悪くなった」と答えている人が多い現状。入社前後で、何でそんなに印象が変わってしまったのか、、、その理由を聞いたところ、
1位は「入社前に得られた情報が少なかった」という回答。「面接官の雰囲気や対応」や「求人票の内容」などから情報を得ようとしたが、どういう社風でどんな雰囲気の職場なのかを十分に把握できないまま入社に至ってしまったというケースです。
2位が「入社前に得られた情報と異なっていた」というもの。
『年齢層が高いと聞いたが、配属チームは若手のグループだった』
『体験入社させてもらった時と、まったく仕事内容が違った』
『年収等が事前に聞いていた話と全然違っていた』
上記のように、「聞いていた話と違った」という理由も多い。一方で3位にあがったのは「上司や同僚が変わった」というもの。
『新しい上司の「障がい者はどうせ大して働けない」という考えが同僚にも伝わり、居場所がなくなったと感じた』
『上司が変わって方針が変わり、障がいにより出来ないことも無理に任され、難しいと伝えても認められなかった』
『入社時の部署のメンバーが全て入れ替わってしまい、理解者がいなくなってしまった』
人事異動などで上司やメンバーが変わり、周りの同僚も変わってしまったり、時間が経つにつれ障がいへの配慮がなくなってしまう、という例も。他には、経営者や経営方針の変化、自身の部署異動なども職場イメージが悪くなる理由もさまざま。
せっかく入社した会社だから、なるべく気持ちよく長い期間働きたいものです。入社前後のイメージギャップを極力無くすためにも、事前に確認したいポイントを箇条書きにして整理し、求人票など入手した情報で不明確な部分については面接時に確認してください。
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