話題が広がらない、会話が続かない…という発達障害の方に→ほんの少しの準備と工夫でOK!「雑談力」の鍛え方
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ライター:発達障がいの方向けサービス LinkBe(リンクビー)
発達障がい専門の就労移行支援「リンクビー」の黒木です。発達障がいの方は「雑談が苦手」な方が多いと思います。(心当たりある方もいらっしゃるのでは?)
具体的に聞いてみると、「自分から話しかけづらい」「空気が読めない」「会話に入るタイミングがつかめない」など、面識のある・なしにかかわらず、誰かと会話をすることに対してさまざまな悩みを抱えていることがわかりました。
そこで、今回は「雑談力」を鍛えるためのコツやトレーニング方法をご紹介いたします。鍛えると言っても、難しくはありません。ほんの少し、挨拶の仕方を工夫したり、会話のキャッチボールをするための準備をしたりすればいいのです。
「雑談力」アップのための3つの準備
まず、会話の中で話題を広げ、会話を長く続けるための準備についてご紹介します。日頃から下記の3点を会話のネタとして自分の中にストックしておきましょう。
1) 日常生活から話題を探す
自分が最近見聞きしたもの、または今置かれている状況から話を展開していくことです。
例えば
・天気のこと
「今日はあいにくの雨ですね、洗濯物が干せなくて困りますね」など
・イベントの話
「明日は隣町で花火大会があるようですね。花火は好きですか?」など
・生活行事や趣味の話
「私は散歩をするのが好きなのですが、あなたはどんな趣味がありますか?」など
・相手がよく見るテレビ番組
「私はクイズ番組が好きです。毎週欠かさず見ているテレビ番組はありますか?」など
・雑誌の情報
「雑誌に、かき氷がブームだと書いてありました。この夏かき氷は食べましたか?」など
この時、まずその話題に対して自分のことを話してから、相手に質問をする形式にするとキャッチボールが生まれます。
その他、出勤・退社時に会社の近所や駅、電車内で見たり、聞いたりしたことの中から相手が関心、興味を示す話題を探してみるのも良いでしょう。
2)相手の言動に関心を持つ
上手に会話ができる人は、決して「話し上手」なわけではなく、「適切に、感じの良い受け答えができる人」です。
相手が話したことに対して相づちを打ち、無関心ではないという態度を見せることで、相手は気持ちよく話を続けてくれます。
度々、合コンのテクニックなどで紹介される、相づちの「さしすせそ」は参考になるかもしれません。
さ…さすがですね (相手を褒めるひと言です)
し…知らなかったです (相手が自分の知らないことを知っていると伝えます)
す…すごいですね (会話の内容に興味があることを示せます)
せ…センスがいいですね (これも相手を褒めるひと言です)
そ…そうなんですね (興味のない話題でも、聞いているよという態度を示せます)
3) 相手に合わせて情報を使い、工夫をする
会ったことがある人で、年齢や職業、趣味などがわかっているなら、そこを掘り下げて話を進めていくことができます。
年齢なら、その人と共通の知人や有名人に同い年の人がいるか、干支や誕生日のことなど。
職業なら、いつからその職業に就いているのか、なぜその仕事を選んだのか、やりがいや大変なことなど。
趣味なら、いつからはまっている趣味なのか、どんなところが楽しいのか、一緒にやっている仲間はいるのか、など。
相手に質問をするだけでなく、それぞれの質問で自分はどうか?も話題に盛り込むと、より一層、会話が続いていきます。
日ごろの会話の中から、相手の職種・世代・性別・どういうことに関心があるか?を知っておくことも大切です。
気持ちの良い挨拶で、相手の心をつかむ
会話力の第一歩は、短い挨拶で魅力ある人柄を表すことです。まずは、素敵な挨拶ができるようになりましょう。相手に好感を持たれる挨拶をするには、次のポイントに気を付けてみてください。
1)プラスアルファの挨拶
「おはよう」「こんにちは」だけでなく、そこに何かひと言、付け加えます。
例えば
・季節や気温の変化を会話に入れる。「今日は涼しくて過ごしやすいですね」など
・気遣いの言葉を入れる。「気を付けていってらっしゃい」など
2)名前を入れた挨拶
挨拶に名前を入れると、相手は自分を認めて挨拶をしてくれていると感じ、その人との関係が良好になります。
「○○さん、おはようございます」
「○○さん、今日もよろしくお願いします」など、相手の名前を入れてみましょう。
3) 感謝表現の挨拶
「さようなら」「こんにちは」など場面に応じた挨拶だけでなく、感謝の気持ちを言葉で表現したり、相手を気遣った表現をすることも、相手との関係を良くするコツです。
・感謝を伝える
「いつも司会をしていただき、ありがとうございます」
「昨日は、体調を気遣っていただき、ありがとうございます」
・相手を気遣う
「わからない点がありましたら、おっしゃってください」
「またお会いできる日を、楽しみにしています」
NGワードや、避けたいテーマを知っておいて
「雑談」とは言え、何でも話せば良いというわけではありません。相手が傷ついたり、気を悪くするようなワードやテーマは避けたいもの。
例えば
・人や会社の悪口
「あの人のことが嫌い」など、聞いていて嫌な気分になる話題
・健康やお金の悩み
「借金で困っている」など、相手にはどうしようもない話題
・家庭や会社の愚痴
「仕事がつらくてもう辞めたい」など、自分で解決すべき話題
・悪いニュースや災難
「交通事故で2人亡くなったらしい」など、暗い気持ちになる話題
・宗教や信条に関わること
「あの宗教はあやしい」など、相手が関わっているかもしれない話題
・事実として正しくても、相手の状況やその場の雰囲気を乱すようなこと
「それはあなたが悪い」など、決めつけるような発言
・相手の知らない難しい話
「アベノミクスってどう思う?」など、相手の知識を確かめるような話題
自分がされたらいやな話題は避ける、というスタンスでいれば、相手に不快感を与えるようなことにはならないはずです。
相手に対して誠実な姿勢を見せることが、雑談力を磨くうえで大切だと心に留めておきましょう。
##さいごに…
普段から、おもしろいなと思ったニュース、素敵だなと思ったエピソード、話題に挙げたいテーマを見つけたら、メモをしておくのも良いでしょう。
なかなか自分で雑談力をアップされるのが難しいと思う人は、就労支援などの第三者に協力してもらうのも一つの手。まずは気軽に相談してみましょう。
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発達障がいの方向けの就職支援サービス。発達障がいがある方一人ひとりの強みや特性を活かした就労をサポートしてきた経験を活かし、発達障がいに関する情報を発信していきます。
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