障がい者379名に大調査!「知らない」「利用をためらう」ヘルプマークは本当に役に立つ?入手方法もお伝えします!

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ライター:Media116編集部

外見ではわかりにくい障がいを持っていて、援助や配慮が必要な人のサインとなる「ヘルプマーク」。赤地に白いプラス(+)とハートのマークがデザインされた札で、主に内部障がいや難病の人、妊娠初期の人などが必要に応じてかばんなどに付けて使用します。裏側にはシールが貼れ、緊急連絡先や自分の障がい、助けてほしいことなどを書き込めるようになっています。
認知度の低さが課題であると言われていますが、2017年7月20日に日本工業規格(JIS)に登録され、今後、全国へと普及することが期待されています。
これを機に、調査・研究機関『障がい者総合研究所』が「ヘルプマーク」を利用する当事者側の認知度や利用状況・その課題を明らかにし、さらなる普及と利用促進につなげようと、障がい者379名を対象にアンケート調査を実施しました。

ヘルプマークを「知らない」が過半数!利用者サイドの認知度も低め

ヘルプマーク

あなたはヘルプマークを知っていますか?
あなたはヘルプマークを知っていますか?

調査対象は、全国の20代以上の身体、精神、知的障がい者の男女。
「あなたはヘルプマークを知っていますか?」の質問に対し、「知っている」は47%、「知らない」は53%で、ヘルプマークを利用する側の障がい者の間でも、過半数の人がその存在を知らないという現状が明らかになりました。

ヘルプマークは2012年に東京都が最初に作ったもの。そのため、首都圏(1都3県)に限って見てみると、「知っている」は55%に上がります。しかし、首都圏を除いたエリアに限ると「知っている」は38%と、4割を切ってしまいます。

首都圏(1都3県)に限って見てみると、「知っている」は55%

知ったきっかけの上位3つはこちら。
あなたはどのようにして、ヘルプマークを知りましたか? (複数選択可)

ここに代替テキストあなたはどのようにして、ヘルプマークを知りましたか?

「SNSなどインターネットを通じて」34%
「公共交通機関を利用した際に」30%
「テレビや新聞などマスコミを通じて」24%
日頃からアンテナを張って情報収集をしている人でないと、知る機会が少ないことがわかります。

ヘルプマークの利用率はたったの20%!?ヘルプマークを入手できずに使えない人も・・・

ヘルプマークを「知っている」と答えた人に、「あなたはヘルプマークを利用したことがありますか?」と聞いたところ、「現在利用している」と回答したのは20%と、利用率は10人中2人にとどまりました。

あなたはヘルプマークを利用したことがありますか?

実際のヘルプマーク利用者に対して「ヘルプマークを使うことで、あなたは、どのような配慮を受けることができましたか?」と聞いたところ、
・優先席を利用しやすくなった(40代/男性/身体障害)
・電車の席を譲ってもらうことが多い(50代/女性/身体障害)
・バッグに付けているので、優先席を譲ってもらえないまでも、空いたときは周りに立っている人から「どうぞ」という目で見てもらえる(50代/女性/身体障害)
・うつ病の治療中で、乗り物の中で時折具合が悪いときや、パニック発作が起きて身体中が痙攣してしまったときに、席を譲っていただいたことがある。その場に座り込んでしまいそうだったので、大変ありがたかった(40代/女性/精神障害)
と、しかるべき配慮をしてもらえたと答えています。

優先席

「利用したいが現在は利用していない」の理由を尋ねると、
「入手方法がわからないから」が58%と圧倒的に多いことがわかりました。

「利用したいが現在は利用していない」の理由

ヘルプマークは、導入している都道府県とそうでない都道府県があります。入手できる場所は基本的に自治体や公共交通機関の窓口などで入手できますが、場所によって違いますので、下記サイトを参考にしてみてくださいね。

「ヘルプマーク.info」

居住地の自治体で入手できない場合、東京都福祉保険局が作成しているガイドラインに従い自分で作成して利用しても良いのです。しかし、あまり知られていないため、首都圏在住の知人に入手を依頼する人や、なかにはオークションサイトで販売されているものを購入する人も(マークの販売は禁止されています)。

※ヘルプマークの作り方に関しては、こちらの記事を参照ください
ヘルプマークが入手できない、そんな方へ ~ヘルプマークの作り方~

自分がヘルプマークの利用対象かわからない・・・周囲の反応が気になる人も

「利用したいと思わない」という人にその理由を聞くと

「利用したいと思わない」という人にその理由を聞くと、
「利用時の周囲の反応が気になるから」と答えた人が35%
「認識不足により役に立たないと思うから」と答えた人が30% でした。

具体的な懸念点としては、このような意見が挙げられています。
・見た目では分からない障害の場合、ヘルプマークの悪用を疑われそう(30代/女性/身体障害)
・ヘルプマークを認知していたとしても、どのように障害者と接して良いのか、また関わったがために責任を問われると考える人が多く、その辺をクリアにする必要があると思う(40代/男性/身体障害)
・精神障害者にも使えるかが分かりづらい。どういう障害だったら使えるのか周知して欲しい(40代/女性/精神障害)


ヘルプマークをつけて通勤する女性

どんな障害のある人が付けていて、どんな配慮をすればいいのかを知らない人が多いために嫌な思いをしたり、配慮が受けられなかったりするかもしれないと不安を抱いているようです。

周知活動とひと口で言っても、利用する側、配慮する側で必要な情報は異なります。今回の日本工業規格(JIS)への登録をきっかけに、国や自治体がこれまで以上に認知度アップに力を入れ、知っていて当たり前、付けていて当たり前、配慮して当たり前という世の中にしていきたいものです。

今回の調査結果の全文はこちらでご覧いただけます。

障がい者総合研究所では、「すべての人に活躍の機会」がある社会を目指し、障がい者の声を集め発信する活動を行っています。
ご興味のある方はこちらからアンケートモニターに登録してください!

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