障がい者サッカー7団体の日本代表ユニフォームが統一! 発表会をレポートしてきました。

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ライター:Media116編集部

現在、日本にある障がい者サッカーの競技団体は7つ。その日本代表ユニフォームがこのたび統一されることとなり、6月29日(木)、日本サッカーミュージアム(東京都文京区)において、新しく統一されたユニフォームの発表会が開催された。

第1部:障がい者サッカー7団体の日本代表ユニフォーム発表会

第1部のユニフォーム発表会では、7団体の代表選手がそれぞれ統一ユニフォームを着て登場。これまでバラバラだったユニフォームが一新され、サッカー日本代表(サムライブルー)に近いデザインとなる青いユニフォームがお披露目された。

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一般社団法人 日本障がい者サッカー連盟 会長の北澤豪さんは、
「サムライブルーのユニフォームとデザインは異なりますが、この統一ユニフォームの誕生こそが、そこへつながっていくはずです。まずは7団体が一つとなって世界で戦うことで、新しいユニフォームの価値が高まっていくことを期待しています」と挨拶。

北澤豪氏

続いて公益社団法人 日本サッカー協会会長の田嶋幸三さんは、
「それぞれの団体をサポートしてきてくださった多くの企業や協賛者の方々へのリスペクトを忘れないためにも、選手たちがこのユニフォームを着て世界で活躍し、諦めない気持ちで最後まで戦い抜いてほしい」と激励の言葉を述べた。

日本障がい者サッカー連盟専務理事の松田薫二さんによると、同連盟が発足する以前の2015年より、サムライブルーと同じユニフォームにするための議論が交わされ、実現のために乗り越えなければならない多くの課題が浮き彫りに。そこで、引き続き検討は続けながらも、まずは第一ステップとして7団体統一のユニフォームを作る運びになったのだそう。

今回の統一ユニフォームは、日本サッカー協会の公式サプライヤーであるアディダス・ジャパン(株)の提供によるもので、契約期間は2021年3月まで。まずは最初の公式戦として、電動車椅子サッカーの日本代表が、7月6日からアメリカのフロリダ州で開催される「第3回FIPFAワールドカップ」でこのユニフォームを着用する予定だ。


<障がい者サッカー競技団体 日本代表各チーム代表選手からのコメント>

★アンプティサッカー日本代表 古城暁博選手
「7団体が統一ユニフォームに袖を通すことで心を一つにできる良いチャンス。来年開催されるワールドカップは他の競技の選手とともに戦っていくという気持ちで、このユニフォームに誇りを持って進んでいきたいです」

アンプティサッカー日本代表 古城暁博選手

★CPサッカー日本代表 浦辰大選手
「これまで脳性麻痺者の代表として一生懸命戦ってきましたが。これからは障害を持つすべての人たちのために一生懸命プレイしていきたいと思います」

CPサッカー日本代表 浦辰大選手

★ソーシャルフットボール日本代表 松嵜俊太郎選手
「ソーシャルフットボールはあまり認知されていませんが、このユニフォームを着ることで注目され、少しでも周知につなげたい。また、サッカーを通じて一緒に障がいを乗り越える仲間を増やしていきたいと思います」

ソーシャルフットボール日本代表 松嵜俊太郎選手

★知的障がい者サッカー日本代表 安達寛人選手
「このユニフォームを着られることを誇りに思います。7つの団体が同じユニフォームを着ることで一体感が得られます。来年のワールドカップを目指して、まずは今年のアジア予選を勝ち抜きたいです」

知的障がい者サッカー日本代表 安達寛人選手

★電動車椅子サッカー日本代表 塩入新也選手
「新しい統一ユニフォームは各競技団体の未来が詰まったユニフォームでもあるので、袖を通し清々しい気持ちと、気の引き締まる思いです。『世界で戦い勝つ』という大きな目標を、『これを着て世界で勝つ』にあらためて進んでいきたい。間もなくワールドカップが始まりますが、チーム一丸となって戦ってきます」

