早めに相談しないとキケン!?体調不良時に「申し訳ない」は一旦置いておく!
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ライター:うつ症状のある方向けサービス シゴトライ
うつ症状専門の就労移行支援事業所シゴトライ施設長の南雲です。最近は季節の変わり目で気圧の変化が大きく、頭痛をはじめとした体調不良が出やすい時期ではないでしょうか。
シゴトライ利用者さんも皆様それぞれ頭痛が出そうな天気だな・・と思ったら早めに頓服薬を飲むなど、就業後もできるだけ自分で体調をコントロールできるよう、自分にあった方法を探していらっしゃいます。しかし、いくら薬を服用しても体調が悪くなってしまうことはありますよね。(これはうつ症状がある方に限らず誰でもそうですね。)そんな時に、「頭が痛いので休ませてほしいといったら迷惑だよな・・ 言いにくいな」という気持ちになったことはありませんか?今日は「早めに相談する」ということが大切であるというお話です。
「申し訳なくて…」体調不良を相談できない
まず結論から。『体調不良を相談することは悪ではない』ということです。
私達は利用者の皆様が入社された後も、お困りのことがないかフォローをさせて頂いています。その時に「体調を崩して休んでしまっています…」という報告を受けることがあるのですが、「どうして相談できなかったのでしょう?」と伺うと、総じて「申し訳なくて・・・」「皆さん忙しそうだし、わがままは言えないと思って・・・」というお気持ちを聞きます。企業のスピード感や仕事の忙しさを考えると、確かにそう思ってしまうこともあるだろうと思います。
しかし私達が間に入りお話しを聞いていると、実は企業側は「早めに相談してくれればよかったのに!」という事が大半なのです。
我慢して、我慢して…結局辛くなって長期で休んでしまう。そうなると、担当している業務全体や、はたまた所属している部門全体へのダメージが大きくなってしまいますよね。「体調不良を伝えると迷惑がかかってしまう」と思うかもしれませんが、企業側は「体調が悪くなったら早めの相談をして、早く回復できるように備えてほしい」と思っているのです。
あなたの職場はどうでしょうか?
相談の話から視点を少し広く持って・・・メンタルダウンしないためにはどんなことが必要なのでしょうか?経験から言えば、以下の3つが挙げられるように思います。
・自分はここに居て良いんだ!という『所属感』を感じること
・自分が必要とされている!という『戦力感』を感じること
・『一人で抱え込まない』環境をつくれていること
少し専門的な話になりますが、マズローの欲求5段階説というものをご存知ですか?
人間の欲求は5段階のピラミッドのように構成されており、<第一階層>から順に下の欲求が満たされると次の欲求を満たしたくなる、というようにできています。
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<第一階層>生理的欲求 ・・・衣食住など本能的な欲求
<第二階層>安全欲求 ・・・危険を回避したいという欲求
<第三階層>社会的欲求 ・・・集団に所属したり仲間が欲しいという欲求
<第四階層>尊厳欲求 ・・・他者から認められたいという欲求
<第五階層>自己実現欲求・・・自分らしく生きたいという欲求
========================================
「所属感」と「戦力感」とは上記の「社会的欲求」「尊厳欲求」に当てはまるのです。そうした欲求を満たしことができると、ストレス要因をプラスに変換させ、自己実現につながるモチベーションの原動力にしていくこともできます。そしてそれを叶えるために大切なのが「一人で抱え込まずに相談できる環境」を自らつくっていくことです。
Googleの調査では、この3つの要素があると実はメンタルを守るだけでなく、生産性にも大きく良い影響を及ぼすそうです。
無理のないところから始めてみよう
忙しくてもコミュニケーションがあり、一人ひとりが所属感、戦力になっている実感が持てる職場・・それは理想的ですが、なかなか自分一人ではそんな環境は作り出せないと感じられる方も多いでしょう。
ではどうしたらよいのか?
「所属感」「戦力感」については、担当されているお仕事をしっかりと期日を守るなど基本的なことをないがしろにせずに実施していると、いつのまにかついてくるものです。色々な事情がある中でも、まずは自分が担当している業務をしっかりとやり切る努力をしてみましょう。失敗することがあったとしても、それに真摯に向き合っているかどうかは見られているものです。
「相談できる体制をつくる」ことについては、上司や周囲の方とストレスなくコミュニケーションがとれているならば、自ら定期的に面談をしてほしいことや、忙しい時期こそ、体調を崩しやすいので、1週間に1度10分程度で良いので相談の時間をくださいと伝えてみましょう。
忙しい方でも1週間に10分と言われればさほど負担に感じないでしょう。その際、あらかじめ、相談したいことを箇条書きにしてまとめておくなど、相手の時間を無駄にしない工夫は必要です。
ご自分で直接お願いがし難いと感じる方は社外の支援者(就労移行支援の定着フォロー担当や、地域の就労支援センターの支援者など)経由で提案する方法があります。
もともとコミュニケーションが苦手な方などもこのような外部の支援者を交えた面談などで少しずつ相談することに慣れ、直接自分から相談できるようになると良いでしょう。
相談の時間をとることで、あなた自身のことも伝えられると思いますが、上司や周囲の考えを知ることができる場面もあると思います。このような相互理解の場があることがより働きやすい職場とし、生産性向上にもつながっていくのです。
あなたが相談を始めることで、他の方も働きやすく生産性の高い職場になることがあるかもしれません。障がい者のみならず、育児や介護をする方等、さまざまな多様性を認め、誰もが「働きやすい」「働きがいがある」と思える職場をつくることはどの企業でも重要な施策と言われています。ぜひ『相談すること』を遠慮しないでくださいね!
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ライター うつ症状のある方向けサービス シゴトライ
うつ症状の方向けの就職支援サービス。就職のためのスキルアップ研修や、安定就労のためのストレス対処法などのノウハウを活かし、うつ症状の方に関わる情報を発信していきます。
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