【新卒入社向け】入社までに準備しておきたいアレコレ
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ライター:ヒラノオツボネ
みなさんこんにちは!ヒラノオツボネです。これまで人材紹介会社にて健常者・障がい者の転職サポートに携わってきました。キャリアアドバイザーだった時によく聞かれたことのひとつに「入社前の準備は何をすればいいですか?」という質問がありました。その経験から前回「【中途入社向け】入社までに準備しておきたいアレコレ」という記事を書きました。そして今回は【新卒入社の方向け】入社までに準備しておきたいアレコレをご紹介していきます!
お局の小言~社会人になるということ~
新社会人になるということは社会の荒波の中に丸腰で飛び込んでいくことです。できないこと、辛いこと、恥ずかしいこと、悔しいこと、挫折を嫌と言うほど経験するでしょう。社会は決して優しいものではありません。
「人間そんなに憂鬱な顔できる?」というほど満員電車で辛そうにするサラリーマンも、涼しい顔をしてカフェの窓際でPCを叩いているスーツ姿の男性も、華やかでキラキラして見える丸の内OLも、皆、荒波の中でもがき苦しみ挫折を味わいながら「社会人」になってきたのです。
淘汰されていく人もいる中で、どうすれば荒波を乗りこなせるのか?丸腰よりも戦闘態勢万端で飛び込んだ方がアドバンテージですよね。そのために事前に準備できることは全部して、「現段階では準備万端だ!」と思える状態になっておきましょう!
自分の障がいについて説明できるようになっておく
障がいの告知を上司・人事のみに限定する方もいらっしゃいますが、今回は障がいを周囲にも公表される方の場合でお話をします。
障害者雇用で入社しても、特例子会社のような特別な環境ではない限り周囲の方の障がいについての理解や障がい配慮を簡単に得ることはほぼ難しいと言っても過言ではありません。実際に転職希望の方で「周囲の障がい理解・配慮を得られない」という退職理由をよく耳にします。
しかし、一般企業では障がいがあることに対して「あちらから歩み寄ってくれて当然」と考えるのは危険です。障がいのない社員の方の多くは障がいのある方と頻繁にコミュニケーションを取る機会はあまりないのが実情です。そのため、社員の多くは障がいについて「知らない」ものだと仮定してコミュニケーションを取らなくてはなりません。周囲から理解や協力を得るためには、こちらから障がいについてわかりやすくそして根気強く説明していくことが大切なのです。
・自分の障がいの特徴
・業務上問題なくできること
・配慮がないとできないこと
・業務を進める上で配慮してほしいこと
・助けが必要になった時に協力してほしい対処法
最低でもこの5つの項目は簡潔に、わかりやすく伝えられるようにしておきましょう。理解を得られれば業務もスムーズに進み、周囲とも円滑にコミュニケーションを取ることができるようになるでしょう。
最低限のマナーを心得ておく
社会人になって真っ先に訪れる試練のひとつに「ビジネスマナー」があります。挨拶、報連相の仕方、電話対応、名刺の渡し方、会議や来客の時の下座上座…日本社会には細かい作法があります。入社前に1冊ビジネスマナーの本を買って熟読しておくと良いでしょう。マナーを制す者が印象を制します。下記のURLも参考になさってみてください。
■「ALL About」ビジネスマナーについてのまとめ
もう一つのマナーとして「正しい敬語」を使えるようになっておきましょう。
例えば…
「わかりました」→「承知しました」または「かしこまりました」
「~しておられます」→「~していらっしゃいます」
「見ました」→「拝見しました」
「すいません」→「申し訳ございません」
などなど、間違えやすい敬語は山ほど…ビジネスマンとして正しい敬語を使えるよう下記のようなサイトで確認してみるのも良いですね。
■「社会人の教科書」使ってませんか?間違った敬語70選
新社会人としての身だしなみをチェック
服装を踏まえた身だしなみに関しては、就職活動の時から嫌というほど学んできたのではないでしょうか?最終チェックとして、下記のようなサイトで確認してみてくださいね。
■「ビジマナ」ビジネスマナーを知れば、今日からあなたは「できる社会人」
女性の場合、スカートの場合はひざ下丈がマストです。車椅子の方は座った時に膝が隠れる長さが◎。足元は3cm程度のパンプスが望ましいですが、障がい上難しい場合はスニーカーでもOK。前髪は留め、長い場合は後ろ髪を一つに結ぶとスッキリした印象を与えます。両手を使って自分で結ぶことが難しい場合は「バンスクリップ」や「ワニクリップ」「バナナクリップ」などが使いやすいかもしれません。
男性の場合、ひげは剃り残しのないようキレイに剃って清潔感を保ちましょう。自分でキレイに剃りきることが難しい方は身近な方に手伝って頂くと良いですね。また、袖口のボタンなど、見えないところのボタンもきちんととめましょう。自分では難しい方は手伝って頂くか、それ自体をマジックテープ仕様にカスタムするのも良いかもしれません。
オフィスカジュアルでOK!という会社でも、初日は必ずスーツで行きましょう。1カ月を目安にスーツ出勤し、会社にもなじめてきたら男性はジャケパンに挑戦してみたり、女性は落ち着いた色・デザインの服にジャケットを羽織るなどだんだんとオフィスカジュアルのレベルを周囲に合わせていくとGOODです。
最後に新社会人になるみなさんに伝えたいこと
社会人になると時間的な制限が大きくなるものです。一般的な会社で残業なしで働いたとしても1日のうち7時間~8時間程度は仕事に充てなければなりません。もちろん「時間は作るもの」ですが、1日24時間という枠は決まっているのでいくら頑張っても限界はありますよね。そのために今は「学生」という特権を有効活用して、自由な時間を存分に、そして有意義に使ってください。新社会人になった時に「学生時代遊び尽くしたから、これからはそのエネルギーを仕事に使って成長するぞ!」と前向きなスタートダッシュができるように。新社会人の皆さん、ご活躍を応援しています!
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ライター ヒラノオツボネ
これまで一貫して人材紹介会社にて健常者・障がい者の転職サポートに携わってきた人材一筋のオツボネ。ゼネラルパートナーズではキャリアアドバイザーとして身体障がいのある方のサポートを経験した後、精神障がいのある方のサポートに従事。現在はMedia116のライターとして仕事系記事を執筆中。
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