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【聴覚障がいのある方へ】職場で円滑なコミュニケーションをとるために必要な5つのこと

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ライター:Media116編集部

みなさんこんにちは!Media116編集部です。聴覚障がいのあるみなさん、職場で聴者の方となかなかコミュニケーションがうまく取れなかったり、そのために距離が縮まらないという経験をしたことはありませんか?今日は職場で円滑なコミュニケーションをとり、更に仕事をしやすくするために大切なポイントをお伝えします。

職場内と職場外に相談できる人を作る

まずはコミュニケーションについて気軽に相談できる相手を作りましょう。それは職場の先輩でも、同僚でも、はたまたプライベートの友達でも、誰でも良いです。いまの自分のコミュニケーションのとり方に何をプラスすればより円滑に人と接することができるのか聞いてみましょう。

また、欲を言えば聴者の相談者を作れるとなお良いです。聴覚障がいのある仲間同士では気づけないようなポイントやアドバイスを受けられるでしょう。まずは信頼できる聴覚障がいのない人と円滑にコミュニケーションをとる練習をして、成功体験を積んでから徐々にその輪を広げて行くことができるといいですね。

仲間

相手が察してくれると思わないこと

聴覚障がいのない人は、聴覚障がいのある人に会ったことがないことがほとんどです。そのため、聞こえにくさを知る機会がほとんどありません。なので、聴覚障がいのある人に初めて会ったときは、どういった配慮をしたらいいのか情報を全く持っていない、というのが実情です。そのうえ、聞こえにくさ(障がい)について直接尋ねることをなぜか「悪いこと」と感じてためらったりもしています。

ためらう

多くの職場では「必要な配慮があれば遠慮なくいってほしい」と言ってくれることがあると思います。しかし裏を返せば、それはすなわち配慮を言ってくるのを待っている、という受け身の気持ちの表れでもあります。そうした会社側の気持ちも鑑みると、聞こえにくさを説明することは当の本人の役目(言葉を恐れずに言うと「責任」)だったりします。

「事前に配慮を伝えているので、察してくれるだろう」ではなかなかコミュニケーションがうまくいかないことがでてきます。自分に必要なこと、してほしいことを相手任せにせず、きちんと言葉にして伝えていくことが大切です。

自分の聞こえにくさを自分の言葉で語るプロになる

障がいに対しての理解が浅い人は「聴覚障がいのある人=全く聞こえない人」という安易な認識を持っている場合があります。しかし実際は聞こえにくさは人それぞれですよね。
そんな時には「自分はこれができないけど、こうすることでカバーしている(できる)んだ」ということを伝えることが大切です。

例えば「全く聞こえないが読唇・読話ができる」、「軽度難聴で左は聞き取りづらいが右から声をかけて貰えれば聞こえる」など聴覚障がいによっても状況は様々だと相手に根気強く伝えていくことが必要です。自分の聞こえにくさを説明できるのは自分だけなので、「自分の聞こえにくさを伝えるプロフェッショナルになる」ことがポイントです。

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また、一度言えば全てわかってもらえる!と思ってしまうのは大きな誤解です。「人間は忘れる動物」ということをよく認識して、あきらめず、根気よく時間をかけてでも自分の聞こえなさ、聞こえにくさについて発信していくことが大事になってきます。

円滑なコミュニケーションのためには臨機応変な対応を

環境が違ったり、場所が違ったり、いつも同じ配慮では聞こえづらさが解決しないことがありますよね。そのため、その時その場で臨機応変にベストな配慮をしてもらうように自分から働きかけることが大切です。

例えばマスクを外してほしいのか、騒がしいから筆談してもらいたいのか、窓を閉めるのか、静かな場所に移動するのか、ゆっくり話してほしいのか、大きく口を開いてもらうのか・・・などなど状況に応じて配慮してもらいたいことは変わってきますので、その都度「いまこういう状況なのでこうしてほしい」と提案をしてみましょう。

自分から相手をリードする

相手に配慮を求めてもなかなか伝わらないこともあります。そんな時には自分が相手をリードする気持ちでコミュニケーションをとりましょう。
例えば、ゆっくり話して欲しい時には自分からゆっくり話す、筆談をしてほしかったら自分から筆談をする、など「こうしてほしい」を相手にしてあげることでリードすることができ、相手も接しやすくなります。

わかってもらう

また、聞きとりづらい部分があった時にうなずいたり笑って流してしまったり・・・ということもありますよね。しかし、そうしてしまうと「このコミュニケーションレベルで伝わるんだな」と相手に認識させてしまい、その後のコミュニケーションが苦しくなる場合があります。そのため、聞こえなかった部分は流さずに都度確認をするなどのクセを身に着けると相手に「あ、これは聞こえなくてこうすれば聞こえるんだな」と伝わります。

こうした行動を毎回できるのは難易度の高いことですよね。このような振る舞いを身につけるためには場数を踏んでいくしか方法はありません。まずは少しずつ、特定の人で成功したらその成功を少しずつ積み重ねて身に着けていきましょう。
皆さんが円滑にコミュニケーションをとり、楽しくお仕事ができますように!

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ライター Media116編集部

障がいのある方のためのライフスタイルメディアMedia116の編集部。障がいのある方の日常に関わるさまざまなジャンルの情報を分かりやすく発信していきます。

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