「みんなは仕事にやりがい感じてる?」 障がい者のホンネを徹底調査
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ライター:Media116編集部
みなさん、仕事にやりがい感じてますか?
常にモチベーション高く働けるのが理想だとは思うけど、必ずしもそうとは限らないのもまた現実。働く障がい者にとって、仕事でやりがいを感じるのはどんな時?逆にやりがいを感じないのはどんな時?障がいのある方のホンネを徹底調査!
仕事にやりがいを感じている人が約6割!
障がい者総合研究所が実施した「仕事のやりがいに関するアンケート調査」によると、障がいのある方で仕事に「やりがいを感じている」と答えた人は59%。その一方で、「やりがいを感じていない」と答えた人は41%という結果に。

皆が仕事にやりがいを感じている理由のTOP3は「1位:責任のある仕事を任せてもらえる」、「2位:やりたい仕事ができている」、「3位:自分自身の成長が実感できる」というもので、4位以下を大きく引き離している。

世代別・障がい別に見ても同様の結果となっていることから、みんな共通して仕事の内容や責任の度合い、そして仕事を通して成長できるという点が、モチベーション高く働くのに重要と思っているようです。
ちなみに4位以下は、「4位:社会的に意義がある仕事ができる」「5位:上司や同僚、部下から頼りにされている」。いずれも「自己肯定感」につながる理由であることがうかがえます。

給与や評価が伴わないことが不満に直結
一方、やりがいを感じられない理由として「1位:給与・報酬が低い」、「2位:実績が公正に評価されない」、「3位:障がいについて理解してもらえない」という声が上位に。

働きに見合った給与や評価が得られないと感じることが、モチベーションを下げてしまっている様子。また「障がいについて理解してもらえない」という回答が精神保健福祉手帳所持者に多いというのも特徴的です。

その他の声としては、
「障がいの影響で出来ることに限りがある」(40代・男性)
のように、障がいのため職域が広げられないことがモチベーションUPの妨げになっているケースや、
「人間関係、パワハラ」(40代・女性)
「上司一名と同僚一名から、理由不明の無視をされた(40代・女性)」
「理不尽な仕事をおしつけられる」(40代・男性)
など、良好とは言えない職場の人間関係が影響しているケースも。
いががでしょうか? みなさん、思い当たるフシはありましたか?
自分にとって仕事のやりがいを感じさせてくれるものは何か? それを知ることが長く続けられる仕事を見つける上での近道なのかも知れないですね。
また、企業の人事やマネジメントする立場の人は、障がいのある社員一人ひとりの能力や志向性に合わせた適性な配置を行ない、納得感のある評価をすることが、障がい者採用の大切なポイントと言えそうです。
▼本記事に関連する「障がい者総合研究所のアンケート結果」を見る
「仕事のやりがいに関するアンケート調査」
www.gp-sri.jp/report/detail002.html
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