会社の「ココが不満」「ココが満足」を徹底調査!
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ライター:Media116編集部
皆さん、今の会社に対してどれくらい満足していますか?働いていると、会社に対して満足度もある一方で、不満も少なからずあるもの。そこで今回は、就労中もしくは就労経験のある障がいのある方に実施したアンケート調査をもとに、みなが会社に対する満足度や不満に思っていることをご紹介します。
実は、5人に1人が「かなり不満!」
こちらのグラフは、会社への総合的な満足度を尋ねたもの。緑色の「おおむね満足している」が38%で一番多いものの、オレンジの「あまり満足していない」34%と「全く満足していない」22%を加えると過半数が「満足していない」という結果に。しかも、5人に1人が「全く満足していない」と回答している!それはなぜ?
「仕事内容」や「勤務地」への満足度は高め
ここでまず、会社への満足度をチェックしてみよう。全体的に高いのは「仕事内容」、「勤務地」、「休日・休暇」、「勤務時間」などの数値が高くなっている。
障がい別の傾向としては、「仕事内容」への満足度は身体障がい者が特に高く、「勤務地」に対する満足度は精神障がい者が高くなっているのが特徴。これは、精神障がい者の人たちが身体への負担をできるだけかけずに働きたいと思っていることが伺えます。
不満No.1は「給与」という現実
次に、会社への不満を尋ねたところ、圧倒的だったのが「給与」。
障がい別に見ると、身体障がい者の3割が給与に不満を抱いていることがわかります。障がい者総合研究所が実施した「給与への満足に関するアンケート調査」でも、6割が給与へ不満を抱いており、障がい者の2人に1人が「年収200万円未満」だったことからも、納得の結果と言えます。
全体的には「給与」に次いで「社風・職場の雰囲気」、「障がいへの配慮」への不満も高く、障がい者の3 割が1年以内に離職してしまうことからも(「転職・離職理由に関するアンケート調査」より)、これらの不満が離職の理由と密接に関係していると言えそうです。
就職するなら、「給与」「仕事内容」よりも「障がいへの配慮」!
「もし次にまた就職や転職をする場合、企業を選ぶうえで重視する項目」については、以下の通り。一番多かったのが「障がいへの配慮」。それに「給与」、「仕事内容」が続く。
ここで注目すべきは、「給与」や「仕事内容」を身体障がい者が重視しているのに対し、「障がいへの配慮」を求める声は精神障がい者に多いこと。やはり、見た目では障がいのあることや程度がわかりづらい精神障がい者ほど、障がいについて正しく理解されにくい現実がある様子。
いかがでしたでしょうか?皆さんの会社に対する満足なところ・不満なところと合っていましたか?「他の人も大体同じこと思っているんだな」と思われた方、また「こんな所を不満に思うんだ」と新しい発見があった方、いろいろかと思います。
会社に対して不満なことは、大なり小なりあるもの。大切なのは、自分が働く上で何を重視するかを見極めるということ。他の方の意見も参考にしながら、今一度「企業に求めたいものが何なのか」、整理してみてはいかがでしょう?
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