新しい職場に馴染めるか不安…心にとめておきたい5つのポイント
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ライター:ヒラノオツボネ
皆さんこんにちは!ヒラノオツボネです。私はこれまで一般・障がいのある方両方の転職サポートをしてきました。その中で良くお伺いするのは「中途入社でうまく会社に馴染めるか不安…」というお声。誰でも新しい環境に慣れるまでは心細いものですよね。今回は中途入社後、スムーズに社内交流を深められるよう5つのポイントをお伝えしたいと思います!
大前提!不安な時こそ心の余裕を持っておくこと
障がいの有無に関係なく、新しい環境には不安がつきものですよね。しかし精神障がいのある方など、特に不安が大きくなってしまう方もいらっしゃるかもしれません。その時に覚えておいて頂きたいのは「不安な時こそ心の余裕を持つ」ということ。
環境に慣れ、会社に馴染むまでにはよほどスムーズに進まない限り、誰しも大体2~3カ月程かかるものです。その間に「どうしよう…早く会社に馴染まないと!」と焦りを感じてしまうこともあるかもしれません。しかし、焦ったり、無理に空気を読もうと必要以上に気を張る必要はないということを覚えておいてください。
「早く、早く…」という焦りや不安が体調を悪化させてしまい、努力の結果が裏目に出てしまうのは本末転倒ですよね。だからこそ、自ら心の余裕をつくってどっしりと構えましょう。時間が解決してくれることもあるということを頭に入れて置いて頂ければ、少しは気持ちが楽になるかもしれません。
「想像」と「事実」を分けて考える
転職のサポートをさせて頂いた方にその後の状況をお伺いすると、案外ネガティブな回答を頂くことがあります。一例として、「想像していたより業務が少ないんです。障がいがあるから戦力外だと思われているのかもしれません…」という相談を頂いた時のお話をしたいと思います。
この例では、「業務が想像より少ない」ということはご自身にとっては事実です。しかし、その後の「障がいがあるから…」という部分はご自身の想像でしかありません。こういったお話を受けた際に企業側に相談をしてみると、全く違った反応があったりします。
「最初から多くの業務を任せてしまうと体調を崩してしまうんじゃないかと思って、段々とお任せする業務を増やしていこうと思っていた」
それが企業側の回答でした。
「戦力外」と思われていたわけではなく、「今後末永く戦力となってほしいから業務量を調整していた」というわけです。
この例ように、事実と想像を分けて考えることはとても大切です。変に勘繰ってしまったり、ネガティブな方向に想像を膨らませたりしてしまうと、うまくいくはずの業務や人間関係も、うまくいかなくなってしまうかもしれないのです。何か不安に思う事象が起きたら、それはどこまでが事実なのか?本当にそうなのか?と自分に問いかけてみると良いでしょう。そして、できたら職場の方に確認して「事実」の部分を増やしていきましょう。
目の前の仕事をしっかりとこなし、信頼を得る
企業があなたを社員として中途採用する理由はひとつ。「戦力」になってほしいから。初めは手の付けやすい業務から任されるかもしれません。自分には簡単すぎる!なんでこんな仕事を!…そう言わずに、目の前の仕事を着々とこなしましょう。
どんな仕事でも与えられた仕事はしっかりとこなすことで「任せた仕事をきちんと遂行してくれる人」という信頼を積み重ねることができます。会社は仕事をする場なので、仕事で信頼を得ることは周囲の輪に溶け込むための大きなアドバンテージになるでしょう。
「郷に入っては郷に従え」周囲をよく観察する
グイグイと輪の中に入ろうとする努力も決して無駄ではありません。しかし、「郷に入っては郷に従え」と昔から言うように、その会社にはその会社のしきたりや慣習、カラーが存在します。輪の中に裸一貫で飛び込むよりも、まずは情報収集をするとベターかもしれません。
その場、その場で他の社員の方はどう対応しているのかを観察しましょう。業務に関することもさながら、お昼休憩や人間関係…誰が、誰に対して、どのように、どう対応しているか。状況を「俯瞰」してみることが大事です。
「郷に入っては郷に従え」の精神で、ある程度の情報収集をしつつ、会社のカラーをわきまえた上で自分をその色にゆっくりと染めていくとスムーズに輪に溶け込むことができるでしょう。
お誘いは負担にならない範囲で
入社後、ランチや飲み会などに誘われる機会もあると思います。そういった会を通してコミュニケーションを増やし、関係を深めていくことはとても大切です。しかし、精神的に負担になってしまっては元も子もありません。もしお誘いを頂いた時に本調子でなければやんわり「次回お願いします」と伝え、万全の体調の時にこちらからお誘いをしてみるのもアリです。
とにかく体調をキープして安定就業できることが第一の目標なので、自分に負担になりそうなことで、避けることができそうなものはなるべく避けましょう。「この機会を逃したら…」と無理をせずとも、今後長く勤める会社ですので、いくらでも挽回の機会はあることを心にとめておいて下さい。
ここまで5つのポイントを書いてきましたが、結局伝えたいことは「肩肘張らず目の前の仕事を責任をもってこなし、体調を安定させながらゆっくりと場に馴染んでいけば良い」ということです。焦りや不安に負けず、心の余裕を持って、だんだんと周囲と関係を深めていくことができるといいですね。みなさんの新しい職場でのご活躍をお祈りしております!
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ライター ヒラノオツボネ
これまで一貫して人材紹介会社にて健常者・障がい者の転職サポートに携わってきた人材一筋のオツボネ。ゼネラルパートナーズではキャリアアドバイザーとして身体障がいのある方のサポートを経験した後、精神障がいのある方のサポートに従事。現在はMedia116のライターとして仕事系記事を執筆中。
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