【新卒・転職内定者に送る入社までの心得7つ!】スムーズに勤務を始めるには?
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ライター:ヒラノオツボネ
こんにちは!ヒラノオツボネです。就職が決まり4月から入社だ!という新卒のみなさん、また転職組のみなさん、内定おめでとうございます!新しい職場で、心機一転頑張りたいですよね。しかし、意気込みだけはあっても、事前の準備(心得)がなければ何かしらうまくいかないこともでてくるかもしれません。私は一般の大手人材紹介会社を経験した後、ゼネラルパートナーズにてキャリアアドバイザーとして身体障がいのある方・精神障がいのある方の就職サポートを経験してきました。就職決定した方で入社後にミスマッチと感じた方が「事前に対策がとれていればよかった…」「色々と心持ちを知っておくべきだった」というお話しを聞くことがありました。備えあれば患いなし!本日は入社までの心得を7つご紹介します。
その1【大前提の体調管理】入社までに体調を安定させている
企業様が心配されるのは、何より体調の面です。当たり前のことだと思うかもしれませんが、多分皆様が思っている10倍くらい企業様は体調面を重視しています。何より「せっかく一緒に働けることになったのだから、雇用形態に関わらず安定して長く働いて会社に貢献してほしい」というのが企業様の本音です。突然体調が悪くなってしまった…それは仕方のないことではありますが、できるだけセルフマネジメントをして万一のことがないように努めましょう。
そのためにはまず、生活リズムを崩さないことが何より重要です。入社前はある程度フリーの時間ができる方が多いため、夜型になったり、ダラダラと寝てしまったりして生活リズムが崩れがちになってしまうかと思います。特に精神障がいのある方に気を付けてほしいことの一つです。生活リズムの乱れは知らず知らずのうちにメンタルにも影響を及ばします。毎日規則的に起床・就寝をして、1日3食を欠かさず、陽の光を浴びて体内時間を調整することが大事です。
また、新しい環境について主治医の先生に報告しておくこともおすすめします。
自分だけでは管理しきれない体調面を主治医と一緒に考えるなど、積極的に体調維持にとって重要なことを絶やさないようにすることです。
その2【理想通りではないという覚悟を持つ】新しい環境だからこそ「理想通りではない部分もあるかもしれない」と覚悟しておく
新しい環境への期待や希望は大きいと思いますが、残念ながら「全てが想定通り!カンペキ!」ということはまずありえません。どんな時にも予想外の出来事はつきものなのです。
例えば、「思ったより周囲が忙しそうだった」「思っていた業務と少し違った」など入社後にお話しを聞くと、多くの皆様が仰います。想定外のことはあるものだと覚悟した上で、受け容れて納得したり、人事の方やキャリアアドバイザー、支援機関などに相談したりしながらバランスを取っていくことが、長く働く上で重要なことです。
その3【相談を早めにする】困ったことや悩み事があったら、とにかく早めに相談する
入社後トラブルになってしまう方は、「上司も人事の方もみんな忙しそうだから…」「こんな小さい悩みを相談していいのかわからない」といった理由で相談を先延ばしにしてしまったという特徴が挙げられます。問題が大きくなるほど、相談はしにくくなってしまうものです。
後々大きい問題になってから意を決して相談をしてみても、企業様としては「なんでもっと早く相談してくれなかったんだ!」とビックリしてしまうのです。
相談のコツは、小さな心配のうちに、「質問」や「報告」のひとつだと思って話してみることです。「忙しそうだから」と思っても、その困りごとや悩みが後々尾を引いてしまい大きくなってしまうことこそ、企業様としては問題なのです。どんなに忙しそうでも「5分お時間を頂けますか?」など、時間を区切って話しかけてみると良いでしょう。
相談をして全て理想通りに配慮頂けるとは限りませんが、話してみて「心配が思い過ごしだった!よかった~!」とわかることもありますし、自分一人では考えつかない妥協案を提案して頂ける場合もあります。
相談は小さな心配のうちにして、不安は早めに解消しましょう。
その4【コミュニケーションを怠らない】「言わなくてもわかるだろう」は相手にはほぼ確実に伝わっていない
特に障がい配慮の面には気を付けましょう。面接でお伝えしているとはいえ、最初から「障がいのことを全部わかってもらえているだろう」と考えるのは危険です。
障がい者採用に慣れていない企業様には特に事細かに説明や報告などをしていくことが大事です。障がい者採用に慣れている企業様であっても、障がい配慮は人それぞれですので「私はこうなんです」と、自分の状況をきちんと伝えることが大事です。
