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好きなことを可能性に!発達障がいのあるこどもの自立のために

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ライター:Media116編集部

みなさんこんにちは!Media116編集部です。発達障がいのある子が自立をしていけるように…そんな願いをもった児童発達支援・放課後等デイサービスを運営している「CharM」へお邪魔しました。「CharM」ではひとり一人の特性や状況に合わせ目標をもって、色々なことにチャレンジできるように、そして、個性を発揮できるような支援を行っています。その中で、授業の中で「好き」を「可能性」にするために導入されている「STEM-BOX」という教材についても取材してきました!

2020年から小学校で必修化されるプログラミング教育

2017年3月に発表された新学習指導要領にて、小学校でのプログラミング教育が必修科目となりました。ますます進んでいく情報社会の中でプログラミングは必要なスキルとなっていきます。そのための準備として、プログラミングの基礎の考え方や仕組みを理解しておくことが必要になっているという現状があります。

そのような現状の中で発達障がいのあるこどもたちにとって人生を切り拓くための武器となってほしいと考案された教材が今回話の中に出てくる「STEM-BOX」です。発達障がいのある方の中には「例外」や「曖昧なこと」を受け入れることが苦手な方もいらっしゃいます。しかし、プログラミングの規則に「例外」や「曖昧なこと」はありません。苦手の裏返しを学ぶことで「好き」が生まれ、それが可能性になり広がっていくかもしれないのです。

「STEM-BOX」ではブロックを使ってモノの仕組みを学びながらタブレットやロボット教材を使ってプログラミングのスキルを培っていくという教材です。今回取材させて頂いた児童発達支援・放課後等デイサービスを運営している「CharM」では「STEM-BOX」を導入されています。とある日の授業を見学させて頂きました。

好きを可能性に、最終目標は「自立」

「ロボットはみんなの生活に近づいています。」そんな言葉から始まった授業。実際に動く車型の「BPプログラミングロボット」を使用してゴールまでロボットを誘導していくという授業です。和気あいあいとした雰囲気の中で子供たちが積極的に手を挙げ、楽しそうに意見交換をしています。一見ただのレクリエーションに思える授業ですが、実は発達障がいのある子たちの将来を見据えた教育だったのです。

こどもたち-

「CharM」ではソーシャルスキルトレーニングの他、月~水曜日の3日間と土曜日を「STEM-BOX」の日と定めています。2020年から教育にプログラミングが必修化されるということもあり導入を決めたといいます。

「ひとりひとり自分ができることや好きなことを見つけてくれたら良いなと思ったんです。障がいの有無に関係なく、できることはひとりひとり違うので、好きなことをみつけるとそれを頑張ろうという気持ちになるのはみんな同じですよね。それをひとつでもみつけるきっかけになればいいと思ったんです。」そうスタッフの方は仰いました。

「STEM-BOX」はブロックでの学びとタブレットでの学びの両方あるので、まずは自分はどちらが好きかを知り、そしてできることを知り、最終的に自立に向けてのきっかけになってほしいと言います。

「好きから可能性をみつけて最終的には自立をしてほしい」それが「CharM」スタッフの願いでした。「好き」から「可能性」をみつけ、「自立」に向かうまでの道のりを教材でサポートしているのです。

例えばブロックの組み立てが得意な子は「得意」で終わらず、これを組み立てることによってこういうことができるんだ!と、感覚だけで組み立てていたものの概念を知っていくことができるのだそうです。

こどもたち

苦手な子は「できないということの壁」に当たり、不安になりパニックに陥ることもあるそうですが、「できない」で終わらず段階を踏んでトライしてみることや、スタッフに助けを求めるということ自体が社会に出た時に役に立つスキルになるとスタッフは考えているそうです。失敗やできないことから学ぶことも沢山あり、失敗してもまた0からやり直せるということを学ぶ事もとても大事だと言います。

「厳しいことがあっても乗り越えていける子になってほしい」そう語るのでした。

身近だからこそ気づけないこともある

「CharM」ではソーシャルスキルトレーニングも行っています。こどもたちは自立に向けて人との関りやコミュニケーションを学んでいます。しかし保護者としてはやはりすぐに成果や答えが欲しいもの。塾に行ったら点数が上がった、など短期間で見える形の成長が欲しいと思われる方も多いと言います。ソーシャルスキルトレーニングは短期間で成果がでるものではないこと、また、ぱっとみてわかるものではないということが懸念でした。

反対に「STEM-BOX」のトレーニングは「できた」「できない」、「トライした」「トライできなかった」といった努力や成果がわかりやすいため保護者としても満足感があるのかもしれないといいます。

また、自分のこどもが予想外のことをクリアすることができたことに対して「こんなことも得意だったんだ!」と気づかされる方もいるそうです。身近だからこそ気づけない可能性を放課後デイサービスの授業を通して発見することができることは、親子ともに前を向いて進むきっかけになるとスタッフの方は語るのでした。

こどもたち

障がい特性を生かし、得意を伸ばす

STEM-BOXの開発元である株式会社ヴィリングの豊島さんは開発の経緯についてこう語ります。

「以前障がいの有無関係なしに集団でプログラミングを学ぶSTEMONで仕事をしていましたが、発達障がいの子が入会しても上手くいかないということがありました。上手くいかなかったことでトラブルになったり、協調性がないと言われてしまって結局何人も退会してしまっていました。良いものをつくってくれる子が多かったし、発想力のある子も多かったのに才能が生かせてないのではないかと思ったんです。」

豊島さん

「そんなある日放課後デイさんから出張授業にきてくれという依頼を受け、そこで個々の障がい特性などのアドバイスを受けた上で授業をしたら上手くいった事例があったんです。個々の特性を理解している教室に対し教材を作ってお送りしたほうが良いのではないかと思ったのが「STEM-BOX」のはじまりでした。結果として今受け入れて貰っているのでプログラミングと発達障がいのある子たちへの教育は良いマッチングだったと思っています。」豊島さんはそう語りました。

「STEM-BOX」は現在、全国約30教室で導入されています。2020年の必修化に向け先にプログラミングに慣れておこうという保護者が増えていることや、障がい特性を生かした可能性を見つけたいと思われている保護者の想いが高まっていることも導入数が増えている背景にあると言います。

自分も「できるんだ」「やれたんだ」から始まり、「好き」を見つけてもらうことこそ「可能性」を見出す一歩であり、それがゆくゆくは「自立」へと繋がっていくのでしょう。

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