みんなが抱える転職への不安…どう解消すればいい?
この記事を共有
ライター:ヒラノオツボネ
こんにちは!元キャリアアドバイザーの「ヒラノオツボネ」です。これまで人材紹介会社にて健常者・障がい者両方のサポート経験があり、通算200名以上の方の就職決定に貢献してきました。転職を考えているみなさん、また、いま転職活動真っただ中!というみなさん、どのタイミングであれ転職するということは不安を伴いますよね。今回は転職状況ごとにわけてその不安にお答えします!
【転職フェーズ1】転職しようかどうか迷っている
「今の会社よりいい条件の会社があるのだろうか?」
まずは求人サイトをのぞいてみましょう。すぐに転職する予定がなくとも、のぞくだけでOKです。
希望条件で求人を検索してみてどんな求人が出てくるのか?求人情報を把握してみるだけでも良いと思います。
もし「求人サイトに公開されていない非公開求人を見てみたい」「まだ転職するか決めていないけどキャリアコンサルティングをしてほしい」と思われたら人材紹介会社に登録してみるのもひとつの手段です。
ほとんどの人材紹介会社は転職希望者の方からはお金をいただいていません。かつ、無料で非公開求人を紹介してもらえるという利点があります。もちろんカウンセリングに行くだけ、求人を見るだけでも料金は発生しませんので安心して使えます。
人材紹介会社を利用すると、専任のキャリアコンサルタントがつきます。就職・転職に関する知識が豊富なキャリアコンサルタントと話しをしているうちに、自分では気づかなかったが実は転職で強みになるポイントを教えてくれたり、こんな条件も自分には大事だったんだ!という潜在的なニーズを気づかせてくれたりすることもあります。
「障がい者採用での転職活動が初めてなのでわからないことばかり…」
「転職先では現職で受けているような配慮をうけられるのだろうか?」
直接応募をして面接に行くと、聞きたいことの多くは聞けないことが多いですよね。条件面、障がい配慮、障がい者採用で入社した方の活躍など・・・その時に役に立つのが人材紹介会社です。キャリアコンサルタントがあなたに代わって聞きづらい質問や確認事項をさらりと企業に聞いて教えてくれるのです。
また、カウンセリング時に担当のキャリアコンサルタントが作成する「キャリアシート」の中に詳細な障がい情報と必要な配慮が記載されており、企業はそれを理解した上で面接に呼んでくれるのです。面接段階から障がいについての状況や配慮事項のコンセンサスがとれるのですね。
障がい者採用で転職をされたいと思われている方は、人材紹介会社を利用することを強くおすすめします。
【転職フェーズ2】転職活動真っただ中
「なかなか書類選考が通らない・・・」
これは主に精神障がいのある方が直面しやすい課題かもしれません。障がい者採用の中で、特に精神障がいのある方の書類選考通過率は低めなのが現状だからです。まだ世の中的に精神障がいのある方の受け入れ体制が整っていない企業が多いためです。応募できる求人数も身体障がいのある方より少なめではあります。
ではどうしたらよいか?1回の応募でできるだけ多くの求人に応募しましょう。精神障がいのある方の転職活動ではとにかく数が大事です。もちろん手あたり次第というわけではなく、条件に少しでもマッチしている求人やキャリアコンサルタントのおすすめ求人なども参考にして応募しましょう。入社するかしないかは内定後に考えれば良いので、とにかく可能性を追求しましょう。また、不思議なことに希望とは少しズレていたとしても1件内定を持っていると自然と余裕が出てきてその後は穏やかな気持ちで転職活動ができてくるものです。
特に、精神障がいのある方の書類通過率は低めなので、お見送りの数も少なくないと思います。しかし、行動を起こさなければ結果はでません。ただ、お見送りの多さがメンタル面に響いてしまいそうな場合はキャリアコンサルタントと相談をして応募数の制限をして精神衛生をクリーンに保って少し時間がかかっても着実に一歩一歩進んでいきましょう。
「面接が苦手でお見送りになることが多い・・・」
面接対策がまだの方は、早速面接対策を受けましょう。知識豊富なキャリアコンサルタントが入室から退室まで模擬練習をしてくれます。その中で自身では気づかなかったポイントを発見してもらうことができます。また、この面接対策は担当のキャリアコンサルタントに申し出れば何回でも受けることができます。1次面接と最終面接では重視されるポイントや面接官のタイプが違うことがありますので、面接ごとに面接対策を受けるのも一つのテですね。
「必要な配慮を受けられるのか聞きづらい・・・」
担当のキャリアコンサルタントに何を不安に思っていて、何を確認したいか明確に伝えましょう。キャリアコンサルタントがあなたに代わり聞きづらい点も企業に確認してくれますので、安心です。
また、キャリアコンサルタントとの連携は非常に大事です。自分の中だけで完結してしまわないで、何かあれば逐一相談してみると良いですね。そうすることでキャリアコンサルタントとの信頼関係が築け、距離が縮まり、得られる情報も多くなります。転職は「情報戦」と言っても過言ではありません。
聞きづらい質問を聞くためにこんな記事もありますので、良かったら読んでみてくださいね。
