結婚したいけど自分では一歩が踏み出せない…なら、親御様同士の「代理婚活」はいかが?
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ライター:わに
みなさんこんにちは!わにです。てんかんと闘いながらゼネラルパートナーズでライターをしています。私はこれまでいくつか障がい当事者の結婚についての記事を書いてきました。「【体験レポート】てんかんのある私が、障がい者の婚活パーティーに行ってみた!」という記事では障がい者×障がい理解者の婚活パーティーに参加し体験レポを書きました。今回、結婚相談NPO「ブライダルサポーター」が障がい当事者の親御様同士の代理お見合いを開催すると聞き、代表の影山様にお話を聞きました!イベント情報も載せていますので、是非読んでみてください!
婚活は試練だらけ…一番の試練はお相手の両親の了承!(経験談)
私は昨年結婚したのですが、障がい者の婚活は本当に厳しいということを身をもって知っています。私の場合外見ではわからない障がいなので、障がいを隠してお付き合いをしても服薬や発作などでバレて破局したり、はたまた最初にカミングアウトすれば恋愛の対象外になってしまったり・・・。「お付き合いもままならないってことは、結婚なんて一生無理なの!?」と何度も泣きました。
しかし私はどうしても「結婚」という2文字が諦められなかったのです。そして粘りに粘り婚活パーティーに足繫く通って、今の旦那と出会いました。(執念の勝利です!)
しかし、お相手を見つけるだけが結婚ではありません。私が経験した中で結婚までの一番の試練は義父母の了承を得ること。私の場合はとても理解ある方々だったので受け入れて頂けましたが、ご挨拶の時に障がいのカミングアウトをしたときは緊張と不安と恐怖で今にも飛び出しそうな心臓を定位置におさめるのに必死でした。
結婚する場合誰もが通るであろう道ですが、「事前に相手の親が障がいを理解してくれていたらどんなにラクだろう・・・」何度そう思ったかわかりません。
なんと、今回はその願いを叶えてくれるイベントがあると聞き、早速取材してきました!
「門前払いをしない結婚相談所」が開催する代理婚活!
「ブライダルサポーター」は結婚相談NPOが運営する結婚相談所です。「門前払いをしない結婚相談所」として結婚を真剣に考えている当事者の方からは高い支持を得ています。元々は非正規雇用者の結婚支援を専門に立ち上げられました。当時障がいのある方を対象として設立されたわけではありませんでしたが、「入会を断らない」ということが広まり障がい当事者からも問い合わせが多くなったため、一般のプランの他に「パラプラン」という障がい当事者に限定した優待プランをリリース。(※利用条件、活動ポリシーにご賛同頂ける方限定のため詳しくはこちらをチェック)もちろん一般のプランでも活動できます。
障がいのある方同士に限定してマッチングさせるのではなく、障がいがあることを前提として健常者の方とのマッチングも行っています。健常者×障がいのある方の成婚を月に約1組は輩出しているそうです。
今回、そのブライダルサポーターから障がい当事者の「親御様お見合いサポート会」が開催されることに!こちらのイベントは結婚の意思はあっても経済的な理由や時間的余裕がない、などなかなか婚活への一歩を踏み出せずにいる当事者に代わって親御様が代理お見合いを行ういわゆる「代理婚活」とも呼ばれるものです。
一般的に他の婚活方法と比較すると以下の様な特徴があるそうです。
・親同士が先にお顔合わせをしている為、ご成婚直前のトラブルが少ない
・お子様のご結婚を希望される親御様同士、お相手側のバックアップが望める
・お子様が結婚を意識されるキッカケとなる
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<イベント情報>
■2019年2月28日14:00~16:30(※2019/2/13までエントリー受付中)
武蔵野市NPO助成金申請事業なので、参加費は無料!(武蔵野市民優先とのこと)
障がいのある方の親御様限定です。
場所:武蔵野プレイス(武蔵境駅南口 イトーヨーカドー隣り、バリアフリー会場)
■参加申込
予めイベントの趣旨、進行方法、ルール等をご理解いただきました上で、電話、メール、はがき又はフォームよりお申込下さい。宛先・フォームはこちら(https://bridal-npo.org/service/parentalsupport/)
■事前準備
ご参加者様には予め事前登録用紙等をご郵送いたしますので、必要事項をご記入の上、1年以内目安のお子様のお写真とあわせてご返送をお願い致します。(イベント当日ご返却)
■当日
同社から用意されるプロフィールシートを元に親御様同士で情報交換をしていただきます。
■ご帰宅後
ご帰宅後、お子様とご相談いただき、お見合いをご希望されるお相手を同社へご連絡いただきます。
■後日
双方のお見合い希望が合致しました場合は、同社からお相手様のご連絡先をお伝えします。親御様同士でお見合い日程をご調整頂き、お子様のお見合いの実施をお願いします。
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次回開催予定は未定で、今回の反響を得て検討とのことです。またとないチャンスかもしれませんので、お見逃しなく!
「人生が大きく変わる」たった一言の声がけで、たった一度の協力で
取材の最後に代表の影山さんはMedia116の読者の方へ伝えたいメッセージとしてこう仰っていました。
「障がい当事者の方は結婚に向けて、親御様の協力を仰ぐことも必要な場合があります。その時には遠慮をせずに協力して欲しいと伝えてみてください。今回のイベントは障がい者婚活として革新的なイベントになるはずです。親御様に伝えたいことは、お子さんは親御様の協力を必要としている人が多いです。イベントへの参加はお子さんの承諾なしでもご参加頂けるので、是非気軽に足を運んでみてください。お子さんの人生は親御様の協力できっと大きく変わるでしょう。」
この記事をご覧になっている親御様はまたとない機会ですので、お申込みされてみてはいかがでしょうか。また、当事者の方でご興味のある方は親御様にお話しされてみてはどうでしょう。将来について話し合う良い機会になるかもしれません。
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ライター わに
17歳の時に側頭葉てんかんを発症、精神障害者手帳2級の障がい者。 酸いも甘いも経験してきた熟れ時アラサー女子。 「全力で働き全力で遊ぶ」がモットー。 誰彼構わず噛みつき周囲をヒヤつかせるため「わに」。 過激な記事を投稿しようとし編集長に止められるのが日課。
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