特に最初にお伝えするときは丁寧に、障がいについて馴染みのない人にもわかるように「知っておいてほしいこと」を職場の方に伝えるようにしてください。もし企業様側からそのようなご説明の機会を設けて頂けなかった場合でも、上司の方とお話しされる際に自分から率先してお願いしたいことを説明するなどの働きかけが重要です。
その5【働きやすい環境は自分自身が作る】事前に「合理的配慮」の意味をしっかりと理解しておく
合理的配慮とは、2016年1月に施行された「改正障害者差別禁止」の中で説明されているものです。障がいのある人が障がいのない人と平等な機会を与えられ、必要な配慮を受けられるようにするためのものです。
(更に詳しく知りたい方は、厚生労働省の以下リンクを見てみてくださいね。
厚生労働省リンク
たまにご自身の中で「この配慮はされて当然だろう!」「合理的配慮があるのだから法的にそう配慮すべきだろう」と考えられる方がいらっしゃいますが、合理的配慮というものは完璧なものではありません。企業様に「当然すべき」という感覚で配慮お願いをしてしまうと、企業様としても「うっ…」となってしまい、お互い冷静に話し合うことができなくなってしまいます。(要はトラブルのタネになりかねないということです。)
合理的配慮のポイントは、一般的な配慮として例示されるものはありますが、「誰にでも適用される配慮」がないということです。
では、どのような配慮が「合理的か」と言うと、入社する方が企業様側と可能な配慮について「相談」をして、両者が話し合って合意した内容が「合理的」ということになります。
つまり、権利を主張するのではなく、歩み寄って企業様側としっかり話し合うことが何より大切なのです。
採用面接での話し合いで決める配慮もありますが、入社後に新しく伝えたい配慮が出てきた場合も相談しながら決めていきましょう。
(もし採用面接時に伝えていないことで伝えたいことがでてきた場合にはいきなり伝えるとびっくりされてしまうので、まずはエージェントや支援機関、採用時にお世話になった人事の方などにどう伝えるべきか相談しましょう!)
「働きやすい環境は自分自身が作る」という意識は忘れないようにしてください。
その6【相談相手を決める】万一の際の相談相手をあらかじめ決めておく
採用面接などで、「困ったら上司に相談する」などと口頭で合意を取れていれば良いのですが、しっかりと決まっていない場合もあると思います。
そんな時には入社時にご自身から直後「万一困ったことがあったら誰に相談すれば良いですか?」と職場の人に聞いておくと後々聞いておいてよかった!と思うことがあるかもしれません。
特に入社直後は職場にすぐに馴染める方は少ないので、何か困った時に「これは相談すべきかどうか」「相談するとしたら誰に相談すべきか」「どんなふうに相談すべきか」と悩む方が多いです。少なくとも、「誰に相談すべきか」を事前に決めていればそこには悩まないで済むので、事前の根回しが必要です。
その7【スキルをつける】就職後、業務に必要になりそうなスキルは必ず目を通しておく
職種が決まったら、事前にその仕事内容について詳しく調べてみましょう。一般的に「事務職」といっても経理事務なのか、庶務兼事務なのか‥それによって仕事内容は千差万別です。スムーズに業務に入れるように、新しい業務で使いそうなスキルはサラッとでもいいので、勉強しておきましょう。スタートダッシュが良ければ周囲にも馴染みやすくなったり、と良い効果をもたらすこともありますのでこれが後々助けになることと思います。もし経験のある職種であれば、過去にやったけど今少し自信がないというスキルは復習しておきましょう!
まとめ
さて、ここまで読まれていかがでしたか?知ってるよ!と思ったことはそのまま心の中にしっかりと持ち続けて頂き、知らなかった!ということはこれからのために気を付けておきましょう。備えあれば患いなし。皆様の入社後のさらなるご活躍をお祈りしております!
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ライター ヒラノオツボネ
これまで一貫して人材紹介会社にて健常者・障がい者の転職サポートに携わってきた人材一筋のオツボネ。ゼネラルパートナーズではキャリアアドバイザーとして身体障がいのある方のサポートを経験した後、精神障がいのある方のサポートに従事。現在はMedia116のライターとして仕事系記事を執筆中。
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