それってPMDD(月経前不快気分障がい)かも?体験談からの受診のススメ
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ライター:oyumi
みなさんこんにちは!oyumiです。多くの女性は「PMS(月経前症候群)」という言葉をご存知だと思いますが、「PMDD(月経前不快気分障がい)」という言葉を聞いたことがありますか?今日はその「PMDD」の体験談を交えお話していきたいと思います。
「PMS(月経前症候群)」という言葉は、SNSを見る限りではその症状についても広く知られていると感じています。男性でも認知している人は珍しくありませんね。
このPMDDというのは、PMSと同じ月経異常の1つです。そして、大きな違いといえば身体症状よりも精神症状が強く出てくるという点で…一言で言えばPMSを酷くした感じです。(経験談)
実はこのPMDDは精神・心療内科への診察が必要になってくるケースがあるのです。
症状としては、
・情緒不安定
・イライラ、怒りっぽい
・焦燥感や不安
・絶望感
といったもので、診断の際はうつ病や双極性障がいと間違われることもあるそうです。
PMSと同じように生理前に症状が出ますが、PMDDは生理が始まると症状がおさまることがあります。
私の場合は上記に加え、精神症状として自傷や自殺願望にかられたり、人間関係に支障が出そうなくらい他人に対して強い不信感を抱いたりします。一方で身体的な症状では過眠気味になりだるくなったりという程度です。
だいたい症状が出てくるのは生理前3〜5日ほど。そして、生理当日か翌日になるとピタッと治ります。期間はとても短いですが、我を失うほどに精神状態が荒れるので、本当につらいです……
一般的に治療法として有効だとされているのがSSRI(抗うつ剤)。そのほかではホルモン治療やカフェイン・カルシウムの摂取、漢方などがあると言われています。SSRIを処方してもらうには精神科・心療内科への受診が必要になります。
PMDDはまだまだ知名度が低く産婦人科へかかってもPMSと診断されてしまうこともあるようです。(私ははじめそうでした。)
精神科に抵抗がある人もいるかと思いますが、中にはPMDDを専門に診てくれるところもあります。調べると病院の公式サイトにきちんと書いてあるところもありますので、まずは調べてみることをおすすめします。
私はもともと通っている心療内科の先生に相談し、抗うつ剤を処方して頂きました。たった一日半錠の服用ですが、私には副作用が強く体重が激減してしまったこともあります…。それでも症状はだいぶマシになりました。半年以上経って副作用も落ち着き、あとは症状の強さによって薬を増やすなどして調整しています。薬の他にも運動を心がけたり、食生活に気をつけるようにもしています。
PMDDは同じ苦しんでいる仲間が見つけにくく、認知度も低いので一人で抱えてしまう人もいるかもしれません。うつ病や双極性障がいなどに症状はよく似てますが、精神病ではなくて月経異常なんだということがわかるだけでも、かなり気は楽になるかと思います。
心当たりのある人は、まずは診てくれるところを調べてみるといいかもしれません。
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ライター oyumi
(名前 oyumi)1993年3月26日生まれ。高校1年生の時にうつ病になり、一時治ったもののその3年後に躁転し、双極性障害を発病。今はこうして時たま漫画やライターのお仕事を頂いてやらしてもらっています。
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