【障がいがあってもステキな結婚式はできる!】Vol.3 車椅子利用者が挙式、衣裳、演出で困った時の工夫とアイデア、教えます!

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ライター:Media116編集部

結婚式には何度か出席したことがあっても、バージンロードのじゅうたんが絡んだり、タキシードの裾が邪魔になったりと、新郎新婦になって初めて気付く不便や課題があります。結婚式当日に困らないために必要な工夫と、車いすでの結婚式がもっと楽しくなるアイデアについて、前回に続きフリーウエディングプランナーの木許郁子さんに教えてもらいました。できることを‟もっと楽しく”することで、ふたりとってもゲストにとっても忘れられない最高の一日に。

「挙式」では手助けもふたりの絆を示す温かい演出になる

挙式には決まった動きがあるため、車いすだとできない動作もあります。その場合は、アイデアでカバーを。

バージンロードは、電動であっても誰かに押してもらってゆっくり進むほうが優雅に見えます。花婿なら牧師さんやお母様に押してもらい、花嫁ならお父様に押してもらうとよいでしょう。祭壇には段差があることが多いですが、段差がないとゲストから見えづらいので、段差にスロープをつけて壇上に上がりましょう。

新郎が車いすなら、花嫁のベールアップは牧師さんにお願いすれば問題ありません。誓いのキスの場面では、相手にひざまずいてもらうと、まるで戴冠式のような雰囲気になってステキです

指輪のイメージ

晴れて夫婦になった後の退場は、どちらかが車いすを押して支える姿が印象に残ります。退場時の演出は、車輪で踏むと汚れる生花のフラワーシャワーやライスシャワー(米粒)、フェザーシャワー(羽根)など絡みそうなものは避けましょう。シャボン玉を吹いてもらうバブルシャワーや、リボンのついた棒をゲストに振ってもらうリボンワンズなら、安全で写真映えもします

既製服が着られるなら「衣裳」はレンタル可。スーツは一着作っておくと便利

男性用の衣裳は、既製品を着られるならレンタル衣裳でもOK。上下サイズが違ってもレンタルできます。既製品が体に合わなくて普段大きめサイズを着ているなら、この際1着オーダーすることをお勧めします。式後にも着用できる落ち着いた色を選べば、長く使えるので一石二鳥です。オーダースーツにカラーシャツやおしゃれなタイを合わせれば新郎のコーディネートは完成。スーツを作る際は、ジャケットの後ろは短めにし、スリットを横に入れてもらうと着心地がよいです。また、足が小さい人でも靴は25センチ以上のものを合わせたほうが、全身のバランスが取れます

ドレスは、上からかぶって着るワンピースタイプやエンパイアラインであれば、レンタルでも問題ないです。オーダーするなら、スカートの裾は横を短く、前は長めに作ると、車輪に絡まず安全です

ドレスのイメージ

タキシードやドレスだけでなく、和装という手もあります。羽織袴はフリーサイズですので、どんな体型にも合わせられます。また車いす用にセパレートになった振袖もあります
他にも、車いすをバルーンや花などで飾れば、お色直しをしなくてもイメージチェンジできます

進行に時間がかかる分、ゲストが参加できる「演出」でメリハリをつけて

車いすだと、移動やトイレなどの休憩に時間がかかるため、パーティも3時間は必要になります。そのため、進行にはゲストが飽きない工夫を。例えば、ゲストが参加できるゲーム形式の演出をしたり、プロフィールビデオなど映像演出を入れたり、大道芸人やマジシャンを呼んで場を盛り上げてもらうのも良いと思います。

会場のイメージ

また、テーブルを回る演出をするなら、テーブルの配置はゲスト席の背と背の間隔を1.5m以上開けてもらいましょう。表情が隠れることがないよう、装花は高さの無いものに。天井から吊り下げるガーランドやランタンで飾ると邪魔にならず、華やかさが出ます。

プロフィール

木許郁子さん
障がい者ウエディングレゼルクレール主宰
ガーランドフェア所属ウエディングプランナー

長年、音響・司会手配の会社を経営しつつ自ら音響PAやブライダルピアニストとして活躍。現在は株式会社Garland Fair所属ウエディングプランナーとして活躍。2014年から「障がい者ウエディング」をサポートするブランド『レゼルクレール』を主宰。自らサービス介助士の資格を取得し、障がい者の結婚式をプロデュースしている。ブライダルの専門学校で障がい者ウエディングのノウハウを教えるなど、障がい者ウエディングへの理解を広める活動も行っている。

レゼルクレールHP http://presea.jp/

ガーランドフェアHP http://sahoweddingdesign.com/ 

構成・文/稲垣幸子

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ライター Media116編集部

障がいのある方のためのライフスタイルメディアMedia116の編集部。障がいのある方の日常に関わるさまざまなジャンルの情報を分かりやすく発信していきます。

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