【障がいがあってもステキな結婚式はできる!】Vol.5 聴覚障害者が結婚式をあげるときの確認事項と準備のポイント教えます!

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【障がいがあってもステキな結婚式はできる!】Vol.5 聴覚障害者が結婚式をあげるときの確認事項と準備のポイント教えます!

ライター:Media116編集部

通常の結婚式では音楽を使った演出や音声による案内が多いため、聴覚障がいのある人が結婚式をする時には会場スタッフの理解や、演出の工夫が必要になってきます。そこで、聴覚障がいの人が結婚式を行うときのポイントについて、前回に続きフリーウエディングプランナーの木許郁子さんに教えてもらいました。

会場選びの時には、スタッフに対応できるかしっかり確認を

聴覚障がいの人と接したことがないスタッフだと、具体的にどんな場面で困ることがあるのか理解できていないことがほとんどです。会場を決める前に、自分たちにはどんな対応が必要なのかを細かく伝えておくことが大切です。具体的に確認しておきたいことをまとめました。

□介添え人や牧師、ヘアメイク、フロントなどのスタッフが対応できるか
→結婚式の打ち合わせは担当プランナーと行うのでタブレットを使うなど文字でのやり取りをお願いできるか聞きましょう。また結婚式当日は、プランナーだけでなくさまざまなスタッフが対応します。他のスタッフにも文字でのやり取りをしてもらえるか確認しましょう。その際には、自分たちの障がいの程度(難聴、中途失聴、ろうあ等)を、正確に伝えておくことが大切です。


□手話通訳を入れられるか
→当日は司会者の他に、手話通訳の人に結婚式を実況してもらうとよいです。手話通訳者を会場側で手配できるか、自分たちで聴覚障がい者福祉センターなどに依頼してもよいかを聞いてみましょう。会場が暗くなる時には手話が見えなくならないように、手話通訳者に照明を当ててもらえるかも確認します。

フロントスタッフのイメージ



□実況の字幕を流せるか
手話通訳の人を呼ばないときには、その場で状況や発言をパソコンで打ち込んで字幕で流す方法もあります。挙式会場や披露宴会場でスクリーンに字幕を流せるか聞いてみましょう。式の間に実況を打ち込んでくれる人は自分たちで手配します。

□館内の案内表示が細かく書かれているか
→会場を見学するときには、案内表示もチェックしてみましょう。わかりにくい場所があれば、当日張り紙をするなど工夫するとよいです。


□聴導犬を受け入れてくれるか
→法律上聴導犬の受け入れは可能なはずですが、実際には断る飲食店や宿泊施設があるのも事実です。聴導犬が同伴する可能性があるならば、念のため確認を取っておきましょう。聴導犬が同伴する場合は、犬が休めるスペースを作り、周囲の人に犬を触らないようにお願いしておきます。

犬のぬいぐるみのイメージ

事前準備で、ふたりもゲストも楽しく過ごせる工夫を

ふたりが当日に困らないためには、プランナーとの綿密な打ち合わせが大切になります。また同じ障がいがあるゲストがいるなら、式の進行や演出が分かるように冊子や映像演出を工夫しましょう。具体的なポイントは以下の通り。

□音が鳴っているときや動作を始めるときの合図を決める
→挙式や披露宴などでふたりが動くタイミングは、通常の場合音楽の流れで決めることが多いです。扉が開くまでのカウントダウンや、歩み始めるタイミングなど、プランナーや介添え人と合図を決めておきましょう。肩を叩く、指折りして数えるなど、事前にリハーサルすると安心です。

バージンロードのイメージ


□バージンロードを歩くスピードを練習しておく
バージンロードは音楽に合わせてゆっくりと歩むため、挙式会場でリハーサルしておくのがお勧め。緊張すると速くなってしまいがちなので、歩くペースを掴んでおきましょう。


□宣誓の仕方を考えておく
→通常の場合、式次第には誓いの言葉を述べる場面があります。声を出さずに手話で宣誓してもよいですし、声で伝える練習をしてもよいでしょう。自由に式を組み立てられる人前式のスタイルにすれば、ふたりらしい宣誓ができると思います。


□式の詳細をまとめた冊子を作る
→同じ障がいがあるゲストのために、詳細をまとめた冊子を作ると親切です。式の流れの他、その場で流れている曲名やその曲の歌詞、映像の中で使っている曲など細かい情報をひとつの冊子にまとめておくと、その都度ゲストが確認できます。

冊子のイメージ

□プロフィール、花嫁の手紙、謝辞などを映像で制作する
→映像演出は、聴覚障がいの有無に関わらず誰もが楽しめます。手話通訳がいるなら自分の手話で伝えてももちろんOKですが、感謝の気持ちなど細かいニュアンスを伝えたいなら、言葉をスライドで流すとよいでしょう。

プロフィール

木許郁子さん

障がい者ウエディングレゼルクレール主宰
フリーランスウエディングプランナー

長年、音響・司会手配の会社を経営しつつ自ら音響PAやブライダルピアニストとして活躍。現在はフリーランスのウエディングプランナーとして活動。2014年から「障がい者ウエディング」をサポートするブランド『レゼルクレール』を主宰。自らサービス介助士の資格を取得し、障がい者の結婚式をプロデュースしている。ブライダルの専門学校で障がい者ウエディングのノウハウを教えるなど、障がい者ウエディングへの理解を広める活動も行っている。

レゼルクレールHP http://presea.jp/

構成・文/稲垣幸子

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Media116編集部

ライター Media116編集部

障がいのある方のためのライフスタイルメディアMedia116の編集部。障がいのある方の日常に関わるさまざまなジャンルの情報を分かりやすく発信していきます。

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