「ママは私のママ」娘の言葉が教えてくれた、まるごと肯定される強さ
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ライター:AYAKA
脳性麻痺による右半身麻痺という障がいを抱える私は、子育ての中で数えきれない葛藤に向き合ってきました。
けれども、ヘルプマークの温かさに救われ、仲間と分かち合える居場所に励まされ、そして何より娘の言葉に強さをもらいました。
この言葉は、私をまるごと肯定してくれる愛の宣言。
だから私は、障がいがあっても胸を張って“ママとしての人生”を歩んでいけてます。
娘の成長とヘルプマークのありがたさ
私は脳性まひによる右半身麻痺があります。幼い頃は歩行器や車いすでの生活でしたが、「絶対に歩く!」という思いとリハビリを重ね、今では歩けるようになりました。見た目では障がいが分かりにくいため、日常生活の中では私にしか分からない葛藤も少なくありません。
その一つが、電車やバスなどの公共交通機関です。杖も車いすも使っていない私は、外から見ると健常者と変わりません。けれども体幹が弱いため、立っているとバランスを崩して転倒してしまうことがあります。そんな私に席に座る勇気をくれたのが「ヘルプマーク」です。
ヘルプマークは、見た目では分からない困りごとや配慮を周囲に伝えることで、安心して助けを求められるように作られたマークです。私にとっては大きな心の支えになっています。
また、子どもとの外出では「食事」が大きな課題でした。
フードコートでは料理を自分で席まで運ばなければなりませんが、私の場合、右半身麻痺と体幹の弱さから運ぶことがとても難しいのです。「こぼしてはいけない」と思うほど脳性麻痺特有の緊張で手足が震えてしまう…。そんな自分に歯がゆさを感じてきました。
そんな時、いつも私を助けてくれるのが、バッグに着けているヘルプマークです。
注文を終え、いざ料理を受け取るとき、私は迷わずカウンターの店員さんに声をかけます。「すみません。トレイが運べないので、席まで運んでいただくことは可能でしょうか?」
マークを見せると、店員さんはすぐに状況を理解してくださいます。そして、トレイを手に取り、スムーズに私たちの席まで運んでくれるのです。
この一連の流れが、私にとってどれほどの心理的な負担軽減になっていることか。
健常な方からすれば何気ない「運ぶ」という動作。その小さな壁を、ヘルプマークと、それに気づき温かく対応してくださる店員さんの優しさが、毎回取り払ってくれます。
今では、成長した娘が代わりに料理を運んでくれるようになりました。小さな頃にはできなかったことを、今ではしっかりこなしてくれる。その姿に、母としての感動と同時に、大きな助けを感じています。
私にとってヘルプマークは「周囲に支えてもらえる安心」を、そして娘の成長は「家族の中で支え合える喜び」を与えてくれました。両方の存在があるからこそ、私はこれからも安心して外出し、子育てを楽しむことができるのだと思います。
「分かち合える場所」を求めて ― 障がいママサークル kokowa の立ち上げ
子育てをしていく中で気づいたのは、健常者のママたちのサークルや集まりはたくさんあるのに、障がいを持つママのための居場所はほとんどないという現実でした。
健常者のママの集まりに参加しても、私たちが抱える葛藤や不安はなかなか理解されにくいことがあります。
例えば「子どもを抱っこして移動するのがどれほど大変か」「体の自由がきかない中で、思うように子育てできない歯がゆさ」…。それを正直に打ち明けても、共感や安心感につながるとは限りません。
だからこそ、障がいの種類に関わらず「同じ経験をしているからこそ分かち合えること」があると強く思い、私は障がいママサークル kokowa を立ち上げました。
このサークルでは、ただ悩みを語り合うだけではなく、子どもたちにとっても楽しい時間を一緒に過ごせるよう工夫しています。
脳性まひを持つ友人のマジシャンを招いたマジックショー、クラフトづくりの先生と一緒に取り組む親子クラフト体験など…。ママが安心して「葛藤」を話せると同時に、子どもたちも笑顔になれる場をつくっています。
サークルを通じて多くの障がいママに出会い、思いを共有するたびに感じるのは、「障がいがあっても安心して子育てができる居場所」がどれだけ社会に必要かということです。
子育ては誰にとっても大変ですが、障がいを持つママにとってはさらにハードルが高いことも多い。その現実を社会に伝えながら、同じ立場の仲間と手を取り合える場を守り続けたいと考えています。
kokowa は単なるサークルではなく、「障がいを持つママたちの声を社会に届けるための小さな一歩」。私はそう信じています。
「ママは私のママ」 娘がくれる強さ
娘が大きくなるにつれて、周りに友達も増えてきました。
家に遊びにくると、娘はいつも私を友達に紹介してくれます。そのときに必ず言う言葉があります。
「ママの手はちょっとお休み中、でもね、私のママ」
明るく、ポジティブにそう伝える娘の姿に、私は胸がいっぱいになります。
「片麻痺」という事実は、あくまで私の身体の一つの情報でしかありません。それは、私が娘にとって「ママである」ということと何の関係もないと、娘は明るく、はっきりと宣言してくれたのです。
大人が使う「障がい」「不自由」といった言葉ではなく、娘はとても優しく、そして明るい言葉で私の身体の状態を表現してくれたのです。
娘にとって、私は「片麻痺のママ」ではなく、「世界にたった一人の大切なママ」。麻痺があろうとなかろうと、その事実は永遠に変わらない。娘は、私という存在を何の条件もつけずに、まるごと受け入れてくれていたのです。
私はまた、娘から「強さ」といゔ最高のギフドをもらった気がします。
最後に
障がいがあるからこそ、人知れず涙する日や、思い通りにいかず悔しさを抱く瞬間もあります。
けれども、その一つひとつの葛藤を乗り越えるたびに、私は周りの温かさ家族の笑顔に支えられてきました。
そして娘がくれた「ママは私のママ」という言葉。
それは、私のすべてをまるごと肯定してくれる、かけがえのない愛の宣言でした。
その言葉がある限り、私はどんなときも孤独ではなく、心から誇りをもって歩んでいけます。
これからも娘と共に、笑顔を重ね、喜びを育みながら
私は“ママとしての人生”を大切に生き抜いていきたいと思います。
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ライター AYAKA
1995年生まれの29歳 仮死状態で生まれ、脳性まひとなり、右半身不自由な障がい者。 今現在は一児の母親となり、子育てに奮闘中!”障がいがあってもママになって当たり前” 「障がいママサークルkokowa」の代表でもある。
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