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社会復職した時に・・・「うつ症状に対する配慮、会社にどこまでお願いしても大丈夫?」

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ライター:うつ症状のある方向けサービス シゴトライ

こんにちは。うつ症状専門の就労移行支援「シゴトライ大阪」の糸岡です。うつ症状があり、社会復帰を目指される方からこの様なご相談をよく頂きます。
   
「うつ症状の配慮、会社にどこまでお願いしたら良いの?」
   
うつ症状と付き合いながら働く上で不安を抱えることは沢山あると思います。苦手な仕事や勤務時間、人間関係、自分の体力、職場環境などなど。。今回は、社会復帰に向けた不安を少しでも解消できればと考え、働くイメージを高めるために、うつ症状のある方が会社から実際にどの様な配慮をされているのか、まとめました。
   

うつ症状の方に対する企業側のさまざまな配慮事例

・「残業なし」を配慮されるケース
入社当初はほとんどのケースが「残業なし」での勤務スタートとなります。 うつ症状がある方を会社が雇用する場合、最初にもっとも期待をされるのは職場の雰囲気に「慣れること」です。早めに慣れるためにも残業なしで負荷を減らした状態で勤務をスタートさせます。慣れるに従い、除々に残業時間を増やしていくケースもあります。

求人票に「残業あり」の記載がある場合も、「入社当初は残業なしで慣れてきたら残業○時間が対応可能」と会社側に伝えることで採用を検討して頂けるケースもあります。

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・「短時間勤務」など時間配慮をされるケース
意外かもしれませんが、入社当初は1日6時間などの短時間勤務からスタートするケースも多いです。短時間勤務からスタートすることで、環境変化によるストレスを軽減させることができます。

体力面で不安を感じている方は短時間勤務からのスタートがお勧めです。「入社当初は○時間勤務、主治医とも相談しながら慣れてきたらフルタイム」と予め会社側に伝えておくとフルタイム勤務への移行もスムーズです。もちろん、「短時間勤務を続けていく」という働き方もあります。

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・「週4日の勤務」など出社日数を配慮されるケース
こちらも体力面で不安を感じている方にお勧めの働き方です。休日を挟んで勤務できるため、生活リズムを整えやすく、疲労の回復も早まります。

時短配慮のイメージ画像

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・「定期面談の機会をもらう」というケース
「自分は貢献できているのか」、「周囲からどう評価されているのか」など、周囲の目が気になりやすいものです。また、うつ症状のある方は真面目で責任感が強く悩みを抱え込みやすい性格の方を多くお見受けします。悩みを話し、自分の力だけでなく周囲の力を借りて問題を解決していくためにも定期面談があると安心です。

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・「社内での相談役を決めて頂く」ケース
定期面談も有効ですが、誰に相談するかを決めておくことも有効です。誰に相談するかがわかっておくと、早期にストレスへの対処がしやすくなります。

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・「周囲から体調の変化を教えてもらう」ケース
自身でも体調管理を意識されるかと思いますが、なかなか自分では気づきづらいものです。「もし、○○の様子が見られたら教えて下さい。体調管理の参考にします」等と伝え、体調悪化の前兆症状が見えたら周囲から教えて頂く様にお願いをしておくと安心です。 ※体調悪化の前兆例:休憩を取らない、睡眠不足、疲れている表情、業務の進め方に悩んでいる様子、表情の硬化、集中力の低下、過集中など

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・「ストレス負荷の大きい仕事は避けてもらえる」ケース
「難しい折衝や、押しの強い方との交渉事が発生するようなポジションは避ける」。折衝や交渉により過去に体調を崩された方等はこの様な配慮を頂くケースもあります。コミュニケーションが多く発生する業務には従事できるものの、折衝や交渉が苦手という方は事前に会社に伝えておくことをお勧めします。

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・「ストレスがかかりそうな部署は避けてもらえる」ケース
大きな声での叱責が飛び交う様な部署への配属は避ける。過去に同様の環境で体調を崩された方は、大きな声での叱責が自分に向けられたものでなくとも強いプレッシャーを感じる傾向があります。事前に応募段階で伝えておくことでその様な環境を避ける配慮ができる様になります。

ストレス経験のイメージ画像

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・「通院の配慮」が受けられるケース
「通院日は月○回、終日もしくは半日お休みを頂戴する」などと事前にお伝えしておくと安心です。
 
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・「メモの許可」が得られるケース
焦りや緊張から指示をスムーズに整理できないという悩みもよく聞きます。
その場合、「メモを取ることと、指示内容を確認させていただくこと」の了承をもらっておくと相手もペースを合わせやすくなります。

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・「指示の仕方」に配慮が得られるケース
指示はストレートに伝えてもらう。 社交辞令やあいまいな表現を推し量ることが苦手な方は、業務上の指示はストレートに伝えてもらう様にお願いしておきましょう。服薬や体調によっては発症前よりも判断力、思考力が低下しているケースもあります。目的、優先順位をつけやすくなることで仕事の不安を軽減させることができます。

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他の支援機関に相談するのも手段の一つ

ここまでで、うつ症状のある方が会社から実際にどの様な配慮を頂きながら活躍されているのかをご紹介させて頂きました。

もちろん、一度にすべての配慮をお願いすることはできず、ご自身に必要なもののみ会社側にお願いする形になります。自身で対応できるものは可能な限り工夫し、対応できないものは配慮を頂く形です。
「自分では何が工夫できて、何を配慮してもらえば良いかがわからない」という方は、ぜひ医療機関や、就労移行支援事業所、障害者職業センター、障がい者就業・生活支援センター、ハローワークや人材紹介会社などに相談してみてください。

相談するイメージ画像

一番のお勧めは、相談だけでなく実際の職業体験をしてみることです。職業体験をすることで、自分がどの様な場面でストレスを感じるか、どう予防することが適切か、体調悪化時にどう対処すると良いかが体感でき、周囲からの客観的なフィードバックも得られます。そこまでわかれば、ご自身に必要な配慮を、自信をもって会社に伝えられるはずです。

いかがでしたか?うつ症状と付き合いながら働くには様々な選択肢があると感じて頂ければ幸いです。うつ症状により離職された方や休職されている方が社会復帰をし、理想の生活に繋がることを願っています。

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ライター うつ症状のある方向けサービス シゴトライ

うつ症状の方向けの就職支援サービス。就職のためのスキルアップ研修や、安定就労のためのストレス対処法などのノウハウを活かし、うつ症状の方に関わる情報を発信していきます。

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