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一つじゃない 第18回

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ライター:風来坊

宮城県内で障がい者雇用率が最下位(2.06%)のI市。
そんな絶望的な地域で就職活動を行う中で、私はハローワークが主催した「障がい者就職面接会」に参加しました。
しかし、「障がい者就職面接会」には障がい当事者以外の様々な人々の思惑が入り乱れていたのでした。
果たしてハローワークが主催した「障がい者就職面接会」の行く末とは?

マンガ「ハローワークの裏技」

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4コママンガ「支援員の仕事」その1

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4コママンガ「支援員の仕事」その2

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<障がい者専用求人での就職を目指す 3rdシーズン>

2022年夏から収入と居場所を求めて、ハローワークを利用しての就職活動、インターネットを利用しての就職活動、就活イベントに参加しての就職活動と様々な方向から企業にアプローチし、気が付けば季節は秋になっていました。

<求人サイトを利用した就職活動記録 3か月目>

私は就職活動を開始した直後に「障がい者専用求人サイト」で3社の求人に応募していました。
その内の1社からは応募から2か月以上経過して「不採用」の通知が届きました。
しかし、残りの2社は応募から2か月以上経過しても何の音沙汰もないのです。

私は「障がい者専用求人サイト」と銘打っていたサイトなので、そこに求人情報を掲載している企業は「障がい者に真摯に向き合ってくれる企業なのだろう」と勝手に思い込んでいましたが「応募者へ回答しない」という非常識な企業の集まりがこの「障がい者専用求人サイト」だったようです。
「応募者へ回答しない」という企業は私が健常者の頃の就職活動では1社も出会わなかったので、若しかするとコチラの「障がい者専用求人サイト」は障がい者を舐めているのではないかとさえ私は感じました。

<障がい者就職面接会への参加 その後>

宮城県I市で行われた障がい者就職面接会では、会場が混乱していたので私は予定していた企業を回ることが出来ませんでした。
それでも3社と面談しましたが1社からは「大卒がうちの会社で働くのは勿体ない。」と門前払いされてしまいました。(普通は学歴が低いと敬遠されるものですがコチラの企業では学歴が高いという理由で門前払いするという不思議な現象が起きました)

残りの1社からは不採用の通知が届き、もう1社からは3週間経った現在まで何の連絡もありません。
このように障がい者就職面接会に参加したものの、私の就職活動には何の進展もありませんでした。

そんな中で「今回の障がい者就職面接会はどれくらいの成果が出ているのだろう」と思い、私は調査することにしました。

<障がい者就職面接会のコスパ>

宮城県I市(宮城県で最も障がい者雇用率が低い地域で2021年の障がい者雇用率は2.06%)にあるハローワークが開催した障がい者就職面接会のイベント開催時間は3時間(受付30分、イベント2時間30分)であり、その会場使用料は最低でも
「96800円/h×3h=290400円」
になります。

当然ですがこの会場使用料は税金から支出されています。
ですから、ハローワークには今回のイベントにおける成果を国民に公表する義務があると私は考え、ハローワークに障がい者就職面接会の出口で取っていたアンケート(性別、年代、何社回ったか)の内容と一次面接の合格者数(一次面接が会場での簡易な面接で二次面接移行が企業と向き合った本面接)の開示を求めました。
するとハローワークから「個別に回答しない。」という回答が戻ってきました。

そこで私はハローワークの職員に「このイベントは税金で開催されているので、その成果を公表する義務がハローワークにはあるのでは?」と質問すると「結果的に税金を使っているが、個別に回答しない。」の一点張りで彼らとは真面な意思疎通が図れませんでした。唯一回答があったのは「総参加者数は48名(出口でアンケートを提出した人数)」ということのみでした。

仕方がないので参加企業一覧からイベント開催後に求人を取り下げた企業を数えることにしました。
イベントに参加した企業は19社(予定では20社でしたが1社は当日に棄権)で採用予定人数は62名。
そしてイベント開催から20日経過した時点でイベントに参加した企業の中で求人を出し続けている企業は6社で、その企業が出し続けている採用予定人数は31名です。

「求人が取下げられた=採用者が決まった」という訳ではありませんが、障がい者就職面接会で用意されていた62名の採用枠の半分の求人が取り下げられているのは事実です。
求人が取り下げられた理由がポジティブなものだとしたら、障がい者就職面接会の参加者数48名のうち31名、つまり、参加者の約65%にポジティブな動きがあったことになります。

これを会場使用料から割ると…
「会場使用料290400円÷一次面接通過者数31名=約9368円/人」
となり、9368円で一人の障がい者を企業と繋ぐことができたことになります。

…どうでしょうか?

価値観は人其々ではありますが、税金9368円を投入したことで労働者(納税者)が増えれば国は納税されたお金から投入した税金を回収できますし、何より障がい当事者の居場所、生きがい、収入を得る場所を9368円で作れるかも知れないという可能性を考えると2022年に宮城県I市で開催された障がい者就職面接会のコスパは良いように思えます。
しかし、なぜ宮城県I市のハローワークはその情報を公開しないのでしょうか。
ポジティブな情報なら公開した方が利用者としては安心して就職活動を出来る材料になるのですが・・・ハローワークの考えとは?

<ハローワークを利用した就職活動記録 3か月目>

ハローワークを通して応募し書類選考を通過したC社(工場、事務職)で行われた面接試験から2週間ほど経過した頃。

郵便受けにC社から「不採用」が記された封書が届きました。

このことにより私は地元で応募できる3社全てから不採用の通知が届いたことになったのです。
地域での就職活動が完全に詰んでしまった私ですが、ハローワークに適職診断(キャリア・インサイト)というサービスがあることを聞き付け挑戦することにしました。

ハローワークが提供している適職診断とは、専用の端末で簡単な質問(人に指示を出すことが得意ですか?電話で話すことが得意ですか?など)に対して「はい」「どちらでもない」「いいえ」といった回答をしていくことで「やりたい仕事(作業)」を明確にしていきます。
この結果を基にハローワークの職員と一緒に就職活動を行うことも可能ということでした。
こういう良いサービスをしているならハローワークはもっと宣伝すれば良いのに…。

私の就職活動の旅はまだまだ続きそうです。

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ライター 風来坊

東北の片田舎在住のアラフォー。 児童虐待、いじめ、パワハラ、自傷による措置入院を経験。 田舎では福祉に偏りがあると考え30代から大学で福祉を学ぶ。 数年前には事故で利き手が不自由になり、現在はリハビリを兼ねた趣味(プラモデル、ニードルフェルト、UVレジン)に没頭中。 いつか全ての人が楽しめる駄菓子屋を開きたい。

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