「面接官にお!?と言わせる質問集」
【転職フェーズ3】内定がでたけど、どうしようか迷っている
「本当にこの会社でいいのかな…」
いい会社だな!入りたいな!とワクワクして面接にのぞむも、いざ内定となると「本当にこの会社でいいのかな…」とちょっと尻込みしてしまうことは誰にでもありますよね。この思いは大抵漠然とした不安からきていることが多いです。そんな時は紙とペンを用意し、頭の中の整理をしましょう。
まず、この会社のどこに惹かれたのか?をもう一度よく考えて書きだします。次に、入社を決めかねているポイントを考えて書きだします。その2つを比較したうえで、惹かれるポイントの方が多ければ良い方向に考えて良いと思います。
もう一つの方法としては「次の転職」を想像することです。
万が一入社する会社で何かあった際のことを考えて、「この会社に入社して〇年働くと〇〇という経験が積めて、次回転職する時にはこんな業界や職種に就ける可能性がある」
と、入社してからの道のりを詳細にイメージし、そうすると次に転職する時にはどうなるのか?まで考えておくのです。もちろん今回入社する会社で最後にしたいという思いはわかりますが、あくまで考えをまとめる参考までに。
「処遇条件で少し気になる部分がある」
悩みどころですよね。その際にはもう一度ご自身の転職軸を思い出しましょう。転職の軸は年収アップだったのか?障がいへの配慮だったのか?はたまた勤務地だったのか?勤務時間だったのか?沢山叶えたいことがある中で「絶対にブラせない軸」を考えてみましょう。何を一番大事にするかを考えた上でバランスをみてトータルで良いと思えたらGOサインかもしれません。
ただ、その気になる部分が「絶対にブラせない軸」であった場合は、もう一度相手方の人事担当者に相談してみたり、人材紹介会社を利用しているのであれば担当のキャリアコンサルタントに相談してみましょう。配慮してくれるかもしれません。
「面接だけでは職場の雰囲気がイマイチわからなかった」
その場合は人事以外の方、例えば現場の方や同じポジションの方に会わせてほしいと面接をしてくださった方(または人事担当者)に伝えてみましょう。「現場の雰囲気を良く知ってから入社したいと考えているので、現場の方や配属部署の方にお会いさせて頂くことはできますでしょうか?」このように、「入社には前向きです。だからこそもっと良く知りたいので…」という言い方が良いでしょう。現場の方に会った際には率直に聞きたいことを聞いてOKです。よく内情を知ってから安心して入社するために、残業は実際どれくらいあるのか?業務量はどうか?社内のコミュニケーションは活発か?など、面接で聞けなかったことを聞いてみてくださいね。もう内定がでているので、現場の方への質問で内定が覆ることはほぼありません。(よっぽどの質問をしなければですが…)
ここまで読まれてみていかがでしたでしょうか?少しでも転職への不安が解消されたら嬉しいです。
世の中にはこんなに選択肢があるんだ!と未来が明るくみえるかもしれません。希望があることを知っておけば、今は転職しないという選択肢を選んでも、ゆくゆくは…とその間現職で頑張れるかもしれません。私は2度転職をしていますが、「転職は最高の転機」だと思っています。この転職活動がみなさんの人生にとって最高の転機になるよう、ご健闘をお祈りしています!
障がいのある方の人材紹介ならアットジーピー
この記事を共有
ライター ヒラノオツボネ
これまで一貫して人材紹介会社にて健常者・障がい者の転職サポートに携わってきた人材一筋のオツボネ。ゼネラルパートナーズではキャリアアドバイザーとして身体障がいのある方のサポートを経験した後、精神障がいのある方のサポートに従事。現在はMedia116のライターとして仕事系記事を執筆中。
- ブログ
- 公式HP
- https://www.atgp.jp/
おすすめ記事
-
2024年8月30日
一つじゃない 第22回
-
2024年8月9日
年越しスリランカ旅byチョイノリ
-
2024年7月24日
一つじゃない 第21回
-
2024年7月19日
脳性まひのある私が、重度訪問介護の利用で一人暮らしをして、はじめてコンビニに行った話
-
2024年7月4日
一つじゃない 第20回
-
2024年6月25日
インドの食文化と日常生活
-
2024年6月4日
山梨県から届いた嬉しいニュース!「難病者の働く」が世の働き方を変える
-
2024年5月10日
インド旅の1日紹介
-
2024年3月22日
「見えない障害」を伝えるために、当事者の声を冊子にする言語聴覚士・多田紀子さん
-
2024年2月16日
趣味も美容も仕事も「やりたいことを犠牲にしない」。当事者に聞いたセルフ透析のメリットとは
-
2024年2月9日
フィンランド大使館主催の映画『ブラインドマン』上映記念レセプションに参加しました
-
2024年2月1日
障害者は単独行動しないもの? 時代遅れの鉄道の障害者割引
-
2023年12月25日
一つじゃない 第18回
-
2023年12月8日
インドの障害者施設inコルカタ(障がい者自転車放浪inインド編④)
-
2023年11月24日
海外へ渡った車イスの男性が出会ったオリーブオイル。その販売に挑む理由とは