ランチタイムにストレスマネジメント講座~2日目 思考のクセを知る(その1)~
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ライター:うつ症状のある方向けサービス シゴトライ
ストレスがたまっている会社の後輩K君に対し、昨日からランチの時間を使ってストレスの対処法をレクチャーしている。昨日は「ストレスってそもそも何」なのか説明したので、今日は自分の「思考のクセ」を知るのに便利な10パターンの法則を説明することになっている。
思考の10パターンって何?
私)じゃあ、今日も昼食べながら昨日のつづき話そうか。
K君)よろしくお願いします!
私)うん、じゃあ今日は「自分の思考のクセをどう知るか」だね。思考のクセを知っていると、自分が無意識のうちにどんな思考に陥りがちなのか把握するのに役に立つ。「あー、またあの考え方しちゃってる」ってね。それが自覚できれば、考えを改めてストレスを軽減されやすいんだ。
K君)分かる気がします。
私)うん。その思考のクセというのが、大きく10種類に分けられると言われている。これが「思考の10パターン」だ。
K君)なるほど。じゃあこの「全か無か思考」というのは?
私)まあ、あわてないで。順を追って具体例を出しながら説明するよ。
思い当たるフシがあるのでは? 各パターンはどんなもの?
1.全か無か思考
私)これは、物事を「白か黒か」「善か悪か」「0か100か」といったような両極端な考え方のこと。
例えば、「1回ミスしただけで、この仕事に向いていない」と考えちゃう人とか、ちょっとしたことで「あの人は悪い人だ」「この人はいい人だ」みたいに分けちゃう人。
K君)・・・。さっそく思い当たるフシが。
私)イメージつきやすかったみたいだね(笑)。これは完全主義の傾向で、はっきりさせないと気がすまないタイプの考え方だね。
2.すべき思考
私)これは「○○すべきだ」「○○しなければならない」とか、「○○すべきでない!」「○○してはならない!」といった考え方だね。
例えば「自分が限界でも仕事は休んじゃダメだ!!」と思っちゃう人とか、「家族や部下に弱みを見せてはならない!」と思っている人とか。
K君)確かにいますよね。そういう人。僕の知り合いにもいます。
3. 感情的決めつけ
私) これは、自分が感じていることイコール真実だ!と決めつけてしまう考え方のこと。
例えば、なんか友達が無視してると感じたら「私は嫌われているんだ!」と真実と思い込んでしまう人とか。
K君)あるある、分かります。一度そう思ったらどんどんそんな感じがしちゃうんですよね。。
4. 過度の一般化
私)1度でも何か失敗したり、悪いことが怒っただけで、次もまた起こるに違いない、と考えてしまう人。例えば、1度いじめを受けたことがある人が、引っ越しても「また絶対いじめられる!」「どこでもいじめられるんだ」と思い込んでしまうとか。
K君)僕も親父が転勤族だったので、引越しのときは同じようなこと考えて緊張したな。。
5. レッテル貼り
私)これは根拠なく、人や自分に「ネガティブなレッテル」を貼ってしまうことだね。1度の失敗で「俺は無能な人間だ」とか、大学受験に失敗した友人を「あいつは負け犬だ」と決めつけたり。
K君)これも分かる気がする。何か心当たりあるものばかりだ。。。
私)おっと、あっという間に13時直前だ。残りの5パターンはまた明日!
K君)ガーーーン! りょうかいしました。。
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ライター うつ症状のある方向けサービス シゴトライ
うつ症状の方向けの就職支援サービス。就職のためのスキルアップ研修や、安定就労のためのストレス対処法などのノウハウを活かし、うつ症状の方に関わる情報を発信していきます。
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