どこへ行く?不安な弱視男子にオススメ初デートスポット3選!
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ライター:榎戸篤(えのきど)
こんにちは!視覚障がいのライター、榎戸(えのきど)です。
先日、弱視の後輩から「今度女の子と初めてデートするんですけど、どこに行けばいいですかね?」と相談されました。
それを聞き、ボクも10代~20代前半のころ
「リードしたいけれど、見えにくくて不安・・・」
「安心して行くならどこ?」
そんな悩みを抱いていたなと思い出しました。
そこで今回、経験豊富そうな弱視の男性たちに取材。
みんなが使っている、安心してデートできるスポットを聞いてきました。新型コロナが収束したのち、活用してみてください。
弱視男子にオススメのデートスポット① 駅近のカフェ・レストラン
やはり、一番票が集まったのは「カフェ・レストラン」でした!
とくに駅近のお店を利用する人が多いようです。
●弱視男性の声
・初デートは、なるべく歩かずにすませたいから、アトレやエキュートに入っている、オシャレなレストランに行きます(30代会社員)
・品川駅近くのレストランに行きます。品川駅前は新宿や渋谷などと比べて人が多くないし、駅近にレストランがたくさんあるからオススメです(30代教育関係者)
・レストランは視覚障がいがあろうがなかろうが楽しめる(40代会社員)
みなさん歩く不安を減らしたり、自分のテッパンの駅を作っているようですね。
ちなみに障がいとは関係ありませんが、「レストランがベストだけれど、まだ慣れてない相手に食事を見せるのが恥ずかしい女の子もいるから、カフェの方が無難」という声もありました。
弱視男子にオススメのデートスポット② ショッピング
次に票が集まったのは、ショッピングです。
意見は、下記の通り。
●弱視男性の声
・相手に説明してもらいながら、楽しく選べるので買い物は良いと思います(20代男性会社員)
・アトレやエキュートなど駅直結の場所を選べば歩く距離が減り、安心して挑めますね(30代会社員)
・高島屋・伊勢丹などの百貨店は明るくて歩きやすいので、安心です(40代男性会社員)
ショッピングは、相手とコミュニケーションをとりながら楽しめると考える人が多いようですね。
またまた障がいと関係ありませんが、「初デートで服選びだと重いし、好みが分かれるので、雑貨やコスメの店を散策します」という意見や、「初デートの買い物で相手のほしい物(高すぎない物)を探っておいて、2回目のデートの時にプレゼントする」という意見もありました。
いや、勉強になりますね。
弱視男子にオススメのデートスポット③ 水族館
「えー!めちゃくちゃ見えにくいじゃん!!」とボクは思いましたが、意外と票を集めたのは水族館でした
その理由は・・・・
●弱視男性の声
・シアターや、海の生き物をさわれるタッチプールを完備した水族館を選べば、見えにくくても楽しめます(40代会社員)
・暗くて見えないからこそ、「手引きして」「実は見えにくい」と言い出しやすいです(30代男性会社員)
な、な、なるほど!
水族館ならば見えないことを言い出しやすいという人もいるんですね。
そして、これも障がいと関係ありませんが、こんな意見も。
「水族館は相手と好みが合うか、イチかバチかみたいなところがあります。けれど、もしマニアックな生き物で好みが一致すれば、強い共感が生まれますよね。それがマニアックであればあるほど『変わり者の私たち、似た者同士かも。』っていう演出ができます」
レベルが高すぎます。
みんな物凄い演出や計画を立てているんですね。
おわりに ~とはいえ、一番大切なのは~
意見を集める中で、こんな声もありました。
「障がいがあるから○○へ行くみたいな企画の発想自体がネガティブ」
たしかにそうだなと思いつつも、「でも若い頃の自分は行きやすいデートスポットを知りたかった。だから知りたい読者も多いのではないか?」と、企画を続けました。
結果、票が集まったのは「健常者も初デートで使いそうなスポット」でした。
みんな「行きやすい場所」へ行くのではなく、「相手が行きたい所」を聞き、そこへ行くために下見をする、「どうやったら自分でも行きやすいか/行けるか」を考えるといったことをしているようですね。
やはり一番大切なのは、相手の気持ちを聞くこと、そこへ行くために工夫をすることなんだなと改めて感じた取材となりました。
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ライター 榎戸篤(えのきど)
テレビ番組の制作会社で働きながら、ライターとして活動する視覚障がい当事者。3歳の時、保育園で転んで怪我をし、弱視に。視力は左0.06、右0。 障がい当事者ら向けの旅行サイト「COTRAVEL」などで執筆中。 https://www.cotravel.jp/mypage/5e9438bd76fc4/ 記事のご感想などありましたら、こちらにいただけると有難いです。 uj092021@yahoo.co.jp 記事は、ひとつひとつを丁寧に、懸命に、心をこめて・・・書かせていただきます!
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