伝えづらいネガティブな転職理由をポジティブに変換するワザ教えます!
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ライター:ヒラノオツボネ
みなさんこんにちは!元キャリアアドバイザーの「ヒラノオツボネ」です。これまで人材紹介会社にて営業担当・キャリアアドバイザーとして健常者・障がい者両方のサポートを経験してきました。今回は転職活動を始められる際に皆さんが直面する「転職理由の上手な伝え方」についてご紹介していきます!
転職理由に「他責」はご法度!
キャリアアップや更なるスキル習得を目的とした転職は決して多いわけではありません。私もその一人でした。1社目の人材紹介会社では成績は挙げていたものの正当な評価を得られず、加えて上司からのパワハラ…ポジティブな転職理由は皆無だったのです。しかし私はある方法で転職活動を切り抜けました!
それが「ポジティブ変換」。
「ポジティブな転職理由なんてほぼないでしょう!」と思われる方。仰る通りです。多くの方は現職に何か不満やひっかかりがあるから新天地を求める傾向にあります。しかしその時に忘れてはいけないワードが1つだけあります。
それは「他責」。
「他責」とは課題の原因は自分以外の人や環境に責任があるという考えです。人事担当者は転職理由が「他責」ではないことにとても注目しています。
なぜかというと「他責=人や環境のせい」にしてしまうと何かあった時に次の会社でもすぐに辞めてしまうんじゃないか、社会人として自分で環境を変えていこうという気持ちが感じられない!と考えるのです。
だからこそ「他責」の反対「自責(=自分に改善すべき点があると考えること)」という思考があるかが大事なのです。
だからといって全部が全部「自責」の転職理由なんて難しいですよね。それに「自責、自責、自分のせい…」となんでも「自責」と考えてしまうことは特に精神障がいのある方にとっては精神衛生上良くありません。
実際の理由は「他責」でもいいのです。大事なのは「いかに他責ではなく自責の退職理由に見せるか」なのです。
さて、一体どのように「他責」を「自責」に、「ネガティブ」を「ポジティブ」に変換して伝えたら良いのか?次からよくある退職理由の例で紹介していきますね。
コツを覚えればネガティブ理由をポジティブ理由に変えることは容易い
ポジティブ変換のポイントは「裏返すこと」そして「今後どう活躍していきたいかを伝えること」の2つです。どんなネガティブな転職理由も自分の気持ちを奥深くまで紐解いてみるとポジティブな裏返しにたどり着くでしょう。
そして忘れてはならないことは転職したいという過去の話だけではなく「今後どう活躍していきたいのか」をしっかりと伝えることです。
「転職したい理由を紐解く→ポジティブ変換する→今後どうなりたいかを考える」
この流れをつかめばポジティブ変換は難しいことではありません。
早速例文を紹介していきますね!
◆Case1◆障がい配慮をしてくれない!周囲の障害理解が浅く辛い…
これは障害者雇用においてかなり多い転職理由です。
「前職では十分に障がい配慮を頂くことができておりませんでした。私は○○という障がいがあり、○○という配慮を頂ければ業務を滞りなく遂行することができます。ご配慮を頂きつつ十分な力を発揮し貢献していきたいと思いました。」
⇒「配慮は必要ですがこうしてもらえれば十分に働けます!」ということをしっかり伝えて印象UPです!
◆Case2◆業務量が多すぎる・少なすぎる
障害者雇用では障がいがあるという理由で仕事の幅が限定されることもしばしばあります。
〇業務量が少ない場合…
「入社以来任せられた業務は誠心誠意、正確に遂行してきました。しかし経験を積むにつれ、より裁量の大きい仕事をしたいと思うようになりました。3年間体調も安定して勤務できていた実績もあり、今後は健常者同様に活躍していきたいと思うようになりました。」
⇒「体調が安定して勤務できていた」という事実と、「もっと仕事を頑張りたい!」という意欲を見せることが大事!
〇業務量が多すぎる場合…
「前職では健常者同様に扱っていただき、気持ちとしては嬉しい限りだったのですが、障がい上体調が追い付かない部分もありました。今後は自分の体調の許す範囲内で着実に業務を遂行し、縁の下の力持ちとして貢献していきたいと思っています。」
⇒最前線に立たない(立てない)場合には「縁の下の力持ち」がキーワード。
◆Case3◆残業が多い!
「現職では多忙な中、楽しんで仕事に取り組んでいました。しかし、30歳という節目を迎え今後は体調を鑑みながら長く腰を据えて働きたいと思いました。」
⇒「残業は苦にしていませんでした」という一言でタフさを演出。でも頑張りすぎずゆったりと落ち着いて、長く働きたい旨もしっかりアピール。
◆Case4◆正当な評価を頂けない
「健常者同様に成果をあげ、貢献してきました。しかし障害者雇用ということで健常者と同じ評価のテーブルに乗ることができませんでした。今後は障害者雇用という枠を破り、頑張りを認めてくださる企業にて存分に活躍していきたいと思っております。」
⇒「イチ障がい者」ではなく「イチ社員」として頑張るので認めてほしい!という強い想いを伝える!
◆Case5◆契約・嘱託社員から正社員になりたい
これは完全にネガティブな理由ではありませんが、担当者によっては「正社員になれるならどこでもいいのね」と思われてしまうことも。
「3年間契約(嘱託)社員として勤務してきましたが、今後は正社員としてより幅広い仕事に携わり、自身のビジネスマンとしてのスキルを向上させ会社に貢献していきたいと思っております。」
⇒スキルアップをし自己成長していきたいという前向きな気持ちをストレートに伝える!
◆Case6◆上司と折り合いが悪い・パワハラをされている
特定の上司との折り合いが悪いということは転職においてとても多い理由です。しかしそのまま伝えたのでは「もし環境が変わっても特定の人と折り合いが悪くなったら辞めちゃうんじゃない?」と思われてしまいます。その時には正直に折り合いが悪かったことに加え、いかに自分が関係改善に尽力してきたかを伝えることがポイントです。
「正直に申し上げまして、特定の上司との関係に悩んでおりました。周囲の方や先輩方のアドバイスを元に、こちらから積極的なコミュニケーションを試みたり、自身の至らない点を改善する努力をしてきました。しかし完全に打ち解けることはできず、業務に支障をきたすことが多くなったため、今後は十分なパフォーマンスを発揮できる環境において存分に活躍していきたいと思い転職を決めました。」
⇒自分にも非があったことを認める素直さと、改善していこうと努力した旨を伝え完全に「他責」にしているわけではないことをアピール。
「逃げ」と思わせない転職を
環境を変えて再スタートをすることは恥じることではありません。勇気を持って前に進もうと行動していること自体が素晴らしい努力なのです。ただ、まだまだ今の日本では「転職=逃げ」という風潮がはびこっています。その風潮の中でどのように立ち回っていくか、どう相手が受け取りやすいように伝えるか。言い回し、言葉一つで人生は大きく変わるのです。相手が受け取りやすい言葉を慎重に選んで、そして自信を持って気持ちを伝えましょう。きっと届くはずですから。
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ライター ヒラノオツボネ
これまで一貫して人材紹介会社にて健常者・障がい者の転職サポートに携わってきた人材一筋のオツボネ。ゼネラルパートナーズではキャリアアドバイザーとして身体障がいのある方のサポートを経験した後、精神障がいのある方のサポートに従事。現在はMedia116のライターとして仕事系記事を執筆中。
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