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担当医と信頼関係を築きたい!臨床心理士が伝えたいアドバイス

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ライター:Media116編集部

みなさんこんにちは!Media116編集部です。皆さんは担当医と信頼関係を築けていますでしょうか?相談をしやすい関係、治療方針を一緒に考えて貰える関係、心から信頼できる関係・・・理想の関係性はたくさんあるのですが「お医者様」というとどう関係を築いていったらよいのか、ちょっと腰が引けてしまうこともあるかもしれません。今回はズバリ「どうすれば医師と信頼関係を築けるのか?」を臨床心理士のアドバイスと当事者の成功例を交えてお伝えします!

医師も一人の人であることを忘れずに

信頼関係を築くための方法をお伝えする前に、「医師も一人の人」であるということを念頭に置いて頂きたいと思います。医師と信頼関係を築くために、何か魔法のようなテクニックを使うわけではありません。弊社の臨床心理士が伝えたいのは「人として当たり前のことをきちんとすることが何より大切」ということでした。では信頼関係を築く上ですべき「当たり前のこと」とはどんなことなのでしょうか?新しく担当になった医師との信頼関係の築き方と、現在担当だけれどもあまり関係がうまくいっていない医師との信頼関係の築き方の2パターンをお伝えします!

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臨床心理士が教える!新しく担当になった医師との信頼関係の築き方

結論として「人と人との関係において常識的に必要な事」をしていくことが今後の関係性のカギとなります。

例えば、
・診察日時に遅れない、通院を忘れない
・服薬など必要な治療をきちんと医師の指示に従う
・難しくとも医師と一緒に決めたことであれば一度はアドバイス通りに行動をしてみる
・アドバイス通りに行動してみた結果をきちんと伝える
・報告したくないことも正直に報告する(薬を飲んでいなかった、アドバイス通りに行動していなかった、等)
・医師がわかりやすいように意識して話す(報告をする際には時系列がわかるように頭の中で話す順番を組み立てて話し、自分の考えと事実を分けて伝えることで相手のことを思って話をする
・体調面で不安なことがあれば些細な事でも相談しておく

など、「そんなの当たり前のことじゃないか!常識だ!」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、信頼関係を築くためには「当たり前のことを当たり前にする」ことが何より大切なのです。

担当医が自分の会社の上司だとイメージすると考えやすいと思います。遅刻や欠勤がある、仕事の納期を守らない、報告連絡相談を怠る、自分に都合の悪いことは黙っておく・・・など「非常識」な行動をしたらどう思われるでしょうか?

会社の上司と同様、医師も一人の人ですので、約束を守らなかったり嘘の報告をすると、あなたに不信感を抱くようになります。一度不信感を持たれてしまうと、その後人間関係を再構築するのは非常に困難なことです。人の信頼を得るのは結局「常識的な事を当たり前にすること」が大事なのです。
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経験者が教える!関係の良くない現担当医との信頼関係の築き方

先ほど「新しく担当になった医師との信頼関係の築き方」で「常識的なことを当たり前にすること」が何より大切だと書きました。もちろんそれは現在関係性ができている医師との信頼関係の構築にも役立ちます。

しかしもし「もう、こちらはきちんとした対応をしているのに関係性は最悪!」という方には医師との心の距離を近づけるちょっとしたテクニックをお伝えします。これは自分の力で「関係性最悪の担当医」を「普通の担当医」にまで変えたある当事者の方の方法です。万人に適した方法ではないので、こんな方法もアリですよ、という程度に読んでみてください。

① コミュニケーション量を増やして心の距離を詰める
・診察のたび、一言二言の雑談をする
とっつきにくい医師に雑談を振るのはかなりハードルが高いと思いますが、なんとか一言試してみましょう。実は「雑談」はその言葉以上のパワーを持っているのです。

例えば「ストレス解消に何か趣味をつくるといい」と医師がアドバイスをしたとしたら「はい、わかりました」で終わらせず、にこやかに「そうですか・・・先生はストレス解消にどんなことをされていますか?」など雑談をしてみると相手の意外な面が見えてくることがあります。

雑談

「医師と患者」という無機質な関係性にちょっとした人間味が注入され、無意識に心の距離が近づくのです。タイミングがあれば診察の度に少しずつ雑談を重ねていくと面白いほど対応が変わったりすることがあります。ちなみに、医師は忙しいので、雑談は一言二言におさめるのがベストです!

・積極的に質問をする
こちらも「心の距離を近づける」という点においては雑談とほぼ同じです。雑談パワーにプラスされる点は、より自分の体調であったり医師の考えを知る機会が増えることです。

例えば「じゃあこういう対応を今後していこうか」と医師が治療方法の提案をしてきた時に「その治療をしていくとどういった効果が出そうですか?」「先生はその方法をおすすめされたのはどんな理由でしたか?」など、「なぜ医師はそう思ったのか?その決断をしたのか?」を聞いてみることでより医師のアドバイスの意図が理解できるようになり、また、相手の対応や言動が受け止めやすくなります。

何も言わずともアドバイスの意味や意図を懇切丁寧に一言一言説明してくれる医師はなかなかいませんよね。そうすると「こうして、ああして、ばっかりで一方的な医者だな・・・」と思ってしまうかもしれません。しかし、教えてくれないのならこちらから積極的に聞いていくのが一番です。待っていても現状は回復しませんし、相手の意図もわからないままですので。

② 間に人をはさむ
上記で述べた「常識的に必要な事を当たり前にする」「コミュニケーション量を増やす」この2つをトライしてみてもはじかれてしまうような鉄壁であれば、医師と自分の間に誰か潤滑油となる人を挟んでみましょう。

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一番良いのは家族や幼いころからのあなたを良く知ってくれている人です。客観的な視点であなたの症状について医師に伝えることができるという利点があります。医師とあなたの間のコミュニケーションでは伝わらなかったことが医師に伝えることができ、医師のあなたへの理解が進みます。

また、診察後医師からの話を間に入ってくれた人とすり合わせることで自分だけでは気づかなかった医師の発言の意図などを知ることができ、お互いに理解が進む可能性があります。そうすると次回お互い少しでも歩み寄った形で診察をスタートさせることができ、関係が良い方向へ向かうこともあります。

医師のタイプによってはスムーズにいかないこともあるかもしれませんが、こういったテクニックで関係性を改善した事例がありますので参考にしてみてはいかがでしょうか?

ここまでいかがでしたでしょうか?少しでも担当医と良い関係を築き、お互いに納得のいく形で症状を改善していくことができるといいですね。

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ライター Media116編集部

障がいのある方のためのライフスタイルメディアMedia116の編集部。障がいのある方の日常に関わるさまざまなジャンルの情報を分かりやすく発信していきます。

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