ぶっちゃけ職場内の「障害者同士の人間関係」ってどんな感じ?【漫画家oyumiの発病体験記】
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ライター:oyumi
こんにちは、oyumiです!※双極性障害持ちです。
前回の記事では、障害者採用で働いて感じた事として「健常者スタッフとどう接したらいいか分からない」ことを課題にあげましたが、ふと思ったのが「じゃあ障害者のスタッフ同士の関係性はどうだったっけ?」ということ。
はたして当事者同士は問題なくコミュニケーションできていた・・・?そういえば、この点に言及している記事をあまり見たことはありません。というワケで今回は、
「障害者雇用で働いている者同士での人間関係」
について、実際に私が働いていた時のことを思い出しながら語ってみたいと思います。
障害者スタッフ同士の人間関係はどうだったのか思い出してみると・・・
まずは私が勤めていた企業と、そこで働いていた障害者の方について簡単に紹介していこうと思います。
私が勤めていたのは、美容系サロンを全国に展開している企業でした。従業員はアルバイトも含め、70人程度。
フロアは主に3つありまして、
雑に各フロアの部門を書くと上のような感じです。
おそらくこの企業の規模感から考えると、法定雇用率は達成していたのではないか、と思います。ちなみに私は3F部分の海外事業部で、上司のアシスタントとして働いていました。
では、障害者スタッフ同士の人間関係はどうだったか思い出してみると、、、、
その1)基本的に同じフロアの人同士でコミュニケーションを深くとっていたということ。(他のフロアの人とは出勤時挨拶する程度)
その2)身体障害者の方は身体障害者の方と、精神障害者の方は精神障害者の方との方が接していたということ。
2つ目に関しては、私自身が精神障害者であるために同じ精神障害者の方のほうが親近感もあり、障害・病気を聞かずともある程度の理解・把握ができるため、接しやすかったというのがあります。
逆に身体障害者の方になると、今まで接する機会が皆無だったために、身体障害特有の苦しみもわからなければ、どう接したらいいかもわからない。結局、距離をとって迷惑にならないようにするくらいしか配慮が思いつかなかったのです。
そんなわけで、私は同じ精神障害を持っていて、かつフロアが同じ・デスクも近いということもあり、Sさん(仮名)とよく一緒にランチをしてました。
「ぶっちゃけおゆみさん、なんの病気なんですか?」
だとか、
「前に勤めてたけど辞めちゃった女の人がいて、多分発達系の人だったと思うんだよねぇ」
だとか、
「国のお金がもらえるから私たち雇われてるのかなって思うと辛くなるよね」
などなど…
結構エグい話を弁当つつきながらしていたのをよく覚えています。これは障害者雇用で働いている者特有のトークかもしれませんね。
障害者同士でも相手の病状を良く理解していないと上手に付き合うのは難しい・・・
ところで、人間誰しも人付き合いでトラブルが生じるものだと思いますが。
障害者の場合、自分または相手の障害(病気)によってトラブルが起こることもあります。
下のフロアで新しく入ってきた子がいたのですが、その子はどうやら私と同じ双極性障害で、歳は24くらい。Sさんと気が合い仲良くなっていったのですが、だんだんテンションの高さについていけず、Sさんもうつ病を患っているためストレスで体調不良になったりと大変そうでした。
私も昔は躁状態がひどくて、しょっちゅう友人や親を困らせていました。(今はだいぶ落ち着きましたがブレーキがかからない時はあります)特に双極性障害の方は気分の波が激しいため、相手を振り回しがちです。また、統合失調症の方の場合妄想と現実がごっちゃになってしまって、同様に相手を困らせてしまうということもあります。
相手の病気と病状をよく理解していないと、喧嘩やストレスの原因になることが割とあります。(実際ありました)
一口に精神病・精神障害といっても様々な種類があります。私も知らないような障害があれば、同じ障害でも人によって重さ・症状はバラバラです。障害者同士でコミュニケーションをするとしても、(特に精神の人は)相手の病状を良く理解していないと上手に付き合うのが難しいです。
企業が「精神障害の方を積極的に雇いづらい・雇えても仕事を与えづらい」という原因の一つなのではないか、とも思います。
ちなみに、私が勤めていたところでは、人事と役職以外の人には誰がなんの障害なのか知らされていなかったため、「個人で仲良くなって聞き出すか・表面で判断するか」しか知る術がありませんでした。
障害者の方たちがどういう障害名で、かつ(その人自身の症状・病状が)どの程度のレベルか、ということがわかっていたら、障害者の方同士も健常者の方達ももっと接しやすかったかもしれません。
とはいえ、それはそれで「個人の障害についてどこまで知らせるべきか・どう知らせるべきか」という新たな問題が出てきそうなので、そう簡単にはいかないのかもしれませんが。。
精神障害者の方が社会で活躍し円滑なコミュニケーションを送るためには、きちんと治療をして自分の症状を常に客観視できることが望ましい気がします。(でもこれ、相当難しい話ですよ。)
そういう部分を訓練することができたら、安心して企業も雇えるし、私たちも働くことができるかもしれない、とも思いますが、、、どうなのかなぁ。
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ライター oyumi
(名前 oyumi)1993年3月26日生まれ。高校1年生の時にうつ病になり、一時治ったもののその3年後に躁転し、双極性障害を発病。今はこうして時たま漫画やライターのお仕事を頂いてやらしてもらっています。
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