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【第一弾】「もうスーツを諦めなくていい」車椅子でもカッコ良く着れるオーダースーツ!

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ライター:Media116編集部

みなさんこんにちは!Media116編集部です。車椅子ユーザーの皆さん、仕事や就職活動、冠婚葬祭などでスーツを着る機会がありますよね。
よく伺うのは「既成のスーツだと体形に合わない」
「袖口が車椅子で擦れてしまう」「車椅子に座った時に胸元が浮いてしまう・開いてしまう」
などなど・・・お悩みは尽きないようです。今回はそんなお悩みを解決すべく車椅子ユーザーの方にもフィットするよう考えに考えつくされたオーダースーツを製作・販売している「HANABISHI」を取材!実際にオーダースーツを作って頂きました!今回はその第一弾として次回にレビューを書いていきたいと思います。

車椅子ユーザー向けオーダースーツも手掛ける「HANABISHI」とは?

1935年創業オーダースーツの老舗花菱縫製株式会社の直営ブランド「HANABISHI」は、一部店舗で2018年9月7日(金)より、女性の車椅子利用者向けオーダースーツを販売開始しました。「HANABISHI」は当時高価だったオーダースーツの工業化に国内で初めて取り組んだ、日本におけるオーダースーツ業界のパイオニアカンパニーです。

店舗

近年、オリジナルブランド「HANABISHI」のリブランディングに取り組み、新たな顧客へのアプローチを行ってきました。昨年は銀座に旗艦店をオープンし、新たな取り組みも始めています。
健常者のオーダースーツを手掛ける中で男性の車椅子利用者向けオーダースーツの販売を展開し、それに続き女性用のオーダースーツも販売を始めました。

2017年3月から販売している男性の車椅子利用者向けのオーダースーツは1年で約100着売れているそうです。車椅子利用者向けオーダースーツは、座位姿勢を基準として設計していて、見栄えや着心地の良さを追求しています。また、車椅子をこぐ動作や着脱にも配慮した、車椅子利用者のストレスを解消する様々な工夫を盛り込んでいます。

車椅子スーツ

早速車椅子ユーザー向けオーダースーツを作ってみた!

車椅子ユーザーが銀座店舗に入る際には折り畳み式のスロープを用意してくれます。
オーダースーツの作成は2階でするのですが、エレベーターも完備してあります。
車椅子用トイレも。

車椅子用トイレ

さて、まずは採寸。女性客にはほぼ必ず女性の店員さんが対応してくれるので安心感があり細やかな対応と気配りで安心感が倍増。
更衣室には画像のように希望者には簡易ベッドを用意してくれるので、着脱もストレスフリー!

更衣室

そしてハンガーの位置も座った時に手に届くように低く設置しているんですね。

ハンガーの位置

まずは身体に合いそうなパターンのジャケットを数着試着して、肩幅や胸元、ウエストなど詳しく採寸していきます。

試着

合いそうなジャケットが見つかったら店内を車椅子でくるりと1、2周漕いでみます。そこでまたオーダーによって採寸の微調整を加えていきます。

採寸の微調整

ここまで約40分。

次に生地選び。分厚い生地のサンプル本を見ながらどんな生地がイメージに近いか一緒に考えてくれました。仕入れ、生産、販売まで自社でワンストップでやっているので生地は何千という種類があるそうです。車椅子をこぐときの動作を考慮して、伸縮性のある生地をすすめてくれました。迷っちゃうな~。

生地選び

次に裏地とボタンを決めていきます。店員さんの親身なアドバイスを聞きながらイメージを膨らませていきます。弊社モデルは上肢障がいもあり、握力が弱いため比較的取り外ししやすい肉厚タイプのボタンにしていました。

裏地とボタンを決め

ここまで約20分。

今日は一旦ここまで。どんなアレンジを加えられたのかはまた次回に!
「HANABISHI」のオーダースーツは「長時間着ていても着心地がいい」と言う方もいてリピートする方もいるようです。また、関西や東北などわざわざ遠くからお越しになられる方もいらっしゃるそうで。

ただ、気になるのはやはり価格。
既製のスーツであれば1~2万円程度で上下セットが揃ってしまいますが、こちらの車椅子ユーザー向けオーダースーツは1着48,000円(オプションをつけると内容に応じて追加料金が発生します)。ちょっと敷居が高く感じられる方も多いかと思います。実際私もそんなことを思っていたら「価格がちょっとハードル高いですよね…」とポツリともらしてしまいました!すると代表取締役社長の野中様は「価格だけ見れば高いと思うかもしれませんが、80年以上ある歴史の中で培ってきた弊社の既製パターンと補正技術で、ある程度安価に提供できるようになりました。あとは実際に着ていただければ、既製品のスーツとの違いに満足していただけると思います。」と仰っていました。

代表取締役社長野中様のインタビューからわかった「HANABISHI」の想い

「沢山の方にオーダースーツを楽しんで頂きたいと思っている中で、車椅子をご利用のお客様から“結婚式などのフォーマルな場所にお出かけする際に満足するスーツが手に入らない”とのお話をお聞きし、オーダースーツの楽しさを車椅子利用者の方にも提供したいと考え、座った状態を基準に、見栄えと着心地に配慮したスーツを開発いたしました。」と開発のきっかけをお話しされました。

代表取締役社長野中様

「車椅子ユーザー用のスーツ、ということだけではなく自分だけのスーツということを楽しんでほしいです。基本的に車椅子ユーザーか否かで区別しているわけではなく、一人ひとオーダースーツをカスタムする中で車椅子ユーザーの方もいる、という考えなので“一人一人に合わせたスーツをつくる”という思想の元にあります。この新しく開発したスーツをご利用頂き色々な場面に出かけ、人生を楽しんで頂ければ嬉しいです。」ただ車椅子用スーツを着る、というわけではなく自分だけのオーダースーツを楽しんで頂ければ嬉しいというのですね。

「今後も私たちは、長年培ってきた豊富な実績とノウハウにさらに磨きをかけ、お客様の信頼を頂きつつこれからも果敢にチャレンジしお客様のリクエストにお応えして参ります。これから広く当事者の方に知って頂けるようにしていきたいですね。」と更なる飛躍の意気込みをお話しされたのでした。まだまだ「HANABISHI」の今後に目が離せないです。

次回は出来上がったオーダースーツを弊社の車椅子ユーザーの女性が辛口(?)レビューします!乞うご期待!

HANABISHI公式ホームページはこちら
車椅子ユーザー用特設ページはこちら

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ライター Media116編集部

障がいのある方のためのライフスタイルメディアMedia116の編集部。障がいのある方の日常に関わるさまざまなジャンルの情報を分かりやすく発信していきます。

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