【漫画連載】入国審査を突破しよう!
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ライター:ケンイチロー
皆様こんにちは!ケンイチローです!
海外旅行の際、避けては通れないのが入国審査。「審査」って響きだけで憂うつになっちゃいそうですね。入国審査などのような視覚保障もなく、声だけでやりとりされる状況というのは難聴のケンイチローにとって、とても憂うつです。入国審査の時は字幕変換されるディスプレイとか欲しいです。でも2020年になった現在でもそんなのが設置されているという話は未だ入ってきません。今回は難聴者、ろう者で「どうすればいいの?」と思った方のためにこの話を描きました。お役に立てれば幸いです。
基本的に入国審査は、事前に飛行機内で配られる出入国カードにしっかり記入しておけば質疑応答はあまりありません。そしてプリントした航空券やホテルの情報などを用意しておくと質疑応答があっても見せるだけで済みます。
今回、2012年の旅の入国審査はフランス、パリのシャルルドゴール空港でした。
入国審査の時、まずは挨拶。ボンジュール。
挨拶の時に補聴器を見せたり、「アイム デフ(私はろう者です)」と伝えたりするといいかもしれません。
そして、私は審査官の最初の質問を「渡航目的」だと決めつけて「サイトシーイング(sightseeing)」を連呼。
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滞在目的を聞かれたら、プリントしたe-チケット(航空券)を見せる。今回ヨーロッパ巡りの旅でしたが出入国はどちらもフランス・パリでした。
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滞在先の質問の時、今回は初日に泊まるところが寝台列車だったので、事前購入した列車のチケットを見せました。
上記の流れで特にイレギュラーな質疑応答はなく無事にヨーロッパに降り立つことが出来ました。入国審査を通過すると安堵感とこれから始まる旅の期待感で何ともいえぬ気持ちになりますね。
さて、ヨーロッパにはシェンゲン協定があることをご存知の方もいらっしゃると思いますが、ここで解説。
シェンゲン協定とは、加盟している国家間において出入国審査なしで国境を越えることを許可する協定。EU加盟国はほとんどこの協定に加盟しています。
この協定のおかげで、フランスに入国した後は隣国への行き来が楽です。列車内でパスポートの確認はありますが質疑応答はなく、それだけで終わります。
視覚保障がない質問をされたりしなかったのでとーっても楽でした!
入国審査にまつわる話はいかがでしたか?海外旅にまだ行ったことない難聴者、ろう者、または健聴者でも外国語が分からない方、入国審査への不安が少し軽くなれたでしょうか。
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ライター ケンイチロー
1984年生まれ。仙台在住。3歳時に両耳難聴が判明してから日本語を習得した。障害者手帳6級の聴覚障がい者。聴力は両耳約70デシベル。口話と手話を使う。現在はイラストなどグラフィックや似顔絵の仕事をしている。外国に行くと「ケニチロ」と呼ばれてしまう。読書や旅が大好き。私の話が読者の役に立てれば嬉しい。
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