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「仕事はお互い様」障がい者の私が5年勤続できている理由

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ライター:わに

みなさんこんにちは!ゼネラルパートナーズでライターをしているわにです。私は転職を2回経験したのちゼネラルパートナーズに入社しました。それからかれこれ5年が経ちました。初めは障がいがあることを隠して入社しましたが、ある日を境に障がいを公開することを決めました。しかしこれまで健常者として働いてきたため、障がい者として働くということに慣れるまでには時間がかかりました。その間、体調を崩したりと様々なことがありましたが、現在まで働き続けられているのはある先輩社員の「ある一言」のお陰だったのです。

繰り返す転職、初めて障がいを公開することの恐怖

私は新卒で大手人材紹介会社に入社し、法人営業をしていました。しかし激務と上司からの毎日のパワハラで精神を病み、退職を余儀なくされました。今でも当時の上司の言葉を思い出してメンタルが崩れそうになる時があります。

パワハラ

離職し3カ月ほど間が空いて「このままではまずい」と思った私は好条件を提示された看護師の人材紹介会社に飛びつきました。しかし、もたなかったのです。普通であれば我慢して働くことができた環境でも、入社の時点で身体的にも精神的にも限界だった私は解雇となりました。

1年ほど体調を整えながらアルバイトで生計を立てていた頃、知り合いのコンサルタントから現職であるゼネラルパートナーズの紹介を受けました。

「これが20代最後の転職だ」「何があってもここに5年しがみつかなければ次の行き場はない」

第二新卒、20代前半で3社経験になる私には後がありませんでした。だからこそ、最初は障がいがあることは伏せていました。しかし、入社をし日々目をかけてくださる社長に対して「社長に、そしてこの会社に嘘はついていたくない」そう思い公開したのです。

待遇が変わるかもしれない、もしかしたら解雇されるかもしれない。そんな不安がありました。結果は今まで通り勤務させて頂くことができました。しかし、初めて障がい者として働くことには不安もあり、しばし体調を崩すこともありました。

慣れない環境、悪化する体調

環境になれるまでは大変でした。そんな会社ではないとわかっていても1社目で受けたようなパワハラにあうんじゃないか、成果を出せなければ解雇されるんじゃないか、障がいのことで周囲から受け入れられず孤立するんじゃないか…不安と焦り、そしてプレッシャーで体調が崩れることがしばしばありました。酷い時には業務中に過呼吸を起こし、倒れこむことも。

過呼吸になっている最中、脳内ではこう叫んでいました。

「仕事をしなければ!成果を出さなければ!解雇される!!」

頭を抱える

なぜ私がそう思ったのか…それは1社目での体験が尾を引いていたのでした。朝6時から終電までの業務、そして際限のないパワハラ。心労から過呼吸で倒れている私の頭上で

「ねえ、甘えてないで早く取引先に電話して。」

上司が腕を組み、仁王立ちをしていました。「ああ、仕事、仕事しなきゃ…」遠のく意識の中、その冷たい目だけが印象に残っていました。私は何年経ってもその光景が忘れられなかったのです。

ゼネラルパートナーズに入社しても、とにかくメンタルが不安定でした。会社に迷惑をかけている、他の社員の方からは私はどう見えているのだろう、そんな不安や恐怖、申し訳なさばかり感じていました。そしてある日、倒れこんで「迷惑をかけてすみません、すみません、すみません…」そう繰り返す私にある先輩がこう言ってくださったのです。

「会社はお互い様」その意味とは

「あのね、会社はお互い様なんだから。大丈夫よ。」

「お互い様」?

誰かができないことを誰かが助ける、不足している部分を補い合う。会社は「お互い様」で成り立っていると彼女は言いました。「だから、わにさんがしっかり働けるようになったら、お返しをしていけばいいんだよ。」

握手

その時の私は会社に対してお互い様と言えるほどの恩返しはできていませんでした。しかし、なぜかその言葉を聞いてこれまでの不安がふっと消えていったのです。その時から症状が良くなったら必ず恩返しをしていこうと決めました。

その後は申し訳なさや焦りからの労働意欲ではなく、お客様のために、そして会社に恩返しをしていくために、意欲的に働くことができました。更にそうすることで成果にもつながり、会社に対しての所属感や貢献感を得ることができるようになり、がむしゃらに働いて気づいたら5年の歳月が経っていました。

今、体調が安定せず「会社の役に立てていない」「迷惑をかけてしまっている」と引け目を感じている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、もしかするとあなたが思う以上に周りはあなたのことを気にしていないかもしれません。自分のことを「お荷物だ」などと思ってしまっているのはあなただけかもしれません。

だから思いつめず「仕事はお互い様」という気持ちで、自分のコンディションが最良になった時に、辛い時に助けてくれた周囲の方や会社へだんだんと恩返しをしていけばいいと思うのです。今は、周囲に感謝をするタイミングなのかもしれません。その気持ちを忘れずにいれば、きっと「お互い様」の関係になれるでしょう。

「仕事はお互い様」

初めは抵抗があるかもしれません。しかし一度、その言葉を素直に受け取ってみると現状の見え方や心のもち方が変わってくるのかもしれません。

花

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ライター わに

17歳の時に側頭葉てんかんを発症、精神障害者手帳2級の障がい者。 酸いも甘いも経験してきた熟れ時アラサー女子。 「全力で働き全力で遊ぶ」がモットー。 誰彼構わず噛みつき周囲をヒヤつかせるため「わに」。 過激な記事を投稿しようとし編集長に止められるのが日課。

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