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パラリンピックのあのパフォーマーを目の前でみられる! Get in touchの唯一無二の舞台、「まぜこぜ一座」が3月5日に1日限りの新作公演!

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ライター:aki

義足のダンサー、盲目のシンガー、低身長のパフォーマーの力強い演技に釘付けになったのは2021年の残暑の頃だった。

東京2020パラリンピック大会の開閉会式で、障害がある演者の熱いパフォーマンスを画面を通して見ていた人たちも多かったことだろう。
あのパフォーマーたちを、この春、生の舞台で見ることができる。

一般社団法人Get in touch主催、「まぜこぜ一座」月夜のからくりハウス『歌雪姫と七人のこびとーず』。2023年3月5日(日)昼と夜の2公演をおこなう。
2月2日(木)に、その記者発表が渋谷区役所でおこなわれた。

パラリンピック開閉会式の、あのパフォーマーたちが一同に集結

「まぜこぜの社会」をめざす一般社団法人Get in touchは、俳優の東ちづるさんが代表をつとめている。その活動のひとつ、舞台公演「まぜこぜ一座」月夜のからくりハウスが、新作を発表した。
こびとパフォーマーや車いすダンサー、全盲のシンガーソングライター、義足のダンサー、ドラァグクイーンなど、多様な個性をもつパフォーマーがふたたび集結する。
月夜のからくりハウス『歌雪姫と七人のこびとーず』。2023年3月5日(日)13時からの昼の部と、17時半からの夜の部の2公演で開催される。

2月2日(木)に渋谷区でおこなわれた記者発表では、総勢30人のパフォーマーから6人が登壇した。

「唯一無二の舞台」
「面白くて、見終わったあと、あたたかい気持ちになる」
「この舞台に立てることがうれしい」
「あの手この手で、どう目立つか考えている」

出演者たちは胸を張って答えた。

記者発表の様子
記者発表の様子

「パラリンピック大会のレガシーが残る。それこそが大事だ」東ちづるさんは、周囲の説得もあり、パラリンピックの映像作品の総指揮を引き受けた。だが実際には、閉会後に次につながるレガシーを実感できる機会は多くなかったという。

「組織委員会の方もスポンサー企業の方も、皆さん本業があります。誰が悪いわけでもないのですが、レガシーの話を引き続きできる場をつくるのは難しかった」

だったら自分たちで、もう一度次につながる表現の場を。その想いが、当初予定のなかった「まぜこぜ一座」再演につながった。

公演には、東京2020パラリンピックの開閉会式に出演したパフォーマーたちも出演する。
開会式で印象的なダンスをみせた義足ダンサーの大前光市さん、国歌斉唱をした全盲の現役音大生シンガー佐藤ひらりさん、閉会式でドラムをたたいた低身長モデルの後藤仁美さんなどだ。そして、閉会式での「この素晴らしき世界」の歌唱が強い印象を残した、ロックバンドROUGE(ローグ)のボーカルで、車いすのシンガー奥野敦士さんも舞台に立つ。

記者発表の様子
奥野 敦士さん

テレビで見たあのアーティストパフォーマンスを、生の舞台で見ることができる。

自分の意志でやっている。私たちは「魅せ者」

以前の公演では、「障害者を見世物にしている」という批判もあった。今もそうした声はあるという。しかし東さんはこう答える

東 ちづるさん
東 ちづるさん

「私たちは『魅力』のミの字で魅せると書いて『魅せ者』です。見てもらってナンボ。ぜひ見てください」

日本では批判の声が上がることもある、障害がある人たちの舞台。だが、海外では異なる潮流がある。近年、障害があるアーティストの活動が、マイノリティの権利を守る社会運動の後押しになっている。障害があることが、表現の原動力や魅力につながると考えられるようになってきている。

私たちは、ひとり一人違う。表現活動で人前に出ることを望む人もいれば、そうした活動は苦手な人もいるだろう。
それは障害があっても同じだ。パフォーマーやアーティストは、表現したいことがあるから表現活動をしている。
「まぜこぜ一座」の演者たちは、自分の表現を発信できる機会のひとつとして、この舞台をつくりあげ、心から楽しんでいる。多くの人に見て知ってもらいたいと願っている。

記者発表の中で、印象的な言葉があった。

「舞台の上では、障害はない」

大前 光市さん
大前 光市さん

義足のダンサー大前光市さんの言葉だ。「適切な演出がされていれば」と前置きして、こう語った。「障害があるとすれば、むしろ日常生活のほう」だという。

日本で暮らしている「健常者」と呼ばれる人は、日常生活や仕事の中で、障害がある人と接する機会が少ない。
しかしこの舞台を観れば「世の中にはいろいろな人がいる」ということが自然と感じられる、そんな舞台になっていると、声優で俳優の三ツ矢雄二さんも胸を張った。

三ツ矢 雄二さん
三ツ矢 雄二さん

舞台公演は今回が最後になるかもしれない

「まぜこぜ一座」の公演は、手数料や必要経費以外はボランティアで運営している。演者にはプロのパフォーマンスへの敬意と対価としてギャランティは支払っているが、公演準備が本格化すると、その期間はほかの活動がほぼできなくなる。それでもやりたいという気持ちがあり、舞台の実現に向かった。そして「ちがいを力に変える街」を掲げる渋谷区が、共催の名乗りをあげたことで実現した。

オンラインで渋谷区長も記者発表に参加
オンラインで渋谷区長も記者発表に参加

だが、現状では企業からの後援は一社のみ。
「今回で公演は最後になるのではないか」と東さんは話す。

それでも今回の舞台を撮影したものを再編集し、後日、映像作品として発表することも企画しているそうだ。

これだけさまざまなマイノリティの演者がそろった舞台は、「おそらく世界的に見ても他にはない」という。その空間に足を運んでみれば、きっとなにかが心に残るのではないだろうか。
現在、昼の部はすでに売り切れているが、夜の部はまだ余裕があるそうだ。

チケットはこちらから。
https://utayukihime.peatix.com/

まぜこぜ一座公演 月夜のからくりハウス
『歌雪姫と七人のこびとーず』
https://mazekoze.wixsite.com/tukiyokarakuri
2023年3月5日(日)
昼の部:13:00 開演
夜の部:17:30 開演

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ライター aki

ASDの長男と、たぶん定型発達の夫と暮らしています。私自身は診断をうけていませんが、おもちゃを一直線に並べて遊ぶ子どもではあったらしいです。                Twitter: https://twitter.com/akiko_m_psy10

ブログ
https://note.com/aki_m_psy10
公式HP

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