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史上初!「ONE PIECE FILM GOLD」全国バリアフリー映画上映→音声ガイド体験してきた。

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史上初!「ONE PIECE FILM GOLD」全国規模でバリアフリー映画上映!早速「音声ガイド」体験してきた。

ライター:Media116編集部

7月23日(土)より「ONE PIECE FILM GOLD(ワンピース フィルムゴールド)」が全国公開されました。映画動員ランキングは公開後の土日で初登場首位、3週経過した現在も第3位をキープ、さすがコミック累計発行部数がギネス認定された規格外の人気漫画。何かと話題の本作ですが実は史上初の試みを行っています。それは、

「バリアフリー映画上映を配給会社として全国規模で初導入したこと!」

「こ、これは・・・画期的。。。絶対体験してこないと・・」というワケで、早速会社帰りに体験してくることにしました。
(映画自体の評論ではアリマセン。マニアをうならすイケてるレビューはでてきませんのであしからず。。)

必要なのはスマホとイヤホンのみ。いつでもバリアフリー映画が!

今回、導入されたのは以前Media116でも紹介した「UDCast」という新システム。映画の音声に対し、あらかじめ付けられた「人間の耳には聞こえない特別な音」を、スマホにダウンロードした専用アプリ「UDCast」で拾っていくことで、映画の主音声を邪魔しない形でスマホから映画を補足説明する「音声ガイド」が流れる仕組みです。

関連記事:「日本語字幕」「音声ガイド」「手話」…映像にあわせスマホに表示できるUDCastがスゴイ!

今回の「ONE PIECE FILM GOLD」は音声ガイドのみですが、システム自体は「日本語字幕」「外国語字幕」「音声ガイド」「手話」など、同じ映画をみながら各ユーザーが欲しい情報をスマートフォンに表示させることができます。
映像の音声を利用するため、Wi-Fiなどの無線技術などを使わないのも魅力、多数の映画館で導入することができます。これは画期的!

いざ、TOHOシネマズ 新宿へ!

早速、会社帰りに、、、と該当する映画館を検索!

ONE PIECE FILM GOLD音声解説付バリアフリー上映対応劇場

全国主要エリアの多数の映画館で対応しています。会社帰りの新宿界隈の映画館に行くことに。
また、通常のバリアフリー上映となると、邦画の日本語字幕のように、決まった期間の朝イチのみといったケースが多いのですが、今回は対応する映画館ならばどの上映時間でもOKというのがこれまた嬉しい。

ただし、下記の2点だけご注意ください。
※全ての映画館が対応しているわけではないので上記の公式サイトで、対応映画館を確認してください。
※4DX上映はバリアフリーに対応していないケースが多い(全て?)ようなのでご注意ください。

さて、ではいざTOHOシネマズ 新宿へ――!

まずは、UDCastのダウンロードと準備を・・・

さて、いよいよ夜の歌舞伎町、TOHOシネマズ 新宿に到着。

TOHOシネマズ 新宿

まずは劇場の店員さんに「ワンピースを音声ガイドでみたいんですけど・・」とおそるおそる声がけすると。。。

「ああ、承知しました!まずはこちらで通常通りチケットをお買い求め頂けますでしょうか?」とチケットの自販機に案内され、チケット購入をしてもらう。どうやらUDCASTのこともスタッフさんにキチンと周知されているようでポイント高い。

その後、「スマートフォンとイヤホンをお持ちでいらっしゃいますか?」とたずねられたので、カバンから両方を取り出すと、「では、スマートフォンに“UDCAST”をダウンロード頂くことは出来ますでしょうか?」と、画面を見ながらダウンロードの手ほどきを受ける。ダウンロードが完了して、アプリを立ちあげると

「“UDCAST”マイクへのアクセスを求めています」と聞かれるので「OK」とします。

UDCASTの画面

次は、音声ガイドデータをスマホ内にダウンロードします。まず、TOPページから「映画・映像」をクリックすると、下記の画面が表示されます。

UDCASTの画面

”音声ガイド“と”劇場公開中“を選択いただくと対象となる映画が一覧表示されます。その中から

「ONE PIECE FILM GOLD(音声ガイド 2D,3D上映版)」を選択すると、「UDCast 今すぐダウンロードしますか?」と聞かれます。

UDCASTの画面

ここで「はい」にクリック、すると音声データがダウンロードされます。そんなに時間はかかりません。

ダウンロードが終わったら、完了画面のひとつ前の画面の一番上にある「音声ガイド」をクリックすると、「待機音声」が流れ続けます。

UDCASTの待機画面

これで準備完了。あとは、映画の本編が始まったら、映画の音声にあわせてアプリから補助音声が流れ始める、という仕組み。カンタンに設定できました。

「このままスクリーンへお進みください。UDCastを利用される方がいらっしゃること、他のスタッフにも共有しておきますので、ご不明な点があればスクリーン内のスタッフにご質問ください。」
なかなかにスバラシイ対応。(あ、サクラではないです、念のため)

では、いよいよスクリーンへ・・・・

いよいよ本編開始、音声ガイドの真価はいかに・・・?