電動車椅子サッカー日本代表 塩入新也選手

★ブラインドサッカー日本代表 川村怜選手
「統一されたユニフォームを嬉しく感じます。これによって一体感が生まれると思うので、これを着て日本が世界の頂点に立てるように頑張っていきたい。そして、障がい者サッカーの魅力を伝え、障がい者がもっと身近な存在になっていくことを願っています」

ブラインドサッカー日本代表 川村怜選手

★ろう者サッカー日本代表 仲井健人選手
「私たちは再来週に、聴覚障がい者オリンピック(デフリンピック)が開幕します。電動車椅子サッカーのワールドカップが先にありますが、これに続いて良い結果を出し、このユニフォームを着た日本は強いということを世界に示したいと思います」

ろう者サッカー日本代表 仲井健人選手


第2部:ワールドカップ参戦!電動車椅子サッカー日本代表壮行会

続いて行われた第2部では、翌日にワールドカップ参戦のためフロリダへと旅立つ、電動車椅子サッカー日本代表のための壮行会を開催。

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電動車椅子サッカーは海外で「パワーチェアフットボール」と呼ばれていて、重い障害のある人たちがプレイできる数少ないスポーツ競技の一つ。足を使わず、電動車椅子にフットガードという部品を取り付けて電動車椅子をコントロールして戦う。

もともとアメリカやフランスでスタートし、現在は世界28か国で競技が行われている。日本では21都道府県に協会が設立され、全国39チームに登録する選手の数は252名となっている。

ワールドカップ開催は今回が第3回目となり、各大陸で戦い抜いた上位10チームによるハイレベルな試合が繰り広げられる。過去大会における日本代表チームの成績は、第1回大会が参加7チーム中4位、第2回大会は参加10チーム中5位という成績を残しており、今回も上位入賞へ向けて大いに期待がかかる。







電動車椅子サッカーの日本代表にとって大きな課題だったのは、今回の開催地となるフロリダ渡米のための資金をどうするかということ。そこで、初の試みとしてクラウドファンディングによる資金集めが行われ、目標金額である400万円を上回る金額を達成。


監督の浅岡俊彰さんは、
「電動車椅子サッカーの選手は、同時に重度の身体障がい者でもあります。そのため、合宿では常に安全に行って帰ってくることも大切な目標にして、そこから始めています。今回、医療スタッフにドクター2名、ナース1名という体制をとることができたのも、みな様の支援のおかげです」と感謝を述べた。さらに「一戦一戦『勝つ』という気持ちを持って、代表に選ばれなかった選手たちの思いも背負いながら戦ってきます」と力を込めた。

またこの日は、FC今治オーナーであり日本サッカー協会 副会長の岡田武史さんによる、応援ビデオメッセージが上映された。岡田さんはその中で「第1回のワールドカップ当時に比べ、日本代表は車のスピードが上がり、戦術的にも技術的にも格段に進歩している。勝負を分けるのは皆さんの団結力と、勝ちたいという気持ち。日の丸を背負って日本代表としていくからには、ぜひいい結果を持ち帰ってください」とのメッセージを送った。

岡田武史さん

キャプテンの塩入新也選手は、
「これまで合宿を通して全国の仲間と競い合い切磋琢磨してきました。その中から選ばれたのがこの8名の選手です。僕たちの障がいは重度ではありますが、スポーツにかける思いに障がいは関係ありません。『サッカーはどんな障がいも超えられる』というテーマを胸に、ワールドカップを全力で戦ってきます」と意気込みを見せてくれた。

塩入新也選手



電動車椅子サッカー日本代表のワールドカップ初戦は7月6日。出来上がったばかりの青い統一ユニフォームを着て活躍する姿を、ぜひ日本から応援しよう!

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障がいのある方のためのライフスタイルメディアMedia116の編集部。障がいのある方の日常に関わるさまざまなジャンルの情報を分かりやすく発信していきます。

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