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【漫画連載】ブータンの美味しいパン屋さんとろう者たち

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ライター:ケンイチロー

皆様こんにちは!ケンイチローです!
今回は日本でも幸せの国として有名なブータンの話です。
ケンイチローがブータンを初めて知ったのは小説の中でした。経文が書かれた祈りの旗がはためくブータンの情景が浮かぶような文があって、そこからブータンに興味を持つようになったのです。そして、ある日たまたまネットでブータンの首都ティンプーに「BIG BAKERY」でろう者がいるという情報をキャッチしました。ブータンに行く時はここに絶対行ってみたい!カンボジアのアーティザン・アンコールに行った時から海外で働くろう者・難聴者の働いている様子を知りたい欲求が出てきていました。

カンボジア編についてはこちらをご覧ください!
【漫画連載】アーティザン・アンコールに行ってきた!


漫画

日本人がブータンを旅行する時は旅行会社に手配を頼むのが一般的で、1人であってもガイド、移動用の車、運転手がつきます。ケンイチローは旅行会社にブータン旅行を申し込む時に「BIG BAKERY」に行きたいと伝え、現地に着いてからもガイドさんに「行きたい!」と熱望しました。

念願の「BIG BAKERY」に着くも、店内からはろう者たちが働いている光景は見られなかったのでレジにいた女性に、ケンイチローが難聴であることをまず伝えて、中を見学できないかお願いしてみました。
彼女は首を横に傾げます。表情が真顔なのもあって、ケンイチローの目には「はてな?」が浮かんだようなジェスチャーに見えたのです。実際は「いいですよ!」と快諾してくれましたが、何度も尋ねてしまうケンイチローでした……。彼女からしたら「さっきからOKと言っているのにどうして何度も聞いてくるんだろう」と思ったに違いありません。文化の違いによるすれ違いでした。ちなみにブータンの隣のインドもYESは横に傾げる動きです。

突然の来訪者(ケンイチロー)に驚きと仕事をみられるという恥じらいを感じつつも、パン工房の中ではろう者の職人さん達が慣れた感じでパンを作っていました。時折手話で話しながら仲間達と仕事に取り組んでいる様子からいい職場だなと感じました。パン工房にいるみんながお互いに助け合っていて優しい雰囲気。ケンイチローも温かく迎え入れてくれて嬉しかったです。食事するスペースでお礼の似顔絵を描いている時も工房から出てきてニコニコと見にきてくれました。彼らが作ったパンとコーヒーを買って食しましたが、とても美味しいです。ティンプーに行く時は是非ここもお立ち寄りください。

次回、ケンイチローの新たなるチャレンジ!乞うご期待!

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ライター ケンイチロー

1984年生まれ。仙台在住。3歳時に両耳難聴が判明してから日本語を習得した。障害者手帳6級の聴覚障がい者。聴力は両耳約70デシベル。口話と手話を使う。現在はイラストなどグラフィックや似顔絵の仕事をしている。外国に行くと「ケニチロ」と呼ばれてしまう。読書や旅が大好き。私の話が読者の役に立てれば嬉しい。

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