スクリーン内に入り着席。ここでアプリが立ち上がっているか確認して、スマホを座席横のドリンクホルダーへセット。

ドリンクホルダーへセット

なお、マイクをふさぐとアプリが音声を読み取れないので、お気をつけください。
イヤホンをつけて、目をつぶる。音声のみでどこまでわかるか、いよいよ体験スタート!

まず、宣伝の部分は対応していないので、UDCastからは待機音しか流れてこない。はよ始まらんかな、、と思っていたら、おなじみの海賊版のCMが流れ始め・・・いよいよ本編が始まった。

「黄金にかがやく町、グランテゾーロ、モンキー・D・ルフィ登場、懸賞金〇〇万ベリー!」

(ナレーションはうる覚え・・スミマセン)と、本編映像にあわせ、シチュエーションを補足するナレーションが流れ始める。スゴイ!

その後、「ロロオア・ゾロ ○万ベリー!、フランキー○万ベリー!・・」と怒涛のナレーションが続く、もはや頭の中でナレーションを情景化するのは追いつかないが、賑やかで派手でゴージャスなオープニングが展開しているのは分かった。そして「ワンピース・フィルム・ゴールド!」と映画タイトルがどーん!!!ツ、疲れた。。今までのオープニングだったのか。。。

ここで1点気づいたこと。音声相当大きめが良いデス。映画の音量がばかでかいので小さいとナレーションが聞こえません。上映中に音量調節していると、アプリ自体を停止してしまいそうなので、前もって音量大きく設定しておいてください。映画館全体に爆音が鳴り響いているので、アプリの音は他の人には聞こえないと思います。

さて、本格的に映画スタート、、、。が、実は、私生まれてこの方、ONE PIECEなるものを見たことがない。(ドラゴンボール・キン肉マン世代・・)主役ルフィ以外、声だけでは誰が誰だかワカラン。誰がしゃべっているか、ナレーションは入らないのね、そりゃいちいち入っていたらうっとうしいか。。。

なんとかなるかと思ったが、予想以上の登場人物の多さに、動画で予習してこればよかった、と反省すること仕切り。。。

そんな中、聞いたことのある個性的なハイトーンボイスな声、女性キャラ“カリーナ”の声が、、、「満島ひかりだ!!絶対そうだ。」やはり、個性的な声の役は認識しやすい。

本編が進む、セリフを邪魔しないようアプリの説明ナレーションも続く。どんどん登場人物が増えると、もはやセリフ音だけでどのキャラかつながらない。。。視覚障がいの方は、音の記憶力が優れているのか?聞いてみたい。

細かいキャラのやり取り等はわからないが、概ねのストーリーは分かる、ド迫力のシーン・どんでん返しの連続で大円団!(ネタバレはしません)

終わった・・・。楽しめた。。脱力感で一杯の体を椅子にあずけ、最後のエンドロールを聞いていると、主要キャストの声優紹介が。

「カリーナ。満島ひかり」 やはり!

「タナカさん。濱田岳」・・・ん?濱田岳でてたのか、ってかタナカってだれだ。。。

「バカラ。菜々緒」・・・なに??

「ダイス。ケンドーコバヤシ」マジか????

「レイズ・マックス。北大路欣也」まじかーーーーーー!!!

ぜんっぜん気づかんかった。こんなに豪華キャストで固められていたとは。もっと事前にチェックしとけばよかった。。

とはいえ、確かに音声ガイドがあるかないか、では全く違う。本編前の予告編では完全に意味不明だった映画も、アプリのナレーションが入ることで十分楽しめる。

このシステムなら、全国の映画館で導入可能、そしてどの時間でも見ることができる、そして何より、人それぞれで欲しい情報をチョイスできることがすばらしい。障がいのある人もない人も同じ映像を見ながら、同じ時を共有できる。

映画に音声情報を付けるのが大変なのかもしれないが、これはぜひ浸透させていただきたい。
ホント、いいサービスです!

UDCastの詳細はこちら


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ライター Media116編集部

障がいのある方のためのライフスタイルメディアMedia116の編集部。障がいのある方の日常に関わるさまざまなジャンルの情報を分かりやすく発信していきます。

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